【更新日】2025年03月18日

既存のテラスやバルコニーを有効活用できるテラス囲いは、多くの家庭で人気の設備です。
しかし、設置に際しては考慮すべき点が多くあるため、慎重に検討する必要があります。
この記事では、テラス囲いの特徴やメリット、失敗例とともに、後悔しないためのポイントを紹介します。
テラス囲いの特徴や種類

テラス囲いとは、既存のテラスやバルコニーを囲う構造物で、屋外空間を雨や風から守りながら半屋外空間として活用できるようにするものです。
特徴として、比較的設置が簡単で、価格も手頃なことが挙げられます。
主な種類は以下のとおりです。
種類 | 特徴 |
ガラスタイプ | 透明感があり視界が良好。断熱性や気密性が高いものが多い。 |
ポリカーボネートタイプ | 軽量で割れにくく、価格もガラスより安価。 |
メッシュタイプ | 虫や小動物の侵入を防ぎながら、風通しを確保できる。 |
フレームの素材もアルミ製やスチール製、木製などがあり、それぞれ耐久性やデザイン性が異なります。
また、テラス囲いと混合されがちなものにサンルームがあります。
テラス囲いは簡易的で軽量な構造である一方、サンルームは本格的な居住空間として設計され、価格も高めです。
また、サンルームは建築確認申請が必要なケースが多いのに対し、テラス囲いは規模によっては不要な場合もあります。
テラス囲いのメリット

テラス囲いの主なメリットは、以下のとおりです。
天候を気にせず洗濯物が干せる
テラス囲いの最大のメリットの一つは、雨や強風の日でも安心して洗濯物を干せることです。
特に梅雨時期や冬場は、乾燥機を使わずに済むため、電気代の節約や衣類の傷みを防げます。
洗濯物を花粉やPM2.5から守ることができる
春先の花粉シーズンや大気汚染が気になる日でも、テラス囲いがあれば洗濯物を外気の汚れから守ることが可能です。
特に花粉のアレルギーがある方は、洗濯物に花粉が付く心配をせずに洗濯物を干せるでしょう。
子どもやペットの遊び場として活用できる
テラス囲いは子どもやペットが安全に遊べる場所としても最適です。
リビングとつなげれば部屋が広く感じられ、ペットも自由に動き回れます。
雨の日や暑い日でも外の雰囲気を楽しみながら過ごせるので、ストレスなく遊ばせることができるでしょう。
テラス囲いで後悔する理由

テラス囲いはメリットがある一方、設置後に後悔したという声も多く見受けられます。
主な理由は以下のとおりです。
雨の音が気になる
屋根がポリカーボネート製の場合、雨音が室内に響きやすくなることがあります。
また、テラス囲いは、サンルームに比べて気密性が低いため、台風や豪雨の際には雨が入ってくるケースも少なくありません。
室内への通気性や日当たりが悪くなった
テラス囲いを設置することで、室内への通気性や日当たりが悪くなる恐れがあります。
特に窓の前に設置する場合、従来の明るさや風通しが損なわれるケースが多いでしょう。
設計段階で窓の配置や向きを考慮する必要があります。
デザインと家の外観に違和感が生じた
住宅の外観とマッチしないテラス囲いを選ぶと、全体の美観が損なわれます。
特に後付けの場合、既存の建物との調和が難しく、「付け足した感」が出てしまうため気をつけなくてはなりません。
固定資産税が増えた
テラス囲いの規模や構造によっては、固定資産税の課税対象となる場合があります。
固定資産税の対象になるかどうかは地域によって異なるため、事前に自治体に確認することが大切です。
テラス囲いで後悔しないためのポイント

テラス囲いを検討する場合は、以下のポイントを意識することをおすすめします。
使用目的を明確にしてから種類や素材を選ぶ
テラス囲いを設置する前に、主な使用目的を明確にすることが重要です。
洗濯物を干すためなら採光性の高い素材、くつろぎの空間なら断熱性や防音性を重視した製品を選びましょう。
また、地域の気候にあった強度の製品を選ぶことも欠かせません。
積雪地域であれば、雪の重さに耐える頑丈な屋根、強風地域では風圧に耐える構造が必要です。
地域特有の条件を考慮した製品を検討しましょう。
メンテナンス方法や頻度を事前に確認しておく
テラス囲いは定期的なメンテナンスが必要です。
清掃のしやすさや部品交換の必要性、耐用年数などを事前に確認しておくことで、将来的な維持管理の手間や費用を把握できます。
特にガラス部分の掃除や結露対策については、しっかりとした計画が必要です。
施工業者の実績や評判をよく調査する
テラス囲いの品質や耐久性は、施工業者の技術力に大きく左右されます。
複数の業者から見積もりを取り、実績や評判を十分に調査してから依頼先を決めるようにしましょう。
また、アフターサービスの内容や保証期間についても確認が必要です。
テラス囲いでお住まいが快適になった施工事例
テラス囲いを設置し、お住まいが快適になった施工事例について7つピックアップしてみました。
サニージュF型 積雪20cm対応

サニージュF型は直線的でシンプルなデザインが特徴のテラス囲いで、どんな住宅の外観にも自然に馴染みます。
間口設計が工夫されており、効率的に風を取り込むことで洗濯物の速乾を実現しています。
雨や雪はもちろん、花粉やほこりもしっかりとブロックするため、アレルギーをお持ちの方も安心です。
施工事例①

ホワイトフレームが住宅の外観と美しく調和しており、デザイン性の高いテラス囲いに仕上がりました。
この空間は雨や風、強い日差しから守ってくれるので、快適な居場所として毎日の生活をより豊かにしてくれます。
施工事例②

室内と段差のないテラス囲いを設置し、一体感のある空間が完成しました。
採用した熱線吸収ポリカーボネートは紫外線をカットし、床や家具の劣化も防止できます。
長く快適にお使いいただける設計で、ご家族の日常生活がより便利になりました。
サニージュR型 積雪20cm対応

サニージュR型は、曲線デザインが特徴のテラス囲いです。
屋根材には、ガラスの約200倍もの耐久性を有する5種類のポリカーボネートを、用途や好みに合わせて選択できます。
建物のデザインを引き立てつつ、実用性も兼ね備えた製品です。
施工事例①

ブラックフレームが住宅外観に美しく溶け込み、スタイリッシュな印象に仕上がりました。
急な天候変化への対応はもちろん、花粉やPM2.5を気にせず洗濯物を干せる実用的なテラス囲いとなりました。
施工事例②

ホワイトフレームとクリアマットの屋根材が住宅外観と美しく調和し、上品な仕上がりになりました。
まるで新しい部屋が増えたようなゆとりある空間は、多目的に活用できるため、日常生活に新たな快適さを提供しています。
ソラリアテラス囲い F型 床納まり

ソラリアテラス囲い F型 床納まりは、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるテラス囲いです。
屋根材・屋根形状・カラーを自由に選べるため、住宅の外観デザインと合わせやすいでしょう。
洗濯物干し・ガーデニングスペース・リビング空間など様々な用途で使用でき、暮らしに彩りを添えてくれます。
施工事例①

シックなブラウンフレームが住宅外観とマッチし、洗練されたテラス囲いになりました。
雨風を防ぎながらも暖かな日差しを取り込む設計で、ワンちゃんを含むご家族皆様の日向ぼっこスペースとして活用できます。
施工事例②

雨や有害な紫外線をカットしながらも、柔らかな光を室内に取り込める空間が完成しました。
ゆったりと椅子に腰掛けて庭を眺めたり、読書やお昼寝を楽しんだりと、くつろぎの時間を過ごせる理想的なスペースになっています。
cocomaII ガーデンルームタイプ 土間納まり

サニージcocomaII ガーデンルームタイプ 土間納まりは、透明感あふれる明るい空間が特徴のテラス囲いです。
開放的な設計で、日光を存分に取り入れられます。
オプションの可動式ルーバーを取り付ければ、日差しの調節も自由自在です。
施工事例
クリアポリカーボネート屋根が雨や紫外線をカットしながらも、柔らかな日差しに包まれた明るい空間を実現しました。
くつろぎの場、趣味を楽しむスペース、洗濯物干し場など多目的に活用できるこの空間は、天候を気にせず快適に過ごせるライフスタイルに合わせた理想の場所となっています。
まとめ
テラス囲いは、既存のテラスやバルコニーを活用して半屋外空間を作り出す人気の設備です。
洗濯物を天候や花粉から守り、子どもやペットの遊び場としても活用できるメリットがある一方で、雨音や通気性の問題、デザインの不調和、固定資産税の増加など、後悔につながる可能性もあります。
これらを避けるためには、使用目的を明確にし、適切な種類や素材を選ぶこと、メンテナンス方法を事前に確認すること、信頼できる施工業者を選ぶことが重要です。
テラス囲いのデザインや構造には多くの種類があるため、住宅の外観や生活スタイルに合わせて選択することがおすすめです。
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