【更新日】2025年09月16日

近年、庭の魅力を高めるエクステリアアイテムとして注目を集めているパーゴラ。おしゃれな見た目だけでなく、実用性の高さから多くの家庭で導入が進んでいます。しかし、「パーゴラって実際どんなメリットがあるの?」「設置費用や手入れが大変そう…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、パーゴラの基本的な特徴から設置のメリット・デメリット、選び方のポイント、実際の設置方法まで、パーゴラに関する疑問を詳しく解説します。
パーゴラとは

パーゴラとは、庭や屋外空間に設置される格子状の屋根を持つ屋外建造物のことです。イタリア語の「pergola」が語源で、もともとはブドウ棚として使われていました。現在では、つる性植物を這わせて自然な日陰を作ったり、庭の装飾的な要素として活用されています。
主な素材には木材、アルミ、スチールなどが使われ、それぞれ異なる特徴を備えています。設置方法も独立型、壁付け型、半独立型など複数の選択肢があり、庭の広さや用途に応じて選ぶことが可能です。格子状の屋根からこぼれる光と影のコントラストが楽しめるのも魅力でしょう。
パーゴラを庭に取り入れるメリット

パーゴラを庭に設置することで得られる恩恵は多岐にわたります。機能面だけでなく、庭全体の美観向上や生活の質の改善にもつながる主要なメリットを詳しく見ていきましょう。
日陰スペースの確保
パーゴラの最大のメリットは、庭に快適な日陰スペースを作れることです。格子状の屋根により適度な日射遮蔽効果が得られ、真夏でも涼しく過ごせる空間を演出できます。
この日陰スペースは、アウトドアリビング、子どもの遊び場、洗濯物干し場としても最適です。紫外線カット効果もあるため、長時間屋外で過ごす際の健康面でのメリットも大きいでしょう。
プライバシーの向上
パーゴラに植物を這わせることで、隣家や道路からの視線を自然に遮ることができます。完全に遮蔽するのではなく、適度な目隠し効果により、圧迫感のないプライベート空間を作り出せるのが魅力です。
特に都市部の住宅密集地では、パーゴラがあることで周囲を気にせずくつろげる空間が実現します。季節によって植物の葉の密度が変化するため、視覚的にも変化を楽しめるでしょう。
植物の成長サポート
パーゴラは、つる性植物にとって理想的な支柱として機能します。ブドウ、クレマチス、バラ、アイビーなど様々な植物の栽培ができ、ガーデニングの幅が大きく広がります。
また、格子構造が植物の均等な成長を促し、重量のある植物も安定して支えられるのも利点です。ガーデニングを趣味とする方にとっては、育てる楽しさと見せる楽しさを両立できる魅力的な設備となるでしょう。
庭の空間演出効果
パーゴラは庭に高さのある構造物を加えることで、空間に立体感と奥行きをもたらします。ガーデンファニチャーと組み合わせることで、「くつろぎゾーン」などの明確な空間分けができ、庭の使い方が整理されます。
また、夜にはライティングを施すことで幻想的な雰囲気を演出することも可能です。住宅全体の外観価値を高めるエクステリアとしても、大きな役割を果たします。
パーゴラを庭に取り入れるデメリット

メリットが多いパーゴラですが、設置前に知っておくべきデメリットも存在します。
設置費用とメンテナンス
パーゴラの設置には一定の初期費用がかかり、材質やサイズによっては工事費込みで数十万〜百万円を超えることもあります。特に天然木材の大型タイプは高額になりがちです。
また、木製は防腐処理や再塗装などのメンテナンスが必要で、アルミやスチール製も多少の管理が求められます。植物を絡ませる場合は、剪定や害虫対策といった日常的な手入れも欠かせません。
設置場所の制約
パーゴラを設置するには、十分なスペースと適切な地盤の確保が前提です。特に独立型タイプでは、柱を支えるための基礎工事をするため、設置場所が限られることもあります。
また、建築基準法や自治体の条例によっては設置に制約が生じる場合もあるため、隣地との距離や高さに関するルールは事前に確認しておきましょう。周辺環境への影響にも配慮し、日照や落葉によるトラブルを避けるためにも、慎重な計画が求められます。
天候による影響
屋外に設置されるパーゴラは、台風や豪雪などの自然災害による影響を受けやすい構造物です。風が強い日や積雪が多い地域では、強度設計や固定方法に注意する必要があります。
また、紫外線や温度変化により素材が劣化するリスクもあります。特にプラスチック系のパーツは色あせや破損が起きやすく、定期的に点検や部品の交換をすることが大切です。
パーゴラの種類と選び方のポイント

パーゴラ選びを成功させるには、素材やサイズ、予算など複数の要素を総合的に判断することが重要です。後悔しない選択をするための具体的なポイントをご紹介します。
素材別の特徴(木製・アルミ・スチールなど)
| 素材 | 特徴 | 注意点(デメリット) |
| 木製 | ・自然素材ならではの風合いで植物との相性がよい ・ナチュラルな庭に調和しやすい | ・定期的な防腐処理や塗装などのメンテナンスが必要 |
| アルミ 製 | ・軽量でサビに強く、モダンなデザインが多い ・メンテナンスが容易 | ・初期費用がやや高め |
| スチール製 | ・強度があり、細身でもしっかりした構造を実現可能 ・デザインの自由度が高い | ・サビやすいため、防錆処理などの手入れが必要 |
サイズと設置場所の決め方
パーゴラのサイズは、設置目的と利用人数を基準に決定します。2人用なら2m×2m程度、家族でのバーベキューを想定するなら3m×4m以上が目安となります。
設置場所については、日当たりと風通しのバランスを考慮することが重要です。一日中日陰では植物の成長が悪く、西日が強すぎる場所では夏場の利用が困難になります。
また、住宅からの動線や既存の庭の構成要素との関係も考慮しましょう。リビングからの眺めや、庭全体のバランスを損なわない配置が大切です。
予算に応じた選択肢
| 予算目安 | 主な選択肢 | 特徴・備考 |
| 〜30万円 | ・小型アルミ製 ・DIYキット | ・基本機能を備え、コンパクトな庭向き ・自力施工でコスト削減可能 |
| 約50万円 | ・中型木製 ・機能付きアルミ製 | ・シェード・照明などの機能追加も視野に入る ・デザインの幅も広がる |
| 100万円以上 | ・大型カスタムパーゴラ ・高級天然木製 | ・デザイン性・耐久性に優れ、庭の主役として長く活用できる |
なお、パーゴラの価格は素材やサイズだけでなく、施工方法やオプションの有無、地域差によっても変動します。DIYか業者依頼かによっても費用に大きな差が出るため、予算に応じた事前の比較検討が重要です。
おしゃれなパーゴラのある庭づくり実例集
ここでは、パーゴラを設置した事例を紹介します。
エバーエコウッド パーゴラ
エバーエコウッドパーゴラは、木のような温もりある見た目が特長で、植物との相性も良く、つる植物を絡めればグリーンカーテンとしても活用できます。サイズ展開も豊富で、幅2700mm・3600mm、奥行1200mm~2700mmまで選択可能です。
滋賀県東近江市の施工事例
ナチュラルな木調色のフレームが住宅の外観と調和し、玄関前のアプローチ空間に上品なアクセントを演出。開放的な格子屋根が心地よい遮光効果をもたらしています。
千葉県我孫子市の施工事例
シェードを取り付けることで日除け機能を強化し、プライベートな屋外リビング空間を創出。洗練されたデザインが都市型住宅にマッチしています。
愛知県あま市の施工事例
ベージュのシェードクロスを組み合わせ、快適な日陰空間を実現。モダンなデザインながら温かみのある仕上がりで、リラックスできる屋外空間となっています。
トレメッシュ ストレートパーゴラ
コンパクトな1700mm×600mmサイズながら、トレメッシュ構造で植物の密度を高められる機能的なパーゴラ。5色のカラーバリエーションで住宅スタイルに合わせて選択可能。壁沿いに設置できる薄型設計で、バラなどのつる植物の栽培にも最適です。
兵庫県加古川市の施工事例
木製の直線的なフレームにメッシュパネルを組み合わせ、目隠し機能を持つフェンスとしても活用。下部にはプランターが配置され、実用的でモダンな外構デザインを実現しています。
トレメッシュ ダブルアールパーゴラ
アール(曲線)デザインが美しい1618mm×1130mmのアルミ製パーゴラ。雨に強くサビにくい素材で長期間の使用に耐えます。立体的な庭づくりを実現し、視覚的に庭を広く見せる効果も。5色から選べるカラーで植栽との調和も考慮された設計です。
千葉県茂原市の施工事例
ダークブラウンの木製フレームが美しいアーチ状の屋根を形成し、緑豊かなガーデンスペースに上品なアクセントを添えています。建物との調和も良く、機能性と美観を両立した外構デザインに仕上がりました。
まとめ
パーゴラは庭に快適な日陰スペースを作り、プライバシーの向上や植物栽培のサポート、空間演出効果など多くのメリットをもたらします。一方で、設置費用やメンテナンス、設置場所の制約、天候による影響などのデメリットも存在するため、導入前の十分な検討が必要です。
素材選びでは、木製の自然な風合い、アルミ製のメンテナンス性、スチール製の強度など、それぞれの特徴を理解して選択しましょう。サイズや設置場所は利用目的と庭の条件に合わせて決定し、予算に応じて最適なタイプを選ぶことが欠かせません。
エクスショップでは記事で取り上げた以外にも、機能性やデザイン性に優れたパーゴラを取りそろえています。少しでも興味のある方は、ぜひこの機会にお問い合わせください。













