【更新日】2024年11月26日

自然の温もりを感じながら、くつろぎのひとときを過ごす。
そんな贅沢な空間を自宅に作り出せるのが、ウッドデッキです。
近年、住宅やカフェ、レストランなどで人気を集めているウッドデッキは、屋内と屋外をシームレスにつなぎ、新たな生活スタイルを提案してくれるでしょう。しかし、ウッドデッキの設置を考える際には、材質の選択やメンテナンス、コストなど、様々な要素を検討する必要があります。
この記事では、ウッドデッキの基本から、メリット・デメリット、おしゃれな施工事例まで、わかりやすく解説します。
ウッドデッキとは?

ウッドデッキは、住宅の外部に設置される木製の平台構造物です。
主に庭や屋外スペースに設置され、くつろぎや娯楽のための空間として利用されます。
自然の風合いを活かしつつ、屋内と屋外をシームレスにつなぐ役割を果たし、住まいに新たな魅力を加える要素として人気を集めています。
ウッドデッキの起源は古く、欧米の住宅文化に深く根ざしています。
日本では1980年代後半から徐々に普及し始め、現在では多くの住宅やカフェ、レストランなどで見かけるようになりました。
その魅力は、自然と調和した佇まいにあり、木材の温かみと耐久性を兼ね備えた実用的な空間を提供してくれます。
ウッドデッキの材質とそれぞれの特徴

ウッドデッキに使用される材質は多岐にわたり、それぞれに独自の特徴があります。
主な材質とその特性について詳しく見ていきましょう。
天然木
天然木は、自然の風合いや質感を楽しめる本物の木材です。
代表的な樹種には、ウリンやアイアンウッドなどがあります。
天然木の特徴として、まず美しい木目と質感が挙げられます。
自然の木目や色合いを楽しむことができ、経年変化による味わいも魅力的です。
また、本物の木材を使用しているため、高級感のある仕上がりになります。
環境への配慮という点でも、天然素材を使用しているため、環境に優しい選択肢となるでしょう。
ただし、メンテナンスには定期的な塗装や防腐処理が必要で、手入れに手間がかかるという点には注意が必要です。
人工木(樹脂製)
人工木は木粉と樹脂を配合して作られた素材です。
近年、メンテナンスの手軽さから人気が高まっています。
人工木の特徴として、まずメンテナンスフリーであることが挙げられます。
防腐処理や塗装が不要で、長期間美しい状態を保つことができるでしょう。
また、耐久性に優れており、腐食や虫害に強く、水に濡れても膨張しにくいという特徴があります。
コストパフォーマンスの面では、初期費用は天然木より高めですが、メンテナンス費用を考慮すると長期的にはコスト効率がよいかもしれません。
さらに、色や質感の選択肢が豊富なため、好みや住宅の外観に合わせて選べるという利点があります。
金属製
アルミニウムや鉄を使用した金属製のデッキも選択肢のひとつです。
高い耐久性と強度を持ち、メンテナンスがほとんど必要ないといった大きな利点があります。
デザイン面でも、モダンでスタイリッシュな外観を実現できるでしょう。
ただし、金属特有の冷たい質感や、夏場の熱さが課題となる点に注意が必要です。
ウッドデッキのメリット・デメリット

ウッドデッキには様々なメリットとデメリットがあります。
設置を検討する際は、これらを十分に理解し、自身のライフスタイルや住環境に適しているかを慎重に判断することが重要です。
メリット
ウッドデッキの主なメリットとして、屋内外の一体感が挙げられます。
リビングや寝室と庭をシームレスにつなぎ、空間を広く感じさせる効果があります。
多目的スペースとしての活用も可能で、バーベキューや家事、子供の遊び場など、さまざまな用途に適しているでしょう。
また、家の外観の印象を大きく変える効果もあります。
木材の温かみある素材感は、住宅全体に柔らかな印象を与え、周囲の景観との調和も図りやすくなります。
不動産価値の向上にもつながる可能性があり、投資的な観点からも魅力的です。
さらに、ウッドデッキは比較的簡単に設置できるため、大規模な工事を必要とせず、既存の庭や空きスペースを有効活用できます。
DIYで設置することも可能で、自分好みのデザインや機能を追求できる自由度の高さも人気の理由でしょう。
デメリット
一方で、ウッドデッキにはいくつかのデメリットも存在します。
最も大きな課題は、維持管理の手間と費用です。
特に天然木を使用した場合、定期的な塗装や防腐処理が必要となり、時間と費用がかかります。
適切なメンテナンスを怠ると、木材の劣化や腐食が進行し、美観を損ねるだけでなく、安全性にも影響を及ぼす恐れがあるため注意が必要です。
また、設置場所や気候条件によっては、雨や雪、直射日光などの影響を受けやすく、耐久性に課題が生じることもあります。
特に湿気の多い地域では、カビや腐食のリスクが高まるでしょう。
さらに、初期投資のコストも考慮すべき点です。
高品質な材料を使用し、プロの施工を依頼する場合、相応の費用が必要となります。
また、設置後の修理や部分的な交換にも費用がかかる可能性があります。
ウッドデッキを設置する際のポイント

ウッドデッキを設置する際には、いくつかの重要なポイントに注意を払う必要があります。
これらを適切に考慮することで、より快適で長持ちするウッドデッキを実現できます。
設置場所の選定
まず、設置場所の選定が重要です。
日当たりや風通し、周囲の景観との調和などを考慮して設置場所を決定しましょう。
また、雨水の排水がスムーズに行えるよう、適切な傾斜をつけることも大切です。
既存の建物との連続性や、プライバシーの確保にも注意を払いましょう。
材質の選択
先にお伝えした材質の特徴を踏まえ、自身のニーズに合った材質を選択します。
耐久性やメンテナンス頻度、コスト、デザイン性などを総合的に判断し、最適な材質を選びましょう。
また、地域の気候条件も考慮に入れ、湿気や直射日光に強い材質を選ぶことも大切です。
デザインと機能性
ウッドデッキのデザインは、住宅全体の印象に大きく影響します。
シンプルなものから複雑な形状のものまで、様々なデザインがあります。
機能面では、手すりの設置や階段の有無、照明の配置などを検討しましょう。
また、将来的な拡張や変更の可能性も考慮に入れておくとよいでしょう。
施工と安全性
プロの業者に依頼する場合は、実績や評判を十分に調査し、信頼できる業者を選びましょう。
DIYで行う場合は、安全性を最優先し、適切な工具と知識を持って作業に臨むことが欠かせません。
特に、基礎部分の施工は耐久性と安全性に直結するため、慎重に行う必要があります。
メンテナンス計画
設置後のメンテナンス計画も事前に立てておくことが大切です。
定期的な清掃や点検、必要に応じた補修や塗装の実施など、具体的なメンテナンススケジュールを考えておきましょう。
これにより、ウッドデッキを長期間美しく保つことができます。
ウッドデッキのおしゃれな施工事例
リウッドデッキ200

リウッドデッキ200は、耐久性と美観を兼ね備えた人工木デッキです。
木粉とポリプロピレンを混合した再生木材で作られており、天然木のような風合いを持ちながら、腐食やシロアリの心配がありません。
高い耐水性と耐候性を備え、長期間の使用に耐えうる素材です。

こちらの施工例では間口1,800mm、出幅824mmのサイズで、ウォームグレイのカラーが採用されました。
施主からは、ウッドデッキを設置したことで外に出やすくなったほか、外観もおしゃれになったとの声が寄せられています。
マージウッドデッキ

マージウッドデッキは、色あせや変色が少ないことが特徴のエクスショップオリジナルブランドの人工木デッキです。
天然木と比べて強度の低下や変色が少なく、腐敗やシロアリ食害にも強い耐久性を持っています。
メンテナンスが比較的容易で、長期間美しさを保つことができます。

こちらの施工例では間口2,651mm、出幅1,520mmのサイズで、ナチュラルのカラーが採用されました。
樹ら楽ステージ 木彫

樹ら楽ステージ木彫は、木粉と100%リサイクル樹脂材を配合したデッキ材を用いた人工木デッキです。
表面には左右非対称な溝がついており、天然木さながらの陰影や濃淡が生まれます。シロアリ食害や腐食の心配がなく、メンテナンスも簡単であるほか、環境に配慮した製品で4色のカラーバリエーションから選択可能です。

こちらの施工例では間口4,346mm、出幅2,416mmのサイズで、クリエラスクRのカラーが採用されました。
レストステージ 幕板納まり

レストステージ 幕板納まりは、小口部・側面部が幕板で囲まれた人工木デッキです。
芯材部には100%リサイクル素材の木粉と樹脂が使用されており、湿気による腐食やシロアリによる食害の心配がありません。
落ち着きのある和テイスト・モダンな洋テイスト、どちらとも調和するウッディな木質が魅力で、日常の中に”ゆとり”をさりげなく創出します。

こちらの施工例では間口2,616mm、出幅911mmのサイズで、クリエラスクAのカラーが採用されました。
タイルデッキ

タイルデッキは、「人工木デッキ特有の簡単施工」、「高い基礎通気性」、「重厚なタイル素材」を組み合わせた新構造のデッキです。
デッキ材には厚さ20mmの600角の大判タイルを採用しており、1800N/m²の重みにも対応する安心強度を備えています。
また、滑りに配慮した耐摩耗性も兼ね備えています。

こちらの施工例では間口5,400mm、奥行1,800mmのサイズで、アイボリーのカラーが採用されました。
まとめ
ウッドデッキは、屋内外をつなぐ魅力的な空間として人気を集めています。
天然木、人工木、金属製など様々な材質があり、それぞれに特徴があります。
メリットとしては屋内外の一体感や多目的利用、外観の向上などが挙げられる一方、維持管理の手間やコストなどのデメリットも考慮する必要があるでしょう。
設置の際は、場所の選定や材質の選択、デザインと機能性、施工の安全性、メンテナンス計画などに注意が必要です。
エクスショップでは記事で取り上げた以外にも、機能性やデザイン性に優れたウッドデッキを数多く取りそろえています。
少しでも興味のある方は、是非この機会にお気軽にお問い合わせください。