【更新日】2025年09月09日

自宅の防犯対策を考えた場合に、有効な方法の1つにフェンスの設置が挙げられます。
物理的な壁を設けることで、不審者の侵入を拒む方法は古くから世界各国で取り入れられており、種類も豊富です。
また、近年では空き巣だけではなく不正な手段で車のロックの解除を行い、車上あらしや車自体を盗んでいってしまう手口も報告されています。
防犯カメラやセンサーライトなども、もちろん有効な対策ですが、物理的に侵入を防ぐ方法が非常に強力な対策といえます。
そこで、この記事では自宅を守る防衛ラインとして、頼もしい役割を果たしてくれるフェンスについて解説していきます。
自宅の防犯を見直したい人やプライバシーを守りたい人は、ぜひ参考にしてください。
防犯対策にフェンスがおすすめの理由とは?期待できる効果を紹介

フェンスがあると、なぜ防犯対策となるのでしょうか。
フェンスを防犯対策として設置する具体的な理由と効果をご紹介します。
物理的に庭などへの侵入を防げる
フェンスを設置することで得られる最大の目的が、物理的に不審者の侵入を防げる点です。
フェンスが設置されていれば住宅への侵入経路が限られるため、不審者にとっては発見されるリスクが上昇します。
たとえば、フェンスによって住宅への通路を限定したうえで、防犯カメラを設置すれば不審者が侵入した証拠を残しやすくなるでしょう。
また、自動車を盗もうとした場合でもフェンスがあれば、簡単に車を敷地の外に出すことはできません。
さらに、フェンスは後付けできるものが多いので、必要な部分に応じて設置が可能な点も見逃せません。
このように、フェンスがあることで敷地への侵入と脱出に手間がかかるようになります。
不審者からすれば、わざわざ手間のかかる家へ侵入する危険を冒したくないので、ターゲットにされづらくなります。
結果として、物理的な侵入を妨げるフェンスを設置することが、防犯対策に繋がると言えるでしょう。
視線を遮れる
フェンスがあることで、敷地外からの視線を遮ることができます。
視線を遮ることはプライバシーを守る上でも重要ですが、同時に防犯対策としても有効です。
敷地外から住宅の中が見えないことで、住人の有無が簡単にはわからなくなります。
空き巣を狙う不審者からすれば、住人が居る可能性のある家に侵入するのは大きなリスクです。
そのため、あえて視線を遮ることで住宅の中の状況が、敷地外からは簡単にわからないようしておきます。
また、このような効果を狙ってフェンスを立てている家であれば、防犯意識が高いことがわかります。
防犯意識の高い家に侵入することも、不審者にとってはリスクとなります。
このように、視線を遮るフェンスを設置することで防犯意識の高さをアピールし、自宅への侵入を躊躇わせる効果がフェンスには期待できます。
防犯に有効なフェンスの種類と特徴

自宅の防犯性能を効果的に高めたい場合のフェンスには、いくつかの種類があります。
どのような種類と特徴があるのか、順番に解説いたします。
目隠しタイプ
外側から見た場合に、100%視線を遮るタイプのフェンスです。
防犯性を高めると同時に、敷地外からの視線をシャットアウトできるめ、プライバシーがしっかりと確保できるのも特徴でしょう。
特に視線が気になる玄関やリビングの近くなどへの設置がおすすめです。
ルーバータイプ
ルーバーとは角度が着いた板のことを指します。
傾斜の着いた板が一定間隔でフェンスに取り付けられているため、敷地外からの視線を遮りつつ通気性も確保されているのが強みです。
また、板同士の隙間から風が通るため、通気性にも優れています。
そのため、お庭で家庭菜園などを行っている場合には、非常におすすめのフェンスです。
メッシュ(格子)タイプ
シンプルなラインで幅広い住宅に取り入れやすいのが、メッシュタイプの特徴です。
格子の種類やデザインも豊富なので、きっとお気に入りのフェンスが見つかることでしょう。
視線を遮ることはできませんが、物理的なフェンスとしての役割はしっかりと果たしてくれます。
防犯フェンスを選ぶ際のポイント

防犯のためにフェンスを設置する場合、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか?
フェンスの設置が返って犯罪を助長させることのないように、しっかりと解説していきます。
完全に視界を遮るフェンスは設置場所に注意する
ある程度の視界を遮ることは防犯対策となりますが、過剰に視線を遮るのは危険です。
なぜなら視界を遮るフェンスは、不審者が一度敷地内に侵入したあとは、不審者の存在も周囲から隠してしまうからです。
敷地外からの視線を気にする必要がなければ、不審者は落ち着いて住宅の中へ侵入できることでしょう。
そのため、防犯対策としてフェンスを取り付ける場合は、ある程度は反対側が見通せるものを選ぶことがポイントです。
防犯用フェンスの高さに注意する
フェンスの高さにも注意が必要です。
なぜなら、これ以上高いと不審者が身を隠す場所となってしまうからです。
そこで、フェンスの高さとして理想的なサイズは約1.6mです。
1.6m程度の高さであればプライバシーも確保しつつ、不審者の姿も外側から見るため、理想的な高さと言えるでしょう。
忍び返しや先端が尖っているものを選ぶ
取り付けられるフェンスの種類は限定されますが、忍び返しや先端が尖っているデザインのフェンスもおすすめです。
なぜなら、忍び返しや先端が尖っている装飾があった方が、不審者がフェンスを乗り越えづらくなります。
ただし、子供や家族がけがをしないように、十分注意しておくべきでしょう。
防犯フェンスを設置する際の注意点

防犯対策としてフェンスを設置する際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか?
フェンスだけではなく、周辺の事も含めて注意点をお伝えします。
デザインが周囲と調和しているか確認する
防犯対策としてフェンスを設置する場合でも、自宅のデザインとの統一感は確認しておきましょう。
なぜなら、防犯性を意識するあまり、自宅のデザインと全く似合わないフェンスを設置すると、満足度が大きく下がってしまいます。
そのため、モダンな住宅ならシンプルテイストのフェンスを、洋風の住宅には木目調のデザインがよく似合うことでしょう。
ぜひ、フェンスを選ぶ際はフェンス単体で選ぶのではなく、周囲のデザインと調和しているのかご確認ください。
隣家への日光や風を遮っていないか注意する
フェンスを設置したことで、隣家への日光や風当りが変わってしまう場合があるので注意しておきましょう。
特に隣家が家庭菜園を行っていると、日当たりの有無は非常に重要です。
また、過度にフェンスを設置しすぎると、ご近所の家へ圧迫感を与える原因となります。
そのため、トラブルを防ぐためにも、フェンスの設置工事を始まる前に隣家へ挨拶を行うのがよいでしょう。
侵入する際の足場となるような物を置かない
せっかくフェンスを設置しても、周りに足場となるような物があれば、簡単に乗り越えられてしまいます。
そのため、フェンスを設置する際は周囲に足場となるような物を置かないようにしましょう。
ゴミ箱や空のタンクなど、意外と足場となるものは多く存在するので注意してください。
足場となりそうなものは物置などに全て収納しておくことで、防犯対策となるうえに自宅の周囲もスッキリします。
おすすめ防犯フェンスの導入事例

実際の導入事例を元に、どのような防犯フェンスがあるのかを具体的にお伝えします。
また、防犯フェンスを取り付けた後の写真も合わせてご紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
ミエーネフェンス 目隠しルーバータイプ
シンプルなデザインがラグジュアリーな印象を与えてくれるフェンスです。
フェンス部分の目隠し率は100%なので、自宅のプライバシーをしっかりと守ってくれるのがポイントです。
その一方で、フェンスの下に空間が確保されているので、通風性や防犯性も確保されている点も見逃せません。
茨城県土浦市の施工事例
自宅の広い範囲をフェンスで囲った施工事例。
フェンスといえば洋風の住宅に似合いそうなイメージがありますが、実際には和風の家屋に非常にマッチしています。
そのため、現在の住宅が和風だからと言って、デザイン性を諦めるべきではありません。
モクハイフェンス
120cmまでの高さに対応したナチュラルテイストなフェンスです。
88%を誇る高い目隠し率と、板に継ぎ目のない圧倒的な完成度が特長です。
設置するこで、防犯性だけではなく自宅の美観性能も向上することでしょう。
富山県黒部市の施工事例
緑の芝生とシックなフェンスの装いがさわやかな印象を与えてくれる施工事例です。
広いスペースがしっかりとフェンスで囲われ、防犯性とプライバシーに配慮されていることがわかります。
また、空間がフェンスで仕切られていることで、子供も安心して遊べる場所になっています。
モクアルフェンス 横板タイプ
アルミフェンスの表面を木目調に仕上げたフェンスです。
木目の落ち着いた印象と、アルミフェンスの耐久力を合わせ持ち、幅広い住宅におすすめできます。
目隠し率は82%、採光・通風率は18%と十分な値が確保されているでの、フェンスの種類で悩んだら最初に検討したいモデルといえるでしょう。
千葉県千葉市の施工事例
白い建物と樹木、木目調のフェンスが織りなす落ち着いた空間が特長の施工事例です。
それぞれが主張しすぎないデザインなので、すっきりとした印象を与えてくれます。
色使いも非常に落ち着いた雰囲気に仕上がっているので、ぜひ参考にしたい施工事例です。
プラド/one(ワン)フェンス ジョイントあり仕様 高尺タイプ
天然木の自然な風合いを実現した高尺タイプのフェンスです。
あくまで天然木の風合いを表現しているだけなので、メンテナンスの手間がありません。
そのうえで、低伸縮性・高耐候性、高強度の三拍子そろった心強いモデルです。
東京都町田市の施工事例
ご自宅の外壁の雰囲気と合わせたフェンスが魅力的な施工事例です。
自宅の色とフェンスの色やデザインを合わせることで一体感が生まれ、ごちゃっとした印象にはなりません。
外壁とフェンスの色の合わせ方は非常に重要なので、ぜひ参考にしたい施工事例といえるでしょう。
タテイタスタイル 120サイズ(隙間20mm)
横方向のフェンスが多い中で、縦方向のフェンスが設置したい場合はこちらがおすすめです。
目隠し率84%のアメリカンフェンスは、洋風やモダンな住宅と相性が良いので施工を検討してみるとよいでしょう。
また、縦型のフェンスは横型に比べると足をかけて上りにくく、防犯性の面でも優れています。
長崎県長崎市の施工事例
自宅の隣が駐車場となったため、目隠しとしてフェンスを取り入れた事例です。
住宅の雰囲気を損なわないようにしつつ、しっかりとプライバシーを守りたい部分にフェンスが設置されています。
その一方で写真の左側では防犯やプライバシーの保護が必要ないことから、敷地を示すためだけのシンプルなフェンスが使われています。
このように、場所に応じて使用するフェンスを変えることも、エクステリアの重要なテクニックです。
フェンスを上手に取り入れることで自宅の防犯性の向上を
フェンスは上手に設置することで、自宅の防犯性を向上させることができます。
あの家は防犯に気を使っているから止めておこう、と不審者に思わせることがフェンスの大きな役割の1つです。
そのためには、設置するフェンスの高さや種類を考え、自宅のデザインと合わせても違和感のないものを選ぶと良いでしょう。
もし、フェンスの設置でわからないことがあれば、ぜひエクスショップまでお問い合わせください。
プロの調査員が直接設置場所まで訪問させていただき、しっかりとアドバイスと見積もり作成を無料で対応いたします。
プロが直接現地を見ることでわかることもあるので、フェンスの設置でお困りのことがあればお気軽にご相談ください。