【更新日】2025年04月15日

近年、台風の大型化や突風の増加により、カーポートの被害が全国的に報告されています。
大切な愛車を守るカーポートが破損してしまうと、修理費用だけでなく車両への二次被害も心配です。
この記事では、カーポートの基本的な構造から台風対策のポイント、さらには強風に強いカーポート選びまで解説します。
カーポートの屋根は思うほど頑丈じゃない

カーポートの屋根は一枚板に見えますが、実際は複数のパネルがタイル状に配置されており、あえて強固に固定されていません。
これは安全設計の一環で、強風時にパネルだけが外れることでカーポート全体の倒壊を防ぐためです。
屋根材の種類によって耐風性は異なり、ポリカーボネートは軽量で衝撃に強く、スチール折版は台風への耐性が高い特徴があります。
そのため、お住まいの地域の気象条件に合わせた支柱配置(片側・両側・後方支持)と屋根材の選択が重要です。
台風シーズン前には固定部分の緩みを点検することも大切な対策となります。
台風によってカーポートが受ける被害とは?
台風による主な被害として、以下の3つが挙げられます。
屋根材の破損・飛散

強風によってカーポートの屋根材が大きな被害を受けることがあります。
風圧で屋根材が持ち上げられ、固定部分が外れて破損したり、最悪の場合は飛散したりするケースも少なくありません。
特にポリカーボネート製は軽量で風の影響を受けやすい傾向です。
飛散した屋根材は周囲の建物や車両を傷つける二次被害の原因にもなり得ます。
支柱の変形・倒壊
台風の強風が横から吹き付けると、支柱に大きな負荷がかかり、曲がったり倒壊したりすることがあります。
特に独立型カーポートは四方が開放されているため風の影響を直接受けやすいです。
設置年数が長いと接合部が経年劣化し、台風の強風で一気に破損するケースもあります。
基礎部分の破損
地盤が弱い場所や基礎工事が不十分な場合、強風によってカーポート全体に力が加わると、基礎部分にヒビが入ったり地面から浮き上がったりします。
長年の雨水浸透で基礎周辺の地盤が緩んでいると、台風時に突然基礎が沈下することもあります。
カーポートの台風対策ポイント

台風からカーポートを守るためには、事前の準備と適切な対策が欠かせません。
定期的な点検・メンテナンス
カーポートの各部品、特に屋根材の固定部分や支柱と基礎の接合部分を定期的に点検しましょう。
ボルトやナットの緩みがあれば増し締めし、劣化している部品は早めに交換することが大切です。
補強部材の追加
既存のカーポートを強化するために、支柱間にブレース(筋交い)を追加したり、屋根材の固定を補強する部材を取り付けたりすることで、強風に対する耐性を高められます。
多くのメーカーが後付け可能な補強キットを販売しています。
風除け・防風ネットの設置
風の通り道となる方向に風除けパネルや防風ネットを設置することで、カーポートに直接当たる風圧を軽減できます。
特に台風の常襲地域では効果的な対策です。
保険への加入
自然災害による被害に備えて、火災保険(風災補償)に加入しておくことも大切です。
カーポートが対象となるかどうか、事前に確認しておきましょう。
台風対策に優れたカーポートとは

カーポートの新設や買い換えを検討している場合は、以下のような台風対策に優れたカーポートを選ぶことがおすすめです。
高い耐風圧性能
風速50m/s以上に耐えられる設計がされており、メーカーが公表している耐風圧性能の数値が高いものを選ぶことが重要です。
地域の過去最大風速を考慮して選定すると安心です。
強固な基礎と支柱構造
コンクリート深基礎と太い支柱を組み合わせたタイプは強風に対する耐性が高くなります。
また、三角形や台形などの強度の高いフレーム構造を採用したものは風の力を分散させる効果があります。
高耐久の屋根材と強固な固定方法
厚手のポリカーボネートやアルミパネルなど耐久性の高い屋根材を使用し、屋根材の固定方法が複数のボルトや特殊金具で強化されているものが台風に強いと言えます。
台風対策におすすめのカーポート5選
ここでは、台風対策におすすめのカーポートを5つピックアップしてみました。
カーポートSC
カーポートSCは、アルミ材の薄さ40mmの屋根と側方支柱が特徴的で、デザインアワード4冠を達成した美しいカーポート。
基準風速40m/s・耐積雪20cm相当の高い耐久性を持ち、フロント柱のないすっきりとしたデザインで、機能性とデザイン性を兼ね備えた上質な商品です。
施工事例
以前は芝生だった駐車スペースをコンクリートにしたため、悪天候時の泥の問題が解消されました。
ダウンライトが車を照らし、ショールームのような仕上がりとなっています。
雨の日の乗り降りや夏場の車内温度上昇も抑えられ、より快適になりました。
プレーンルーフ 600タイプ 1台用 単体セット
プレーンルーフ 600タイプは、”人に寄り添う”コンセプトのノイズレスを極めたカーポートです。
基準風速40m/s、耐積雪性能20cm相当の高い性能を確保しながらも、主張を抑えたシルエットが空間に美しく馴染みます。
シンプルデザインを求める方におすすめの1台用カーポートです。
施工事例
直線のみで構成されたカーポートは、ご自宅と見事な一体感を生み出しており、後付けとは思えない仕上がりとなっています。
アルミ製の屋根が日光を完全に遮断するため、真夏の暑さを下に伝えにくく、雨や埃からもお車を守ります。
アリュース 600タイプ 2台用
アリュース 600タイプ 2台用は、継ぎ目のない大きなアール屋根が特徴的な両側支持タイプのカーポートです。
基準風速40m/s・耐積雪性能20cmの高い強度を確保。
緩やかな曲線の屋根が適度な存在感とやわらかい印象を創出します。
2台を横並びで駐車できる間口広めのカーポートを求める方におすすめです。
施工事例
熱線遮断ポリカーボネート(アースブルーマット調)の屋根がお車を優しく包み込み、安心感のある仕上がりとなりました。
雨の日の乗り降りも改善され、人にも車にも優しいカーポートに仕上がっています。
ネスカR (ラウンドスタイル) ワイド
ネスカR(ラウンドスタイル)ワイドは、大きなアール仕様の屋根が特徴的な横並び2台駐車可能のカーポートです。
標準柱高2200mmで大半の車種に対応し、基準風速40m/s、耐積雪性能20cm相当の高い耐久性を備えています。
本体カラー・柱サイズ・屋根材タイプなど多様な組み合わせから選べ、自分だけのカースペースをカスタム可能です。
施工事例
お客様の車の買い替えをきっかけに設置し、車の保護や雨の日の乗車が快適になったとのことです。
熱線吸収ポリカーボネート(クリアマットS・すりガラス調)の屋根は、快晴の青空に負けない清々しい仕上がりとなりました。
ソルディーポート 積雪100cm対応 1台用
ソルディーポートは、積雪100cm相当まで対応する高耐久のポリカーボネートカーポートです。
4本柱の安定した構造で厳しい自然環境にも対応し、一般的な積雪対応カーポートの折板とは異なり、採光性の高いポリカーボネート板を使用しているのが特徴。
夏場も屋根下が明るく保たれ、季節を問わず快適に使用できる1台用カーポートです。
施工事例
三方を壁に囲まれた駐車場に、カーポートがご要望通りぴったりと収まりました。
熱線吸収ポリカーボネート(クリアブルーS・すりガラス調)の屋根がお車を守り、汚れや傷みを軽減します。
まとめ
カーポートの台風対策は、定期的なメンテナンスと適切な補強から始まります。
既存のカーポートであれば点検と補強、新設であれば耐風性能を考慮した製品選びが重要です。
台風の規模は年々大きくなる傾向にあり、これまで問題なかった地域でも被害が報告されるようになっています。
大切な愛車と家族の安全を守るためにも、カーポートの台風対策は万全にしておきましょう。
カーポートの構造やデザインには多くの種類があるため、住宅の外観や生活スタイルに合わせて選択することがおすすめです。
エクスショップでは記事で取り上げた以外にも、機能性やデザイン性に優れたカーポートを取りそろえています。
少しでも興味のある方は、ぜひこの機会にお問い合わせください。