【更新日】2024年12月03日

住宅への侵入を行う空き巣犯は、私たちが日常的に生活や仕事のことを考えているのと同様に「いかに簡単に住宅へ侵入するか」という方法を考えています。
常に進化する侵入手口について、私たちも防犯意識をアップデートし続ける必要があります。
そこで、この記事では住宅への侵入を狙う空き巣犯に狙われがちな窓の防犯対策について解説いたします。
窓の防犯対策としては、ガラス部分の強化と面格子の取り付けが有効な手段とされています。
その中でも、今回は窓に取り付ける面格子(めんごうし)に焦点を当てます。
どのような家に面格子がおすすめなのか、どのような防犯効果があるのか、そんな疑問を解決していきます。
ぜひ、最後まで記事を読んで窓の防犯対策と、面格子について理解を深めてください。
窓の面格子にはどんな防犯効果があるの?

面格子とは、細い棒を縦や横に組み合わせ、窓に取り付ける防犯器具のことです。
つまり、窓に覆いを被せるようなイメージです。
すなわち、窓に面格子を取り付けることで、景色の見栄えは悪くなってしまうかもしれません。
なぜ、景色の見栄えを悪くしてまで窓の防犯対策が重要なのでしょうか?
空き巣の侵入は窓からが多い
警察庁が公開している令和5年度の、最も多い一戸建て住宅への侵入窃盗の手口は無戸締りが6,250件、次いでガラス破りが4,833件でした。
一戸建て住宅への侵入窃盗犯の総数13,490件に対して、無戸締りとガラス破りだけで8割超えています。
ガラス破りとは工具などで窓ガラスを破壊し、開いた部分から室内に手を入れ、鍵を開けて侵入する手口です。
一般的なガラスであれば数秒で破壊され、空き巣犯の侵入を許してしまいます。
買い物や散歩など、わずかな留守の間にも侵入窃盗の被害にあう可能性があります。
統計上では最も多い侵入経路となる無戸締りさえ私たちが普段から注意していれば、住宅への実質的な侵入方法の大半はガラス破りに限定されることでしょう。
つまり、普段から戸締りをしっかりと行い、窓からの侵入を防ぐだけで侵入窃盗犯の被害にあう可能性を大きく下げられるということになります。
効果的な窓の防犯対策が必要
物理的に人間の体が窓から入れないようにしてしまえば、たとえガラスが割られたとしても、空き巣犯の侵入を許しません。
そこで、窓の防犯対策として面格子が非常に有効になってきます。
たとえ窓が割られたとしても空き巣犯の体が室内に入らないのが面格子の優れている点。
面格子の隙間の間隔は人の両肩はもちろん、顔の幅よりも狭いものも珍しくありません。
物理的に人間の体が通らないのであれば、ガラスを破壊しても侵入できません。
どうしても侵入したければ面格子も破壊しなければなりません。
警察庁の統計によれば、住宅への侵入に5分以上手間取ると、不審者の7割は犯行をあきらめる結果が報告されています。
さらに侵入に10分以上かかると、不審者の9割以上が侵入をあきらめます。
つまり、面格子とは物理的に窓からの侵入を防ぐと共に、万が一の際は不審者を手間取らせるための時間稼ぎとしても有効な防犯設備です。
窓への防犯対策をおすすめする家の特長とは?

それでは、どのような家が窓への防犯対策を行えばよいのでしょうか?
防犯対策が必要な家の特長をお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
一戸建てに住んでいる
マンションに比べると一戸建ては人の出入りが少なく、死角も多いので窓への防犯対策が必要です。
特に、人通りの多い道に面している場所ではなく、住宅の裏側や植え込みで外部から見えづらい部分の窓が空き巣犯に狙われます。
また、侵入のしやすさや犯行が目立ちにくい点からも、2階よりも1階の窓が狙われやすく、防犯対策が必要でしょう。
住宅の裏側にはトイレや浴室の窓が設置されていることがあります。
このような窓からも室内に空き巣犯が侵入してくるため、面格子を設置して物理的に入れないようにして、自宅のセキュリティを高めましょう。
子供がいる
子供がいる家庭にも、面格子はおすすめです。
なぜなら、面格子は外部から室内への侵入を防ぐと共に、室内から外へも出られないからです。
万が一、何らかの方法で子供が窓の外に身を乗り出してしまっても、面格子が設置されていれば、落下する危険性を大きく減らせます。
子供の落下を防ぐ目的で面格子を設置する場合は、格子の間隔に注意しましょう。
格子の間隔によっては子供の頭や首が挟まってしまい、返って事故の原因となることも。
そのため、室内から子供の落下を防ぐ目的で面格子を設置する場合は、細かい目のものがおすすめです。
マンションの低層階
マンションは、一戸建てに比べると人の出入りがありますが安心はできません。
特に平日の日中は働きに出ている人が多ければ、マンション内でも人通りが絶える瞬間はあります。
そのため、マンションの低層階に住んでいる場合でも、窓への面格子設置がおすすめです。
特に植栽やフェンスによって外からの見通しが悪くなっている窓は、空き巣犯のターゲットにされやすく、対策が必要です。
なぜなら、植栽などが目隠しの役割を果たし、空き巣犯の侵入を外側の視線から隠してくれるからです。
マンションだからといって油断をせず、必要な窓にはしっかりと面格子などの防犯対策を行って自宅のセキュリティを高めておきましょう。
エクスショップで人気の商品をご紹介
それでは次に、エクスショップで特に人気の高い面格子をご紹介します。
どのような面格子があるのか、ぜひ参考にしてください。
①アルミ面格子 ヒシクロス

洋風を始めとした、幅広いテイストの住宅にマッチする面格子です。
ラチスタイプの上品な面格子で、シンプルかつ機能美を感じさせるデザインが魅力的です。
ラチスタイプの面格子は防犯性が高く、セキュリティを重視する窓への設置がおすすめです。
②目隠し可動ルーバー

羽部分を稼働させることができるルーバータイプの格子です。
窓を全て覆ってしまうので、外部からの室内への気になる視線をシャットアウトできます。
必要に応じてルーバーを稼働させれば、日光や外気をスムーズに取り入れられます。
③アルミ面格子 A型

シンプルな形状が特徴のアルミ製面格子がこちら。
圧迫感が少なく、幅広いサイズの窓に対応しています。
また、他のシリーズとのデザインコーディネートも可能なので、おしゃれな面格子を取り付けたい人にはおすすめのアイテムです。
④高強度面格子 縦格子

強度と防犯性を重視した面格子がこちら。
がっしりとした素材を組み合わせ、簡単には破壊できない強度を誇っています。
また、面格子を設置した部分から破壊されないように、外壁に取り付けた際のネジが隠れる仕様になっており、非常に安心感のある面格子です。
面格子を選ぶ際のポイントとは
自宅のセキュリティを考えるうえでも、面格子は重要な外構です。
それでは、実際に面格子を選ぶ際には、どのようなポイントに気を付ければよいのでしょうか?
製品サイズの選び方
一般的には、窓のサッシからすべての辺が10cmほど離れた状態が、理想的な面格子のサイズです。
この際に注意したいのはサッシの測り方。
窓ガラスのサイズを測るのではなく、窓サッシのサイズを測るようにしましょう。
また、この際に面格子のピッチ幅の選択が可能なものもあります。
ピッチ幅とは面格子に付いている棒を、どの程度の間隔で並べていくか、というもの。
ピッチ幅を狭くすれば、視界が悪くなる一方で、目隠し効果と防犯効果が高まります。
どのような場所に設置するのか、しっかりと考えてピッチ幅を選ぶようにしましょう。
材質の選び方
面格子の材料は、大きく分けて3つの種類があります。
それぞれ、メリットとデメリットがあるので、面格子を設置する場所に応じて使い分けましょう。
アルミ製面格子
アルミ製の面格子は軽量かつ耐久性に優れており、雨などにも強い点が特徴です。
また、価格も手ごろなものが多く、取り扱いも簡単なので非常に多くの面格子がアルミで作られています。
種類が多いということは、選べるデザインの幅も多く、お気に入りの面格子が見つかりやすい点も見逃せません。
その一方で、デメリットとしては衝撃に弱いので防犯面でやや不安が残る、という点が挙げられます。
アルミの特性上、過度な衝撃による変形や破損は避けられません。
もちろん、一定の耐久性はあるものの、万全のセキュリティを施したい場合には心配な点も残ります。
ステンレス製面格子
ステンレス製の面格子はアルミを上回る耐久性を誇り、簡単に破壊することは極めて困難です。
そのため、セキュリティ面を考慮すれば、最高の面格子素材と言えるでしょう。
腐食や錆にも強いので、設置さえしてしまえば長期間に渡って安心感が得られます。
しかし、ステンレス製の面格子は高い耐久性を誇るのと同時に、購入費用が高額になるケースがあります。
そのため、面格子を取り付ける場所のセキュリティ性も考え、場合によってはアルミ製の面格子を選択することをおすすめします。
木製面格子
木で作られた面格子はデザイン性に富み、あたたかな印象を与えてくれます。
金属製の面格子では感じられない、柔らかなテイストは木の持つ質感ならではのものでしょう。
その一方で木は金属に比べると強度が低く、セキュリティ面では大きな不安を抱えます。
日光や雨などによる腐食も起きやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
そのため、防犯を目的として窓に木製面格子を設置することは、おすすめできません。
取付方法の選択
面格子の取り付け方法は、大きく2種類に分けられます。
どちらの方法がよいかは、面格子を取り付ける窓の状況によって選ばれます。
サッシ枠に噛ませる方法
面格子を固定するためのブラケットを、窓のサッシに噛ませる方法です。
サッシの縦ツバと呼ばれる部分に専用のブラケットを噛ませた後に、面格子を取り付けます。
簡単な作業なのでスピーディーに工事が終わるうえに、1度設置してしまえば簡単には取り外せません。
そのため、防犯面からも安心できる方法でしょう。
壁に穴を開けて取り付ける方法
面格子用のブラケットを固定するために、壁にドリルで穴を開けて取り付ける方法です。
こちらの方法のメリットは、サッシの無い窓にも面格子を取り付けられ、住宅全体の防犯性が向上する点です。
その一方で、外壁に穴をあけて工事を行うため、雨漏りなどの原因となることも。
そのため、外壁に穴をあけて面格子を取り付ける場合は、コーキング処理などをしっかりと行ってくれる、信頼できる業者を探すことが重要でしょう。
防犯対策としての施工事例
それでは、実際に防犯対策として面格子を設置した事例をご紹介していきます。
愛媛県松山市の施工事例

アルミ製の面格子で、窓枠全体をしっかりとカバーした施工事例です。
窓自体は比較的大きなサイズですが、面格子が守っているため、空き巣犯も簡単には室内に侵入できません。
外壁の色と面格子の色も調和しており、セキュリティ面だけではなく、住宅の美観も向上させています。
東京都府中市の施工事例

新居の窓へ面格子を設置した施工事例です。
バイカラーの外壁に、違和感なく溶け込めるようにサッシと同系色の面格子を設置しています。
そのため、面格子が目立つことなく、おしゃれに防犯性を高めています。
埼玉県草加市の施工事例

比較的サイズの小さな窓でも、住宅のセキュリティ面からは無視できません。
窓枠全体を覆うように、しっかりと面格子が取り付けられています。
そのため、外出時はもちろん、在宅中でも安心して過ごすことができます。
よくある質問

面格子について、よくあるご質問をQ&A形式でまとめました。
面格子は2階や3階に設置可能ですか?
バルコニーなどの作業スペースがあれば対応可能です。
ただし、設置が行えるのは建物構造が木造、もしくは鉄筋コンクリートの場合に限られます。
また、足場がない場所への設置は、エクスショップでは対応しておりません。
窓に防犯面格子をつけたいので必要な金額を教えて欲しい
取り付け費用などの見積もりが必要な場合は、実際にメーカー担当者が無料で現地を訪れて費用の算出が可能です。
実際の現場を確認し、メーカーの担当者とお打ち合わせをすることで、面格子を設置した後のイメージも具体的になることでしょう。
窓の防犯面で心配な点があれば、ぜひお問合せください。
面格子を取り付ける工事には時間がかかる?
面格子の取り付けには、1つの窓で1時間~数時間程度が必要です。
簡単に取り付けられるものであれば、1時間程度で作業が完了します。
その一方で、外壁に穴を開ける作業が必要なケースや、サイズの大きな面格子の取り付けには時間がかかります。
エクスショップの安心ダブル保証について

エクスショップでは、販売や施工を行った商品に対して、独自の保証制度を用意しています。
特に、インターネットを通じて工事をご依頼いただく場合、工事後の不具合や事故が起きた場合に保証してもらえるのか心配ですよね。
そのため、エクスショップでは「商品に関する2年保証」と「工事に関する10年保証」の2階層の保証体制を整えています。
これらの補償内容は、一定の条件のもとに使用されていた外構商品に不具合が発生してしまった場合、エクスショップが責任を持って無償で修理対応するものです。
このような保証制度があることで、万が一の際でも責任の所在が明確になり、安心して工事を依頼できるようになります。
具体的な保証内容は、ぜひこちらから確認してください。
窓の防犯に面格子をおすすめする理由のまとめ
住宅への侵入方法は、玄関や窓からが最も多く、防犯を考えるうえでは対策が必須となります。
窓の防犯性を高める方法はいくつかあるものの、最も安心できるものが面格子です。
面格子が設置されていれば、たとえ窓ガラスを割られたとしても、空き巣犯は物理的に室内に侵入できません。
面格子が設置されていることで、防犯への意識がしっかりしている家だと空き巣犯が敬遠することも。
面格子には様々な種類があり、設置場所や目的に応じて使い分けることが重要です。
いくら防犯が目的でもすべての窓に、がっちりとした面格子を取り付けてしまうと、刑務所のような印象となってしまいます。
外壁の色や窓の雰囲気と防犯性のバランスを考えながら、ぜひ住宅にフィットする面格子を見つけてください。