【更新日】2025年11月04日

家の室内が寒かったり暑かったりすることや、近隣の騒音に悩まされていませんか?
また、冬には窓が結露してしまい、毎朝のふき取りで大変な思いをしている人も多いはず。
実は、それらの悩みの解決方法の1つとしてサッシの交換が挙げられます。
この記事では家の窓ではなく、そもそもサッシとは、という疑問にスポットを当てて、役割や実際の施工事例などをご紹介していきます。
窓に比べると目立ちにくく地味な存在のサッシですが、縁の下の力持ちとして重要な役割を果たしています。
最後まで記事を読んでいただければ、室内をより快適に過ごすための方法がわかるので、ぜひ参考にしてください。
サッシとは?その基本的な意味と役割

サッシとは窓ガラスを取り付けるための枠と、その枠を住宅に取り付ける框(かまち)部分の総称です。
英語の「sash」が語源とされており、サッシではなくサッシュと呼ぶこともあります。
窓部分は、大きな面積を占める窓ガラスに興味を惹かれてしまいますが、サッシも非常に重要な役割を持っています。
どのような役割をサッシが担っているのか、解説していきます。
家のガラス窓や網戸をスムーズに動かす
サッシには窓ガラスや網戸を框の上でスムーズに動かす役割があります。
品質の低いサッシではスムーズに窓の開閉ができず、ガタガタと無理やり動かすこととなり、ストレスが溜まってしまうでしょう。
特にリビングルームなど頻繁に窓の開閉をする場所では、品質の高いサッシがおすすめです。
室内の温度を守る
サッシには室内の温度を守ってくれる役割もあります。
実は、窓は室内の温度が逃げる最も大きな場所です。
たとえば、冬に温めた室温が徐々に下がってしまう原因も、窓から室内の暖かい温度が外に伝わって逃げてしまうためです。
そのため、窓周辺の断熱は冷暖房費を節約する上でも重要なポイントです。
同様に、サッシ部分も熱が逃げやすい場所の1つです。
断熱性能の高いサッシを採用することで、自宅の冷暖房費の節約が可能です。
また、断熱性能の高いサッシは窓周辺の結露も防いでくれます。
冬に窓周辺の結露に悩まされている場合は、ぜひサッシの交換を検討してください。
騒音を減らす
サッシの交換は騒音に悩まされいる場合にも有効です。
音は空気の振動なので、しっかりと空気の流れを遮断するサッシに交換すると、音は驚くほど静かになります。
もちろん、サッシの交換と同時に窓ガラス自体を防音性能の高いものにすれば、更に効果は高まります。
自宅の全ての窓を交換しなくとも、騒音の発生している方向の窓だけでも交換すれば、一定の効果は期待できます。
デザイン性を高める
サッシは窓周辺のデザイン性を高めてくれる効果もあります。
シンプルなものや、ラグジュアリーなものまでサッシのデザインには非常に多くのパターンがあります。
大きなリフォームをしなくとも、サッシを交換するだけでも住宅の印象は大きく変わります。
サッシの種類

サッシにはいくつかの種類があり、用途に応じて使い分けられています。
アルミ製のものや樹脂製のもの、それらを合わせた複合サッシなどが代表的です。
また、防音や断熱性能を高めるための二重サッシなども存在します。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、予算や解決したい悩みに応じてサッシの種類を選びましょう。
サッシごとのメリット・デメリット

それでは、サッシの種類ごとに具体的なメリットとデメリットをお伝えしていきます。
アルミ
アルミ製サッシのメリットは価格の安さです。
また、金属製なので耐候性と耐久性に優れ、高い気密性を誇ります。
一見したところ、完全無欠に思えるアルミ製サッシですが、実は大きな弱点を抱えています。
それは、熱を通しやすいことです。
金属であるアルミは熱の伝導率が高いため、外気温が室内に伝わりやすくなるデメリットがあります。
冬場にせっかく室内を暖めても、暖かい空気がサッシを伝わってきた外気温によって冷やされてしまいます。
その証拠として、冬場にはサッシ部分が結露していることはありませんか。
室内の暖かい空気がサッシを伝わってきた外気温により冷やされ、水蒸気から水に戻ったものが結露の正体です。
結露は放置しておくとカビなどの発生原因となるため、注意が必要でしょう。
アルミ樹脂複合窓
アルミ樹脂複合窓は、文字通りアルミと樹脂素材で作られたサッシのこと。
アルミ製樹脂の強みであるコストパフォーマンスの高さを生かしつつ、断熱性能などを樹脂素材でカバーした製品です。
雨や紫外線などに晒される外側はアルミで作られており、断熱性能が必要となる内側には樹脂素材が使われています。
アルミと樹脂のメリットを併せ持っていますが、樹脂素材だけで作られたサッシには断熱性能で一歩劣ります。
樹脂
アルミに比べると非常に高い断熱性能をもつポリ塩化ビニールなどで作られたサッシです。
断熱性能が高いため、夏でも冬でも室温が安定しやすく快適に過ごすことができるでしょう。
また、結露も発生しづらいため毎朝のふき取りが不要となり、カビの心配をすることも少なくなります。
カラーバリエーションも多いため、住宅のイメージを変えたい場合にも、希望するものが見つかりやすいでしょう。
デメリットとしては、アルミサッシに比べると流通量が少ないため、やや価格が割高である点が挙げられます。
そのため、予算や自宅の周辺環境と合わせて導入を検討してください。
木製
木製サッシは断熱性能が高く結露もしにくい点が強みです。
また、木の持つぬくもりや風合いが楽しめるのも魅力でしょう。
ただし、木製サッシは他の種類に比べると価格が高く、耐久性にはやや劣ります。
木製なので、定期的なメンテナンスも必要となる点にも注意が必要です。
サッシの選び方のポイント

サッシを選ぶ際にはいくつかのポイントがあります。
どのようなポイントでサッシを選ぶべきか、順番に解説していきます。
断熱・防音性能
サッシを選ぶ際の大きなポイントが断熱性能です。
断熱性能は室内での過ごしやすいさや光熱費に関わってくるため、家族全体で話し合って決めるのがおすすめです。
全ての部屋を断熱性能に優れたサッシで揃えることが難しい場合は、優先順位を決めて導入するとよいでしょう。
また、大きな道路が近くを通っており騒音が気になる場合も、サッシの性能を重視して選ぶのがよいでしょう。
予算
どの程度の予算をサッシにかけられるかを事前に決めておきましょう。
断熱性能の高い樹脂製のサッシは高価な反面、年間を通じた光熱費を節約できる効果が期待できます。
そのため、樹脂製のサッシの方が長い目で見るとコストパフォーマンスが高い、とも判断できます。
おすすめのサッシと快適になった施工事例5選
エクスショップで取り扱っているサッシの中から、特に人気の高いものと実際の施工事例を厳選してご紹介します。
ぜひ、実際の仕上がりのイメージを膨らませるための参考にしてください。
ウチリモ・プラマードU
1窓60分程度で取り付けが可能な内窓です。
非常に窓枠の縁が薄いため、既存の窓枠の75%に設置が可能です。
また、樹脂製フレームと高性能ガラスの採用により、一年中涼しさと暖かさが感じられるお部屋作りが可能です。
千葉県柏市の施工事例
大きな開口部が特長の窓枠への施工事例です。
隅々までしっかりと窓枠をカバーし、非常にスタイリッシュな仕上がりになっています。
施工後には、しっかりと室内が暖かくなったことも実感していただけたので、効果的な施工ができた事例といえるでしょう。
兵庫県三田市の施工事例
冬場の結露と、それにともなうカビの繁殖を防ぐための施工事例です。
従来の窓に内窓が追加されたことで、結露が発生することはなくなりました。
また、窓枠も住宅の雰囲気にマッチしており、違和感のない仕上がりになっています。
茨城県土浦市の施工事例
室内から眺望が楽しめるお部屋への施工事例です。
内窓を追加することで、室内からの眺望が変わってしまうことを心配される声を頂くことがありますが、施工事例のようにあまり大きな変化は生じません。
内窓を取り付けたあとも、お部屋の窓から十分に景色を楽しむことが可能です。
神奈川県横浜市の施工事例
直射日光が差し込み、エアコンが利きにくいお部屋への施工事例です。
内窓が取り付けられたことで室内の気密性が上がると同時に、窓から伝わる熱を大幅に減らすことができます。
内側に追加した窓もお部屋のインテリアに馴染んでおり、後付け感のない仕上がりが楽しめます。
埼玉県さいたま市の施工事例
畳が使われている和室への施工事例です。
内窓の追加で防音成功が高まり、和室の落ち着いた雰囲気を更に高めることができます。
ぜひ、和室でくつろぎたいが騒音が気になる、という場合は内窓の追加をご検討ください。
窓のサッシで部屋の印象や居心地は大きく変わる
サッシは窓ガラスを固定するためだけのものではなく、結露を防いだり室内の温度変化を防いだりしています。
そのため、サッシについて正しい知識を持っておくことで、お部屋の居心地は大きく変わってきます。
お部屋の温度変化が大きい場合や結露などが気になる場合は、一度窓やサッシについて見直してみることをおすすめします。
エクスショップではお客様のお悩みにお答えできるように、日本全国へ無料の出張見積もりをおこなっています。
実際に現地を訪問することで、具体的な解決方法の提案やお見積りを行うことができます。
窓のことでお悩みがある場合は、ぜひお気軽にエクスショップにお問合せください。











