【更新日】2025年07月15日

年間を通してお庭を美しく彩ってくれる人工芝は、手軽に自宅の雰囲気を上品なものにしてくれる外構アイテムです。
新緑を思わせる緑の芝生は、見ているだけで気持ちがいいものです。
しかし、人工芝にも定期的なお手入れが必要なことをご存じでしょうか。
天然芝に比べれば、はるかに手軽ですが人工芝にも手入れは必要です。
手入れをせずに、同じ人工芝を使い続けていると、大変な事態を招く恐れもあります。
そこで、この記事では意外と見落としがちな人工芝の手入れ方法にスポットを当てて、ご紹介してきます。
ぜひ最後まで記事を読んで、次のお休みに自宅の人工芝の手入れを行ってみませんか?
人工芝の手入れが必要な理由

人工芝はメンテナンスフリーと思われていますが、実はある程度は手入れをしておくことをおすすめしています。
なぜ、人工芝に手入れが必要なのか、その理由を順番にお伝えします。
食べこぼしを放置すると虫が寄ってくる
お庭で食事をした際に、地面に落ちた食べこぼしを放置しておくと、虫が寄ってくる可能性があります。
同様にお菓子やジュースなどが人工芝に付着していても、虫が寄ってくる原因となります。
また、時間が経過すると人工芝に付着した汚れも落としづらくなってしまいます。
そのため、お庭で食事をした際には、地面に落ちた食べこぼしを、掃除機などでしっかり掃除しておきましょう。
水はけが悪くなるとカビなどが発生する
ほこりや砂などが人工芝の水抜き用の穴を詰まらせることで、水はけが悪くなるケースがあります。
水抜き用の穴が詰まっていると、常に人工芝が水につかっている状態となるので、カビなどが非常に発生しやすくなってしまいます。
カビが発生すると、人工芝の見た目が非常に悪くなってしまいます。
ぜひ、人工芝の水はけを維持するためにも、定期的な掃除を行うようにしましょう。
手入れをしないと芝が倒れてくる
人工芝の上を何度も何度も歩くことで、徐々に芝の部分が倒れてきてしまいます。
芝が倒れていると、せっかく庭に敷き詰めた人工芝の見た目も台無しになってしまいます。
また、芝が倒れていると人工芝のクッション性能も著しく低下します。
そのため、倒れている芝は手入れの際に、できる限り早く起こすようにしてください。
人工芝の手入れ方法

それでは次に、人工芝の具体的な手入れ方法について解説していきます。
どの方法も非常に簡単なので、ぜひ、人工芝の汚れが目についたタイミングで試してみてください。
ほうきなどで落ち葉や砂の掃き掃除を行う
人工芝の上のほこりや砂、落ち葉などの掃除にはほうきが有効です。
特に竹ほうきは毛先が固く、落ち葉などの掃き掃除が簡単に行えます。
普段の掃除と同様に落ち葉を一か所に固め、ちりとりで回収してください。
また、ペットの犬の糞などが落ちていた場合も、取り除くようにしましょう。
ただし、掃き掃除が大変だからといって、高圧洗浄機を使用する際には注意が必要です。
人工芝自体は耐久性が高いので問題ありませんが、地面のぬかるみが心配です。
地面がぬかるんでしまうと、防草シートや人工芝がずれてしまう恐れがあります。
そのため、できるだけ高圧洗浄機の使用は避けるようにしましょう。
室内で人工芝を使っている場合は掃除機がおすすめ
室内に人工芝を敷いている場合の手入れには、掃除機がおすすめです。
室外とは異なり、砂などを掃除機が吸い込む心配もありません。
また、室内の人工芝の汚れは、多くがほこりや髪の毛といったものになります。
そのため、通常の室内掃除と同じ感覚で使用できる掃除機なら、手軽に人工芝の手入れが行えることでしょう。
芝が倒れている場合はブラシで起こす
芝が倒れてしまっている場合は、ブラシを使って起こしてください。
使うブラシはデッキブラシがおすすめです。
軽い力でなでるようにデッキブラシを使うと、倒れている芝が簡単に起き上がってきます。
通路としてよく通る部分は芝が倒れやすいので、定期的にデッキブラシを使って手入れをすると、美しい芝の状態が長く楽しめるでしょう。
ジュースや食べこぼしは雑巾でふき取る
人工芝の上にこぼしてしまったジュースや、食べこぼしなどは雑巾でふき取りましょう。
放置しておくと、汚れがこびりついて簡単には落とせなくなってしまいます。
また、ジュースや食べこぼしが人工芝に付着していると、虫が寄ってくる原因となることもあります。
そのため、人工芝の上にこぼしてしまった飲食物は、早めに雑巾などでふき取ってください。
雑草が生えてきた場合は取り除く
人工芝の隙間などから雑草が生えてきた場合は、取り除いてください。
雑草を見つけたら早めに取り除くことで、繁殖を防ぎ、根が張るのを防ぐことができます。
もし、雑草が頻繁に生えてくるようであれば、人工芝の下に防草シートの設置がおすすめです。
本来は人工芝を導入するタイミングで防草シートを設置するのがおすすめです。
しかし、環境の変化などが原因で雑草が生えてくるようであれば、人工芝の施工後でも防草シートの取り付けを検討していきましょう。
人工芝を長持ちさせるためのポイント

人工芝の寿命は8年から10年と言われています。
しかし、耐久性に優れる人工芝とはいえ、使い方によっては寿命が大きく縮んでしまいます。
せっかく購入した人工芝を長持ちさせるためには、どのようなポイントがあるのでしょうか?
重いものを置かない
テーブルやベンチなど、重量のある外構アイテムを人工芝の上に置いておくことは避けましょう。
芝の根本が折れてしまったり、寝てしまうクセがついたりする原因となります。
そのため、重いものは定期的に置き場所を移動させるようにしましょう。
置き場所を移動させることで、人工芝の特定の場所にだけ負担が集中することが避けられます。
もし、庭に1年以上動かしていない重量物があるのであれば、さっそく次の休日に移動させてみましょう。
火気厳禁
人工芝は化学繊維で作られているので熱には非常に弱く、溶けたり変形したりしてしまいます。
たとえば、人工芝の上でバーベキューや浜焼きなどを楽しんでいる場合、炭や火の粉が落ちただけで人工芝がダメージを受けてしまいます。
製品の種類によっては、難燃性のものもありますが燃えないわけではありません。
そのため、人工芝を大切に使いたいなら庭でのバーベキューは避け、焼肉店や専用のスペースで楽しむようにしましょう。
事前に防草シートを敷く
人工芝の隙間から生えてくる雑草に悩まされる前に、防草シートを敷いておきましょう。
防草シートとは人工芝と地面の間に敷く、遮光性のあるシートのことです。
地面に太陽の光が届かないようにすることで、雑草の育成を防ぐことが役割です。
仮に防草シートを敷かないと、地面から生えてくる雑草によって、人工芝が浮き上がって型崩れを起こしてしまう可能性があります。
また、せっかく人工芝にしたのに、草むしりなどの大変な手入れが必要となってしまいます。
そのため、庭一面に美しく並んだ芝生を楽しみたいなら、人工芝を施工する前に防草シートを敷くように依頼しておきましょう。
エクスショップがおすすめする手入れが簡単な人工芝5選
それでは最後に、エクスショップでよく選ばれている人工芝をご紹介します。
実は、人工芝には製品ごとに特長があるため、どんな強みを持った製品が自宅にぴったりなのか、知っておくことが重要です。
ぜひ、自宅の人工芝選びの参考にしてください。
パークシア プラドS 芝丈30mm
鮮やかなエメラルド色とグリーンが特徴的な新設計の人工芝です。
景観用と軽いスポーツ用を兼ねた設計なので、自宅で軽い運動を行うならおすすめの人工芝です。
しかし、耐久力を重視した設計で、芝自体が固いので、犬などのペットがいる場合は注意が必要してください。
パークシア プレミアムZ 芝丈35mm
従来とは一線を画す、Z型の芝の縫い方が特長の人工芝です。
均一な芝の縫い方とは異なり、Z型に縫うことで芝が寝にくくなり、美しい見た目が実現しました。
また、色合いも4種類の色を組み合わせて作られているため、天然芝に近いクオリティを誇っています。
パークシア プロテクト 芝丈35mm
従来品の1.2倍の密度で芝を植えこんだ柔らかい質感が特長の人工芝です。
抗菌加工に加え、遮熱効果にも優れており、非常に高い機能性を持っています。
また、排水穴仕様で構成されているので、水はけもよく、手入れの頻度も減らすことができるでしょう。
メモリーターフ AIR for Garden
優れた遮光性で防草シートが不要となる人工芝です。
防草シートが不要となるため、工事費用や資材代を大きく節約することが可能です。
また、芝同士のつなぎ目が目立ちにくいので、非常に美しい仕上がりが期待できます。
メモリーターフ スクエア 芝丈25mm
設置と取り外しが容易に行える一方で、つなぎ目が目立ちにくくリアルな外観が楽しめる人工芝です。
また、クッション性にも優れており、従来品としても芝がつぶれにくいのが特長です。
芝がつぶれにくいことで、手入れの頻度も減らせるため、忙しい人におすすめしたい人工芝です。
万が一、芝が汚れてしまっても、簡単に取り外してまるごと水洗いが可能な点も見逃せません。
しっかりと手入れをして美しい庭を!
人工芝は、一見したところ手入れが不要のように思えますが、実はある程度の手入れが必要です。
しかし、手入れの頻度は高くはないため、特別に汚れが気にならなければ毎日の掃除は必要ありません。
わずかな手入れをするだけで、人工芝は驚くほど美しく長持ちするようになります。
自宅の庭に人工芝を使っている場合は、ぜひ定期的に手入れを行って、美しい庭を保ってください。
また、天然芝とは異なり、人工芝はベランダやバルコニーなども使うことができます。
ベランダやバルコニー一面が緑で覆われている様は、非常に綺麗なものです。
そのため、庭などの完全な屋外以外への使用も、ぜひ検討してみてください。