【更新日】2024年10月15日

エアコンの設定温度を下げても、あまり室内が涼しくならない。
特定の時間になると、直射日光が部屋に差し込んできてしまう。
このような悩みはありませんか?
太陽の光は室内を明るくすると同時に、冬には部屋を暖めてくれる大切なものです。
しかし、夏場には日光が入りすぎることで、室内が熱くなってしまったり、部屋の特定の部分だけが日焼けをしてしまったりすることも。
そのため、室内に取り込む日光の量は、ある程度の調節が必要になります。
そこで、この記事では窓や玄関へリフォーム工事で後付けが可能な庇について解説していきます。
また、庇だけではなく、同様の働きをするテラス屋根についてもご紹介しています。
庇やテラス屋根の取り付けで悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてください。
庇(ひさし)とは?

庇とは、建物の開口部に取り付けられている小型の屋根のこと。
庇があることで、室内と室外の中間地点が生まれ、人が快適に暮らせるようになっています。
たとえば、雨の日に玄関から家に入ろうとした場合、庇がなければ外で傘を畳んで濡れながら室内に入ることになります。
しかし、庇があれば傘を畳んでから、慌てずゆっくりと室内に入れます。
また、庇は夏の強い日差しが室内に入ることを防いでくれます。
四季のある日本では、夏は太陽の位置が高く、冬は太陽の位置が低くなっています。
そのため庇は、夏の暑い日光を遮ってくれる一方で、冬の日光は室内に取り入れて温めてくれる、日本の環境に適応した作られた建築上の工夫です。
軒(のき)との違い
庇と同じようなものに、軒があります。
どちらも住宅から出っ張っている点では、同じものに見えるかもしれません。
軒が庇と違う点は、屋根の一部である点です。
軒をよく見てみると、屋根から続いており、独立していないことがわかります。
しかし、庇は屋根とは別に、独立して玄関や窓の上に取り付けられている点で軒とは区別されています。
庇(ひさし)を後付けするメリット

それでは、庇を後付けするメリットについて、ご紹介していきます。
実際に生活をしたうえで庇の有無を考えられる
近年の住宅デザインでは、シンプルな形状のものが人気です。
過度な装飾を施さず、ミニマムに構成された住宅はモダンな印象を与えてくれます。
その際、庇などの凹凸は最小限に留めることが求められることも。
そのため、最初はシンプルなデザインの住宅を楽しみ、ある程度生活をした上で、必要に応じて庇を追加できるのが後付けを行うメリットでしょう。
好みを反映できる
完成した住宅に合わせて、自分の好みを反映できるのも後付けのメリットです。
後付けできる庇のデザインは非常に豊富なので、じっくりと選ぶことができます。
住宅のデザインを生かした庇や、アクセントになるようなデザインの庇にするなど、家族と話し合って決める楽しさがあります。
庇(ひさし)を後付けするデメリット

庇の後付けにはデメリットもあります。
メリットとデメリットの両方を比べて、後付けの必要性を考えていきましょう。
住宅のデザインがくずれる可能性がある
庇を取り付けたことで、住宅全体のデザインがくずれてしまう可能性があります。
すっきりとしたシルエットだった住宅が、庇の追加によってデコボコとした印象になってしまうことも。
庇を取り付けてしまうと、簡単には取り外せません。
そのため、庇を取り付ける場所やデザインは、よく考えて選ぶようにしましょう。
外壁に穴をあける場合がある
庇を後付けする際には、外壁に穴をあけて取り付けるケースがあります。
リフォーム工事とはいえ、築浅の住宅に穴を開けることに抵抗があるかもしれません。
また、リフォーム工事後のコーキングが不十分だった場合、開けた穴から雨水が壁面内部に侵入し、腐食の原因となる可能性もあります。
庇が取り付けられない場合がある
住宅の建築方法や、法令などによって庇が取り付けられない場合があります。
たとえば木造住宅の場合、庇を後付けするなら下地となる柱が必要になるケースが多くあります。
また、庇の大きさによっては建築面積が大きくなってしまい、建ぺい率などの法令に抵触する可能性があります。
そのため、好きなサイズの庇を住宅のどこへでも取り付けられるわけではないので、注意が必要です。
庇(ひさし)を後付けする以外のアイデア

デザインや住宅の構造面から、庇の後付けが難しい場合は、テラス屋根の設置がおすすめです。
テラス屋根とは、住宅の1階部分の窓や勝手口などからお庭などに繋がる部分へ取り付ける屋根のこと。
直射日光により室内の温度上昇を防ぐのと同時に、設置場所によっては洗濯物を雨や鳥の糞から守ってくれる役割もあります。
簡易的に取り付けられるオーニングやシェードは異なり、ある程度の雨風や積雪に耐えられる点も見逃せません。
また、ウッドデッキなどと同時に購入することで、家族がくつろげる第二のリビングとなることでしょう。
庇(ひさし)代わりのテラス屋根を設置した事例
それでは、実際に庇の代わりに取り付けが可能な、テラス屋根を施工事例と一緒にご紹介していきます。
スピーネ F型 テラスタイプ 単体

シンプルなデザインと、20cmまでの積雪に対応した使い勝手の良さが魅力のテラス屋根です。
モダンな住宅の意匠を邪魔しないすっきりとした見た目をしつつ、物干し場としての機能もしっかりと合わせ持っています。
台形などの土地にも設置が可能なので、敷地をギリギリまで有効に活用したい、という場合はぜひエクスショップまでお問い合わせください。
神奈川県平塚市の施工事例

強度的な問題から設置が困難と思われていた場所への施工事例です。
雨天の際に、玄関を開け閉めすると雨水が吹き込んでくる問題を、テラス屋根の設置で解決しました。
上品な印象の住宅とテラス屋根のデザインがマッチしており、違和感のない仕上がりとなっています。
愛知県長久手市の施工事例

当初の庇だけでは、雨天時に鍵の開け閉めなどで濡れてしまうため、テラス屋根を追加した施工事例です。
玄関先では、鍵の取り出しや傘の開閉などを行うため、どうしてもスペースが必要です。
その際に、テラス屋根を追加すれば必要な空間を覆うことができるため、雨の日にも濡れる心配がなくなります。
スピーネ F型 積雪50cm対応 テラスタイプ 単体

ミニマルなデザインを誇る一方で、50㎝までの積雪に対応したテラス屋根がこちら。
ある程度の積雪に耐えられるため、豪雪地域を除く、全国の幅広い地域に施工が可能です。
しっかりと日光を遮りつつ、お部屋の明るさを確保してくれますよ。
山形県天童市の施工事例

高窓の庇の撤去と同時に、テラス屋根を追加した施工事例です。
透明度のあるテラス屋根によって、屋内外の明るさを確保することに成功しています。
その一方で、テラス屋根には熱吸収型のポリカーボネートを採用しているため、暑さも軽減させています。
Gルーフ テラスタイプ

フレームやスクリーンなどと組み合わせることで、今までにないテラス空間を作り上げることが可能なテラス屋根です。
非常にスタイリッシュなデザインなので、大人っぽいシックな住宅におすすめです。
上品なテラス屋根が、落ち着いた住宅の印象をさらに上質なものにしてくれることでしょう。
福島県いわき市の施工事例

テラス囲いがある玄関への施工事例です。
スタイリッシュなデザインのテラス屋根が住宅のデザインと一体化し、後から取り付けたことを感じさせない仕上がりとなっています。
玄関の庇を延長する形でテラス屋根を設置しているため、出入りがより一層快適に行えます。
まとめ
玄関などへの庇の後付けは、十分に可能です。
また、新築当初は予想できなかった条件によって、庇だけでは力不足になることもあります。
そんなときは、庇だけではなく、より自由度の高いテラス屋根の取り付けを検討してみませんか?
玄関は、住宅の中でも毎日人が出入りする利用頻度の高い場所です。
わずかな不便さでも、徐々に積み重なっていくかもしれません。
今の玄関に、どんなテラス屋根が取り付けられるの?
建ぺい率的にテラス屋根が取り付けは可能なの?
もしそんな疑問がある場合は、エクスショップの無料現地調査をご利用ください。
エクスショップでは、日本全国に無料で出張見積もりを行っています。
直接現地を訪問し、見積もりを行うことで実際の状況に即した提案も可能です。
玄関や窓の日差しや雨の吹き込みで悩んでいる場合は、ぜひエクスショップまで問い合わせください。