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水受けとなる部分の周囲をレンガで囲う。モルタルを使うため、養生と水平をしっかりとる必要がある。
あらかじめこのように水平を確認しつつ、まずは周囲が汚れないように養生テープで保護していく。
これは、レンガをどのくらいの間隔で設置するのかを、あらかじめ並べてみている。実際に施工する前にイメージしておくことはとても大事だ。
まっすぐレンガを並べるための基準となるラインが見えるように糸を空中に引いていく。今回は施工した時、レンガの角に糸がちょうど当たるように水平器を使ってしっかりと引いている。
糸の固定は杭とテープを使っているが、固定ができれば何でもいいのであるもので対応してもらって構わない。
施工が終わったら取ってしまうので、目立たない工程かもしれない。しかし完成度は格段に上がる。これがプロの技だ。
レンガを組んでいくためにモルタルの準備をする。と、その前に、今回使用するのは赤レンガだ。赤レンガは中に隙間があるので付着した水分がとても乾きやすい。そのため、モルタルの準備をする前に水に浸けておこう。
さて、モルタルを用意しよう。モルタルは、砂とモルタルを3対1の割合で配合する。
水は一度に全部入れるより、混ぜながら少しずつ加えていくといいだろう。
さて、いよいよレンガを組み立てる。モルタルをレンガの土台に敷いて、まず高さを調整する。
そこから接着剤の代わりにして、最初に確認した間隔と空中に張った糸を目安に接着していく。
やり直しは効くが、素材が乾いてくるので、その場合は刷毛などで水分を加えながら行なう。金づちで調整しながら一つ一つ丁寧にやっていこう。
レンガの間の目地を刷毛で整えていく。これを「洗い目地仕上げ」という。また、同時にレンガに付いたモルタルが乾ききる前に、表面をその都度洗っていく方がキレイに仕上がる。
設置を終えて残ったモルタルは、このようにレンガの隙間に充填していこう。最後の仕上げになる。
ある程度施工が進んだら、レンガに水平器を乗せ、しっかりと水平が合っているかを確認していこう。そこまで厳密にする必要はないが、このひと手間が完成度を上げていく。
レンガで囲う工程は、これで終了だ。次はいよいよ、ドライテックの施工に入る。
今回はドライテックを生コン屋に注文せずに自分で作る。ドライテック用の骨材を一袋、そしてF材を一袋、水を1リットル。これをトロ舟で混ぜていく。
公式だと水は1.3リットルと表記されている。しかし、最初はリットルにしておいて、必要にであれば足していく方がうまくいきやすい。今回もそのようにした。しかしこれは、混ぜるのがとても大変だった。
最初は、配管部分と柱の周りに注意しながら、ドライテックを敷いていく。水平器で垂直を確認しながら、加えていこう。柱の裏にもしっかりと詰めていくことを忘れないようにする。ある程度敷き詰めたら、心置きなく入れていこう。
一袋分入れたら、コテで均していく。これを繰り返すのだが、まさに体力勝負だ。想定している高さになるまで、これを繰り返す。今回は3袋分かかった。
これで、ドライテックを使った立水栓のDIYは完了だ。施工が夕方までかかった場合でも、明日の朝には使ってもらって構わない。
家は一生ものだ。プロの手を借りることも必要だが、自分で作り上げればストーリーが始まる。
つながりを大切にしていこう。われわれの未来のために。
さあ、次の現場へ行こう。