【更新日】2024年08月16日

新しい家族として犬を迎えると、同じ犬種でも1匹1匹の性格が全く異なることに驚きます。
元気に走り回ることが好きな犬もいれば、ゆっくりと日向ぼっこが好きな犬もいるなど、それぞれの好きなことが違うのは、人も犬も同じですね。
この記事では大切な家族と一緒にかけがえのない時間を過ごす庭づくりについて解説しています。
どのような庭なら愛犬が喜んでくれるのか?
愛犬が庭で安全に遊べるには、どんなポイントが大切なのか?
このような疑問を解決していきます。
ぜひ、この記事を最後まで読んで、大切な家族である愛犬が喜ぶ庭を作ってみませんか?
愛犬が快適に過ごす庭造りのポイント

人が普段から過ごしている庭と愛犬が快適かつ安全に過ごせる庭は異なります。
庭づくりを始める前に、愛犬と過ごす庭造りのポイントを解説します。
愛犬の安全対策を十分に施す
最も大切なポイントは、愛犬が庭で過ごすための安全対策です。
安全対策が不十分だった場合、愛犬が思わぬケガを負ってしまう可能性も。
そのため、安全対策はしっかりと行っておきましょう。
たとえば、愛犬と庭で過ごす上で柵は大切な設備です。
柵がなければ、愛犬が簡単に自宅の敷地外まで走って行ってしまいます。
リードをつながずに愛犬と庭で過ごすなら、柵を設置するようにしてください。
ただし、犬種によっては小型犬でも驚くほど大きくジャンプをすることがあります。
庭が暗くなるのを避けるために柵の高さを低くしていると、愛犬がジャンプで柵を飛び越して脱走してしまう可能性があります。
また、愛犬と過ごすスペースは他の外構からは隔離しておくのがおすすめです。
なぜなら、愛犬を隔離しておくことで車の出し入れが安心して行えるようになるからです。
愛犬と過ごせるスペースが限られるのは寂しいですが、しっかりと空間を分けておくことは、安全面を考えるうえで必要不可欠です。
スペースを分けておかないと、せっかくの洗濯物が愛犬によって台無しになってしまうことにもなりかねません。
愛犬の好みを理解した庭作りをする
愛犬の好みや体格に応じた庭づくりをしましょう。
人間の好みやデザインを優先してしまうと、せっかくの庭が愛犬にとって過ごしにくい場所になってしまいます。
たとえば、愛犬の好みに応じて庭の使い方のバランスを考える必要があります。
愛犬が走り回りたいのか、日向ぼっこをしたいのか、飼い主と遊びたいのか、庭でどのように過ごしたいかを、あらかじめ知っておくことが大切です。
なぜなら、愛犬の好みに合わせて、取り入れる設備やレイアウトも変わってくるからです。
しっかりと好みを理解したうえで庭を作れば、愛犬にとっては自宅の庭が楽園のように感じることでしょう。
愛犬が快適に過ごせる庭を作るためのポイント

それでは次に、愛犬が庭で快適に過ごすためのポイントを具体的に解説します。
滑りやすい床面は避ける
滑りやすい床は、愛犬が椎間板ヘルニアになってしまう危険性があります。
そのため、大理石などは滑りやすいので極力避けて、土・芝生・ウッドデッキなどがおすすめです。
芝生は愛犬の肉球が傷つくこともなく、足腰に余計な負担をかけないので、人気の高い床材です。
ただし、犬種によっては芝生を掘り返してしまう場合もあるため注意してください。
ウッドデッキなどで段差の解消
人間にはなんでもない段差の上り下りでも愛犬にとっては負担となる場合があります。
愛犬と庭で遊ぶ機会を多く設けるのであれば、室内と屋外の移動をバリアフリーにするのがおすすめです。
たとえば、室内からウッドデッキに出て、そこからスロープで庭に出られるようにすれば愛犬に負担をかけずに遊べるようになりますよ。
ミニチュア・ダックスフンドやトイ・プードルは特に椎間板ヘルニアが発祥しやすい傾向が報告されているため、背中に負担をかけないような家づくりが重要です。
ウッドデッキは人工木材と天然木を使ったものがあり、どちらにも長所と短所があります。
また、ウッドデッキはサイズの自由度が高いため、庭の形や愛犬の好みに応じたものが選べます。
サイズによっては、家族全員でウッドデッキに集まってバーベキューなども楽しめますよ。
庭でトイレをする犬には専用スペースや足洗い場を用意しておく
愛犬が庭で頻繁にトイレをする場合は、専用のスペースを用意してあげるのがおすすめです。
なぜなら、専用のスペースを用意することで、その場所でのみトイレをするようになるからです。
専用の場所を用意しない場合は、庭中でトイレをしてしまう可能性があるためです。
あらかじめ足洗い場を用意しておくと、万が一汚れてしまった時でもスムーズに愛犬を洗えます。
足洗い場は、散歩や庭遊びが終わったらスムーズに愛犬を洗って室内に入れられます。
室内が汚れにくくなるので、愛犬が外遊び好きな場合は足洗い場の取り付けを検討してみてください。
愛犬が快適に過ごせる庭を作る際の注意点

人間にとっては美しい庭でも、愛犬にとっては危険が潜んでいる場合があります。
愛犬と庭で遊ぶ前に、注意するポイントをお伝えします。
植物やウッドチップを取り除いておく
鑑賞を目的とした植物には、毒性を持っているものがあります。
人間は見るだけなので問題になることは少ないですが、愛犬はなにかの拍子に毒性のある部分を食べてしまうことも。
毒の種類によっては、命が助かっても障害が残る可能性もあります。
チューリップやアサガオ、アジサイなどは手軽に育てられて美しい花が咲くため、ガーディニングでは人気の植物です。
しかし、実は葉やつぼみに毒素を含んでいるものがあり、注意が必要です。
愛犬と主に遊ぶ庭では、植物の育成は行わないでください。
同様に花壇などに入れられているウッドチップにも注意してください。
こちらも愛犬が誤飲する可能性や、ウッドチップのとげが肉球を傷つけてしまう場合があります。
溜まった水を放置しておかない
庭に水が溜まっていると雑菌が繁殖し、寄生虫が発生する可能性があります。
愛犬が誤って、その水を飲んでしまうと命の危険があります。
愛犬以外にも、夏場に水が溜まっているとボウフラの発生原因となるため、人間にとっても好ましい状況ではありません。
水はけを良くして、できるだけ水たまりがいつまでも残らないような外構づくりを行いましょう。
隙間に注意する
犬種によっては、柵と壁の隙間に体をねじ込んで脱走する可能性があります。
外を見るのが好きな愛犬のために柵を格子状にするなら、隙間の間隔に注意しましょう。
また、脱走するだけではなく、思いもよらぬ場所で挟まってしまって身動きが取れなくなってしまう可能性も。
そのため、愛犬と遊ぶ場所の周辺は特に念入りにサイズを測っておきましょう。
愛犬のためのスペースは道路から少し距離を空けておく
愛犬が主に過ごすスペースが道路に面している場合は、少し距離を空けておくのがおすすめです。
なぜなら、人が頻繁に近くを通ることで愛犬が怯えて、通行人に吠えてしまう可能性があるからです。
反対に悪意のある通行人から、愛犬が危害を加えられる危険性もあります。
そのため、愛犬と通行人の双方が気にならない程度に距離を空けておけば、お互いが気を使わずに生活できます。
愛犬が快適に過ごせる庭の施工事例
それでは、最後に愛犬が快適に過ごせる庭の施工事例をご紹介します。
ぜひ愛犬と過ごす庭づくりの参考にしてください。
静岡県富士市の施工事例

人工木を使ったウッドデッキの施工事例です。
天然木と比べると人工木は耐久性に優れており、長期間に渡って強度や質感が低下せずに使い続けられます。
小型犬でも楽に昇降できるように、ステップの幅が広くなっている点も見逃せません。
佐賀県神埼市の施工事例

15年ほど使用した天然木のウッドデッキを人工木のものに置き換えた施工事例です。
年に2回ほどペンキの塗り替えを行っても、天然木のウッドデッキは徐々に腐食していきます。
そこで、人工木のウッドデッキに交換することでメンテナンスの手間を大きく減らしています。
室内から段差がなくウッドデッキがつながっており、小型犬でもスムーズに外に出られる点も特徴です。
埼玉県久喜市の施工事例

庭木の代わりに柵によって庭の目隠しを行った施工事例です。
意匠性の高い柵を取り付けることで、高い目隠し効果を維持しつつ圧迫感のない仕上がりになっています。
こちらの施工事例では特に目線が気になる方向の柵のみを高くしておき、その他は必要最低限の高さに揃えており、メリハリのある施工が特徴的です。
長野県伊那市の施工事例

柵の印象が統一された、一体感のある施工事例です。
スタイリッシュな柵が庭一面を覆っており、庭や周囲の山々との対比も美しい仕上がりです。
しっかりと目隠し効果もありつつ、圧迫感のない柵は愛犬との庭遊びに最適です。
栃木県栃木市の施工事例

オープン外構へペットガードを設置した施工事例です。
愛犬が庭から敷地外へ出ていかないようにするため、ノンレールの両開きペットガードを取り付けました。
ペットガードは高い耐久性と利便性を誇り、愛犬の脱走や飛び出しによる事故を防いでくれます。
まとめ
愛犬と自宅の庭で遊ぶためには、人間とは異なる目線での庭づくりが必要です。
椎間板ヘルニアや毒を持っている観葉植物への配慮に加え、愛犬の脱走やトイレにも気を配る必要があります。
人間が楽しむ庭とは異なる点もありますが、しっかりと状態を整えれば愛犬と思う存分遊べる空間が出来上がります。
エクスショップでは今回ご紹介した柵以外にも、ウッドデッキや足洗い場に使う立水栓なども取り扱っています。
楽しい愛犬との生活のために、ぜひ他のアイテムも確認してみてください。