【更新日】2025年07月22日

自宅の安全性向上とバリアフリー化において、手すりの設置は大きな役割を果たします。
特に高齢者がいるご家庭では、転倒防止と移動の安全確保のために手すりの設置を検討される方が多いでしょう。
本記事では、手すりの取り付け費用から設置のタイミング、利用できる補助金制度まで詳しく解説します。
手すりの取り付け費用相場

手すりの取り付け費用は、設置場所や手すりの種類、工事の難易度によって大きく異なるものの、約6~15万円が目安です。
玄関アプローチの手すりは屋外設置のため、風雨に耐える耐久性の高い材料と基礎工事が必要となり、室内手すりよりも費用が高くなります。
設置距離や階段の有無、曲がりの複雑さによって費用は変動し、直線的なアプローチは比較的安価ですが、カーブや段差が多いと工事費用が上がります。
手すりを取り付けるべきサインとは?

以下のようなサインが見られたら、手すりの設置を検討しましょう。
雨の日に滑りやすさを感じる
玄関周りや階段で、雨の日に滑りやすいと感じる場合は、転倒リスクが高まっています。
特に屋外の階段や玄関アプローチでは、濡れた地面で足を滑らせる危険性があります。
手すりがあることで、滑りそうになった時に体を支えることができ、安全性が大幅に向上します。
高齢の家族の移動が不安になってきた
家族の中に高齢者がいて、その方の移動に不安を感じるようになった場合は、予防的な手すり設置を検討しましょう。
階段の上り下りや立ち上がりの際にふらつきが見られたり、歩行が不安定になってきた時は、転倒事故が起こる前に対策を取ることが大切です。
病気やケガで体力が落ちた
風邪や体調不良、ケガなどで一時的に体力が低下した時に、普段は問題なかった移動が困難に感じることがあります。
また、手術後の回復期や長期療養中など、体力が戻るまでの期間も手すりが大きな助けとなるでしょう。
手すりを取り付けるメリット

手すりの設置には、以下のようなメリットがあります。
転倒防止効果
手すりの最大のメリットは転倒防止効果です。
階段や浴室、玄関など転倒リスクの高い場所に設置することで、バランスを崩した際の支えとなり、重大な事故を防げます。
また、手すりによって「転ぶかもしれない」という不安がなくなり、日常生活を前向きに過ごせるでしょう。
バリアフリー化の実現
手すりの設置は、住宅のバリアフリー化の基本的な対策です。
年齢や身体能力に関係なく、誰もが安全に利用できる環境を作ることができます。
現在は必要性を感じていなくても、将来的な身体機能の変化に備えた住環境整備として有効です。
介護負担の軽減
家族が介護を行う場合、手すりがあることで介護者の身体的負担を大幅に軽減できます。
移動の際に支える力が少なくて済むでしょう。
また、被介護者が自分でできることが増えるため、介護者の精神的な負担も和らぎ、双方にとってメリットがあります。
介護用手すりの設置に使える補助金制度とは?

手すりの設置費用負担を軽減できる各種補助金制度があります。
適切に活用することで、大幅な費用削減が可能です。
介護保険制度による住宅改修
介護保険では、要支援・要介護認定を受けた方の住宅改修に補助金を支給しています。
手すりの設置はこの制度の対象となり、工事の限度額20万円に対して自己負担は1~3割のみです。
この制度を利用すれば、工事費用の大部分を介護保険でカバーできるため、経済的負担を大幅に軽減できます。
申請手続きの流れ
事前申請が必須で、工事後の申請はできません。
必要書類は、ケアマネージャー作成の理由書、工事見積書、工事図面などです。
支払い方法は、利用者が一旦全額支払い後に補助金が支給される「償還払い」が一般的です。
自治体によっては「受領委任払い」も利用できるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
自治体独自の補助金制度
各自治体が独自に実施している補助金制度もあります。
介護保険の20万円を超える補助や、対象外工事への助成が受けられる場合があります。
ただし、受給条件は介護保険より厳しく設定されているケースも多く、詳細をしっかりと把握すると良いでしょう。
手すり取り付けで快適に!施工事例10選
ここでは、おすすめの手すりについて10商品をピックアップしてみました。
アーキレール歩行補助手すり
アーキレール歩行補助手すりは、スリムでスクエアなフォルムとステンレスヘアーライン仕上げが特徴的な洗練されたデザインの手すりです。
スタイリッシュな外観でエントランスや玄関周りを美しく彩り、高齢者や小さなお子様の段差移動をサポートします。
施工事例
アーキレール歩行補助手すりを設置し、落下・転倒防止を実現。
家族利用時はもちろんお客様をお迎えする際も安心感があります。
部材やカラーを既存の外構に合わせてカスタマイズし、より素敵な雰囲気に仕上がりました。
グリップライン 歩行補助手すり
グリップライン歩行補助手すりは、子どもからお年寄りまで誰もが握りやすいのが特徴です。
壁付けや傾斜地設置など様々な取付場所に対応可能で、3色から選べます。
施工事例
グリップライン歩行補助手すりを階段と滑りやすいタイル部分に設置しました。
既存の外構とよくなじみ、見た目も自然な仕上がりです。
パルトナーUDフェンス3型(手すり) たて格子タイプ
パルトナーUDフェンス3型は、お客様の声から生まれた思いやりデザインの手すりです。
柱間にたて格子を配置し転落防止機能を強化。
階段やスロープに設置可能で、落下防止と目隠し効果を備えています。
施工事例
足元に不安があり、パルトナーUDフェンス3型を設置。
縦格子タイプで子どもがくぐり抜ける心配もなく、家族全員が安心して階段を利用できるようになりました。
パルトナーUDフェンス1型(手すり)
パルトナーUDフェンス1型は、お客様の声から生まれたシンプルなユニバーサルデザインの手すりです。
子どもからお年寄りまで使いやすい思いやり設計で、急な階段にも対応可能。
雨の日の滑り防止効果もあります。
施工事例
玄関前階段に小さな子どもやご年配の方の安全を考慮しパルトナーUDフェンス1型を設置。
大きな荷物を持つ際も便利で気持ち的にも楽になりました。
カタログでの丁寧な説明と作業員の丁寧な施工により、満足できる仕上がりとなりました。
パルトナーUDフェンス2型(手すり) 横格子タイプ

パルトナーUDフェンス2型は、横格子タイプの手すりです。
柱間に2本の横格子を配置し、子どもからお年寄りまで使いやすい思いやりのあるデザインとなっています。
施工事例
横格子タイプで落下防止効果があり、子どもも階段を降りる際に手すりにつかまるようになり、安心して見守れるようになりました。
家族全員が安全に利用できています。
まとめ
手すりの設置費用は6〜15万円程度ですが、介護保険制度を利用すれば自己負担1〜3割で設置できます。
雨の日の滑りやすさや家族の移動への不安を感じた時が、設置を検討するタイミングです。
手すりは転倒防止効果があるだけでなく、バリアフリー化や介護負担の軽減にもつながります。
介護保険の住宅改修制度では最大18万円の補助を受けられるため、早めに専門業者に相談して最適な設置計画を立てましょう。