【更新日】2024年10月08日

住宅や店舗の窓の上に、布製の小さな屋根のようなものを見かけたことはありませんか?
シンプルなものやカラフルな色使いのものなどがあり、街の景観を彩ってくれています。
これらの小さな屋根はオーニングと呼ばれるエクステリアで、住宅への後付けが可能です。
オーニングを効果的に取り付けることで、おしゃれな見た目以外でも様々なメリットがあります。
そこで、この記事ではオーニングの特徴を設置事例と一緒に解説していきます。
最後まで記事を読んで、ぜひオーニングで住宅の悩みを解決してみませんか。
オーニングとは

オーニングとは「日よけ」という意味の英語です。
ヨーロッパ発祥のオーニングは建物の外側に設置され、主に日差しや雨をさえぎってくれます。
オーニングの大きな特徴は、手動や電動によって、屋根部分の開閉が行える点です。
必要な時に大きく展開し、不要になったらコンパクトに収納できる。
季節や周辺の環境に対して、フレキシブルに対応できる点がオーニングの魅力でしょう。
オーニングと似た機能を持つエクステリアとして、シェードが挙げられます。
シェードも日差しをさえぎってくれますが、薄い布で作られていることが多いため雨は防げず、風が吹けば飛ばされてしまう可能性があります。
その点、オーニングは厚手の生地が使われているので雨を弾き、しっかりと骨組みも入っているので、少々の風では吹き飛ばされません。
オーニングの種類

オーニングは様々な種類が販売されています。
どのような種類があるのか、順番にご紹介します。
壁付けタイプ

壁付けタイプはオーニング自体を直接住宅の外壁に取り付けるタイプです。
柱などが不要で視線をさえぎらないため、すっきりとした印象に仕上がります。
主に、リビングの掃き出し窓やウッドデッキの上に取り付けられるタイプです。
スクリーンタイプ

一般的な壁付けタイプのオーニングの先端に、スクリーンが付属しているタイプ。
スクリーンタイプの特徴は、熱と視線をしっかりとカットできる点です。
通常のものに比べると、スクリーンタイプのオーニングは横方向からの日差しもしっかりとカットしてくれます。
また、道を歩く通行人からの視線もカットしてくれます。
特にリビングの窓は採光を考えて大きなものが採用されています。
大きな窓は室内を明るくしてくれる一方で、通行人からの視線が気になることも。
そこでスクリーンタイプのオーニングを使えば、部屋の明るさを維持しつつ、通行人の視線のみをさえぎることが可能です。
独立タイプ

独立タイプは壁付けタイプと異なり、独立したフレームを組み立てたうえで設置するオーニングです。
外壁にオーニングの固定が難しい場合や、お庭の真ん中への設置希望などの場合に取り入れるタイプです。
他のタイプとは異なり、専用のフレームを使用しているため強度に優れています。
また、外壁に取り付ける必要がないので、住宅に穴を開ける心配が要りません。
そのため、新築の家を傷つけたくない、という場合にもおすすめのタイプです。
オーニングのメリット

オーニングには、住宅の外見をおしゃれに整えること以外にも、さまざまなメリットがあります。
どのようなメリットがあるのか、具体的に解説していきます。
日光や紫外線を防いでくれる
オーニングには、日光や紫外線の室内への侵入を防いでくれる役割があります。
例えば、窓ガラスのみの室内を適温に冷却するエアコンの働きを100%とした場合、オーニングを取り付けるだけでエアコンの稼働率は33%まで低下します。
つまり、冷房費用の大幅な節約が可能になります。
オーニングはカーテンやブラインドとは異なり、日光が室内に入る前にさえぎってくれます。
そのため、温度上昇を防ぎつつ室内に適度な明るさをもたらすことが可能になっています。
また、室外でもオーニングは活躍してくれます。
オーニングの下では、日光の反射による地面からの赤外放射と太陽からの日射がなくなるため、体感温度が約7℃下がる実験結果が報告されています。
ウッドデッキなどの上にオーニングを取り付ければ、真夏でも足元が熱くならず、快適に過ごせるようになるでしょう。
目隠し効果
オーニングのもう1つの役割に、目隠し効果があります。
目隠し効果とは、住宅付近を歩く通行人から、住宅の中が覗かれることを防いでくれるもの。
また近隣の2階から自宅の1階が見えてしまう場合でも、オーニングを取り付ければ適切な目隠しとなるでしょう。
目隠し効果を期待して取り付けるオーニングは、スクリーンタイプがおすすめです。
スクリーンタイプであれば、斜め上からの視線に加え、通行人からの視線もしっかりとさえぎってくれますよ。
オーニングのデメリット

オーニングを取り付ければ、全ての問題が解決するわけではありません。
しっかりとデメリットについても、理解しておきましょう。
荒天が予想される場合は収納する必要がある
強風や積雪が予想される場合は、オーニングを収納しておく必要があります。
一定の風速や積雪を超えるとオーニングが耐え切れず、破れたり破損したりすることも。
そのため、台風や雪のシーズンにはオーニングを収納しておきましょう。
オーニングの収納には2つの方法があります。
1つ目は手動でオーニングを収納する方法です。
手動式はメンテナンスが容易で導入費用が安価というメリットがありますが、オーニングの設置数が多ければ収納に手間がかかってしまう点がデメリットです。
もう1つは電動でオーニングの開閉を行う方法です。
リモコン操作などで、簡単にオーニング収納が行えるので非常に簡単で手間がかかりません。
オーニングの設置数が多くても、スムーズに収納できるでしょう。
ただし、電動式のオーニングはメンテナンス費用や設置費用が手動式に比べると高額になるので注意してください。
メンテナンス作業が必要
常に日光や雨風に晒されているオーニングは劣化しやすく、定期的なメンテナンス作業は必須です。
おしゃな住宅にオーニングを取り付けても、キャンバス地の部分がボロボロでは台無しです。
常日頃からメンテナンスを心がけ、大切に使っていきましょう。
たとえば、荒天や積雪が予想される場合は事前に収納し、雨に濡れたら天日で乾かしてください。
オーニングが濡れたまま収納されていると、カビが発生する原因となります。
また、オーニングが正しく収納できない場合や、生地の大きな破れなどを見つけたときは、放置せずに専門家への相談がおすすめです。
放置しておくと問題が深刻になり、オーニング全体の交換が必要となる可能性もあります。
そのため、気になることがあれば、専門家に相談してみましょう。
エクスショップでは、日本全国で無料の出張見積もりを行っています。
実際に現地で問題の部分を見ることで、正確な見積もりや、より良いご提案が可能です。
オーニングの設置事例
それでは、オーニングの具体的な設置事例を解説していきます。
ぜひ、自宅にオーニングを取り付ける際の参考にしてください。
彩風 あやかぜ S型 手動式

オーニング収納時のでっぱりが、わずか150mmのコンパクトタイプです。
壁面からの張り出しが少ないので、住宅のシルエットを損ねません。
そのため、展開しているときだけではなく、収納時の美しさにもこだわりたい人におすすめのオーニングです。
神奈川県横浜市の施工事例

ウッドデッキへ続く掃き出し窓への施工事例。
展開されたオーニングが日差しをさえぎり、ウッドデッキに日陰を生んでいます。
また、室内への日光もしっかりとさえぎっており、非常に効果的なオーニングの活用例ですね。
彩風 あやかぜ L型 手動式

人気の彩風シリーズの中でも大型のオーニングです。
出幅は3,000mm、間口は10,920mmまで対応しており、広い範囲をカバーできます。
手動式のオーニングですが、通常の雨風程度であれば収納する必要がないので、大きな手間はかかりません。
東京都町田市の施工事例

駐車スペースにオーニングを設置した事例です。
住宅の隣の空間が駐車スペースになっており、オーニングが効果的に利用されています。
日差しをさえぎると共に、落ち葉や鳥のフンなどから愛車を守ってくれることでしょう。
エルパティオプラス 手動式

業界初の角度がフレキシブルに変えられるオーニングです。
時間帯に応じてキャンバスの角度を変更することで、より快適な空間作りが可能です。
幅広い日射角度に対応できるため、室内への日差しで悩んでいる場合は、ぜひ設置を検討してみてください。
愛知県名古屋市の施工事例

ウッドデッキの上に設置されたオーニングが涼しげな施工事例。
オーニングがしっかりと日光をさえぎり、ウッドデッキや室内の温度上昇を防いでいます。
また、白い外壁と青いオーニングの対比も美しく、非常に統一感のある仕上がりとなっています。
エルパティオプラス 電動式 リモコンタイプ

幅広い日射角度に対応できるエルパティオプラスの、電動式リモコンタイプです。
リモコン操作により、オーニングが自動で開閉するため、急な雨でも安心です。
ただし、角度が自由に動かせるため、傾斜が緩い場合は雨水が流れず、生地に染みてしまう可能性があるので注意してください。
栃木県小山市の施工事例

南向きで直射日光に悩まされていた住宅への施工事例。
オーニングを取り付けることで強い日差しがカットされ、柔らかい光が室内に差し込むようになりました。
オーニングは室外で日光をさえぎるため、厚手のカーテンなどよりも効率的に室温を下げられますよ。
彩風 あやかぜ C型 手動式

収納した際のサイズが業界最薄の120mmが特徴のオーニングです。
今までは設置をあきらめていた、軒下やシャッターボックスの上などにも取り付けられる可能性があります。
さらに、キャンパスの傾斜角度を20度以上にすれば雨天でも雨避けとした利用も可能です。
埼玉県さいたま市の施工事例

住宅側面へ、強い日差しと視線をさえぎるためにオーニングを取り付けた施工事例です。
ノルディックボーダーの風合いが緑や外壁とマッチしており、おしゃれな仕上がりとなっています。
また、オーニングの角度を変えることで、窓をしっかりと隠すシェードのような使い方ができる点も見逃せません。
洋風すだれ アウターシェード 後付けタイプ

暑さ対策や視線対策に有効な、後付けタイプのアウターシェードです。
熱や紫外線を60%~80%以上カットできる上に屋内からの展望を損ねず、外部からの視線をさえぎれます。
使わないときは簡単に収納できるため、季節や天候に応じて使えますよ。
神奈川県横浜市の施工事例

西向きの窓にアウターシェードを取り付けた施工事例です。
すだれやグリーンカーテンでは、収納が手間だったり、水やりが負担となったりしますが、アウターシェードであれば手軽に収納と展開が可能です。
住宅の外壁ともマッチしており、アウターシェードを使っている時でも違和感がありません。
まとめ
オーニングはしっかりと日光をさえぎり、窓から室内に伝わる熱の量を減らしてくれる働きがあります。
効果的に使う事でエアコンの使用頻度を減らし、節約効果が期待できます。
出し入れが簡単に行えるので、荒天や積雪が予想される場合は、あらかじめ収納しておくようにしましょう。
もし、自宅に似合うオーニングがわからない、という場合はエクスショップにお問合せください。
実際の現地を訪問したうえで、どのようなオーニングが最適なのか無料でお見積りいたします。
ぜひ、おしゃれなオーニングを自宅に取り付けて、日差しや視線の悩みを解消してみませんか?