【更新日】2024年04月16日
室内からお庭へと張り出したウッドデッキは、第二のリビングルームとして、家族団らんや子どもの外遊びなど、マルチなスペースとして活用できます。
温かな日差しを感じながら、ゆったりと時間を過ごせるのはウッドデッキならでは。
お庭のスペースが許すなら、ぜひウッドデッキは設置したいですよね。
しかし、ウッドデッキは小さなものではないので、取り付ける際の工事費用も安くはありません。
そのため、できることなら費用を節約したいですよね。
そこで、設置費用を節約できる1つの方法がウッドデッキのDIYです。
ウッドデッキの本体だけを購入し、工事の部分を自分で行うことで費用の節約が可能になります。
その一方で、ウッドデッキの組み立てだけではなく、設置場所の整地なども自分で行う必要があります。
はたして、すべての作業を未経験者でも行えるのでしょうか。
そこで、この記事ではウッドデッキをDIYで作るにあたって、どのような道具や知識が必要になるか、横断的に解説しています。
実際の施工事例も一緒にご紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
ウッドデッキはDIYで安く設置できる
エクスショップで取り扱っているウッドデッキの価格には、取り付けに必要な工事費用も含まれています。
なぜなら、ウッドデッキは購入しても、そのままの形で配送されるわけではないからです。
たとえるならプラモデルのように、パーツごとで分かれた状態になって配送されます。
そのため、バラバラの状態から組み立てていく必要があります。
一般的には、組み上げに必要な作業の全てを職人が行います。
職人が手を動かすための代金こそが、工事費用の主な内訳です。
そこで、職人に代わって依頼主がウッドデッキを組み立てれば、工事費用は不要です。
たとえば、エクスショップで取り扱っているウッドデッキの中で「マージウッドデッキ」の費用は以下の通りです。
・商品価格:44,528円(カタログ価格から56,672円値引き)
・工事費:21,300円
・諸経費:2,024円
・消費税:6,781円
・合計:74,600円
※幅:1851mm×奥行:920mm×高さ:550mm
※束石が不要かつ、オプションや切り詰め加工を行わない場合
※工事サービス:地域密着あんしん施工
(2024年3月20日現在)
こちらのウッドデッキをDIYすると、工事費用の21,300円が不要です。
ただし、ウッドデッキの工事費用は、設置場所の環境によって異なることも。
たとえば、設置場所が土や砂利だった場合は、束石(つかいし)と呼ばれる土台の様なものが、ウッドデッキの各柱に必要となります。
そのため、ウッドデッキをDIYで作るには組み立ての技術だけではなく、設置場所に対してどのような工事が必要となるか、判断できる知識が必要です。
通常は、施工業者の職人や営業マンが判断する部分ですが、DIYでウッドデッキを作る場合は、自分で判断しなければなりません。
ウッドデッキをDIYで作るために知っておくべきポイント
それでは、ウッドデッキをDIYで作るためには、どのような知識や道具が必要になるのでしょうか。
通信販売の家具などであれば、組み立てるために必要な六角レンチが付属してくることがあります。
しかし、ウッドデッキの組立に必要な道具は非常に多いため、あらかじめ用意しておく必要があります。
また、その他にもウッドデッキを購入するまえに、知っておくべきポイントがあるので、順番に解説していきます。
ウッドデッキのDIYにはどんな作業があるのか理解しておく
ウッドデッキをDIYで作るためには、自分で作業を行う範囲がどの程度なのか、理解しておく必要があります。
なぜなら、ウッドデッキのDIYは本体の組立だけでは終わらないからです。
たとえば、ウッドデッキを設置する場所が土や砂利だった場合は、別の作業が必要になります。
なぜなら、コンクリートと異なり土や砂利の上にウッドデッキをそのまま設置すると、本体の重さで地面に沈んでしまう恐れがあるからです。
しかも、全体的に沈み込むのではなく、荷重のかかり方によっては斜めに沈んでいくことも珍しくありません。
そして、斜めになってしまったウッドデッキの上では、子どもが遊ぶことや洗濯物を干すことも難しいでしょう。
ウッドデッキの沈み込みを防止する方法の1つに、束石が挙げられます。
ただし、束石は後から追加することは非常に難しいので、ウッドデッキを組み立てる際に一緒に設置するのが一般的な流れです。
そのため、ウッドデッキの設置の流れを知っておかないと、取り返しのつかないことになる可能性がありますよ。
どのくらい時間が必要なのか把握しておく
ウッドデッキをDIYで作る場合、シンプルな組立キットなら作業に慣れていない人でも3人ほど集まれば、1週間から10日ほどで完成させられます。
ただし、工程によってはさらに多い人数で作業した方が効率的です。
あらかじめ、友達や知り合いなどに声をかけておき、協力を求めましょう。
また、DIYは主に休日を利用して進めていく形になりますが、作業内容によっては中断が難しいケースもあります。
そのため、中断が難しい作業は連休を利用できるようにスケジュールを組み立てるなど、ある程度の進捗管理も必要でしょう。
DIYに必要な道具を用意する
ウッドデッキのDIYに必要な道具も、事前に揃えておきましょう。
電動丸ノコや、インパクトドライバーなどに加え、万力や水平器も必要になります。
また、ビスも必要な数に予備を加えた数量を、用意しておかなければなりません。
作業中にものが足らなくなったり、買ってなかったりすると、設置を中断して買いに行くことになってしまいます。
さらに、雨が予想されるならビニールシートなどで覆いをかけたりすることも。そのため、大きなものよりも、細かな道具や消耗品の買い忘れなどがないように注意したいですね。
材質の種類を選ぶ
ウッドデッキの材料には、大きく分けて天然木と人工木の2種類があり、それぞれが異なる特徴を持っています。
それぞれ、どのような強みがあるのか、順番にご紹介していきます。
天然木
ウッドデッキに天然木を使うメリットは、木が本来持っている風合いや質感が十分に味わえる点です。
また、天然木でもソフトウッドとハードウッドの2種類が存在し、それぞれ加工の難易度や価格が異なります。
ただし、天然木は種類によってはシロアリの被害に遭いやすく、腐食も起こしやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
また、天然のものならではの特徴として、木材の反りやささくれなどが起こります。
ウッドデッキを室内の延長で使う場合は、どちらもケガの原因となるので、注意が必要でしょう。
人工木
人工木とは、粉状にした木材を樹脂で固めて作られた木材のこと。
天然木とは異なり、工場で作られているので、年間を通じて価格が安定しています。
また、粉状になっているとはいえ、木材が配合されているので、ある程度は木の質感も楽しめます。
また、人工木は天然木に比べると、日光や風雨に対する耐久性が高くなっています。
そのため、メンテナンスの頻度も少なく、手間がかからないのも特徴です。
ただし、人工木は種類によっては天然木よりも熱がこもりやすくなっているので、夏場に裸足で歩かない様にするなど、注意が必要となる場合があります。
DIYで作る場合は住宅関連の法令に注意
DIYでウッドデッキを取り付ける場合は、住宅関連の法案に違反しないようにしてください。
特にサイズの大きなウッドデッキや屋根が着いているものは、建築確認の申請が必要になることも。
また、ウッドデッキをDIYで作る場所が、どのような地域に属しているかも重要です。
都市計画の区域内や、防火地域に属しているか否かによっても、異なる対応が求められます。
シンプルな形のウッドデッキであれば、法令に違反する可能性は低くなりますが、屋根付きのウッドデッキをDIYで作る場合は、注意が必要です。
ウッドデッキをDIYで作る手順とは
それでは次に、ウッドデッキをDIYで作る手順を、簡単に解説いたします。
基礎作り
ウッドデッキを作る前に、設置する場所を整える必要があります。
しっかりと基礎を作っておかないと、せっかく作ったウッドデッキが傾いてしまうこともありますよ。
最初に、ウッドデッキを設置したい場所の雑草や石を取り除きます。
続いて、地ならしと呼ばれる作業を行います。
地ならしとは、地面に砂利やモルタルを敷くことで、重量物が乗っても地盤沈下が行らないようにしておく作業のこと。
地ならしは、土の固さによっても内容が変わるので注意してください。
しっかりと地ならしが完了したら、束石を置いていきます。
束石がずれていると、この後の工程で作業が進まなくなってしまいます。
そのため、等間隔かつ水平になるように注意しながら、束石を置いていきましょう。
ウッドデッキの組み立て
基礎が完成したら、いよいよウッドデッキ本体の組み立てを行っていきます。
束石に束柱を立て、根太を渡していきます。
この際も、しっかりと水平がとれているか確認しながら作業を進めていきます。続いて、根太を支える根がらみを取り付けます。
根がらみの取り付けが完了すれば、ウッドデッキの骨組みは完成です。
続いて取り付けるのは、ウッドデッキの顔とも呼べる床板です。
床板はウッドデッキの印象を決める重要な部分。
ガタガタに床板が貼られていては、せっかく作ったウッドデッキに対して愛着が湧きにくくなってしまうかもしれません。
ウッドデッキの床板は、板同士のすき間を同じ間隔にする必要があります。
同じ間隔で板が貼られていると、ウッドデッキを見た人が整然とした印象を与えられるようになりますよ。
また、床板を取り付ける際にビスの頭がぴったりと収まるまで締めてください。裸足であることも多いウッドデッキで、ビスの頭が飛び出しているとケガの原因となりかねません。
床板の取り付けが完了すれば、ウッドデッキの完成は目前です。
オプションの取り付け
ウッドデッキにオプションを取り付けたい人は、本体が完成した後に取り付けを行います。
ウッドデッキのオプションとは、フェンスやお庭に出るための階段のこと。
必須ではありませんが、オプションがあることで、ウッドデッキでの生活が便利になるアイテムです。
DIYでウッドデッキを作る場合でも、職人に依頼する場合でも、後から追加しようとすると工事の手間が余分にかかってしまうので、まとめて取り付けを済ませてしまうのがおすすめです。
おすすめのDIYが可能なウッドデッキ5選
それでは、エクスショップで取り扱っているウッドデッキの中からDIYが可能なものをご紹介します。
また、施工事例や特徴も一緒にお伝えしていくので、実際に設置した際のイメージを膨らませる参考にしてください。
樹ら楽ステージ 木彫
木紛と100%リサイクル樹脂材で作られた人工木のウッドデッキです。
表面にはランダム感のある溝がついているため、まるで天然木のような木の表情を楽しめます。
その一方で、シロアリや腐食に対しては、極めて高い耐性があるので、お手入れの手間もかかりません 。
東京都世田谷区の施工事例
樹ら楽ステージの、シルバーグレーを使用した施工事例です。
自宅の雰囲気と落ち着いた色のウッドデッキが相まって、非常に統一感のある仕上がりになっています。
ウッドデッキといえば、ナチュラルな色を想像してしまいますが、グレー系の色にしても外壁やお庭のグリーンに対して、違和感がなく溶け込んでいますね。
エバーエコウッドII ホワイト
廃木材を粉末状に加工した木紛と、廃プラスチックを配合した再生材を使用しているウッドデッキです。
最大の特徴は、ウッドデッキにつきものの温度上昇が抑えられている点です。
また、非常に高級感のあるホワイトの色も美しく、設置するだけで自宅の外構全体がラグジュアリーな雰囲気になることでしょう。
奈良県奈良市の施工事例
非常に広い間口と出幅を誇る施工事例です。
ウッドデッキの上に、ダイニングテーブルやソファなども置かれおり、家族全員がゆったりと過ごせそうですね。
また、白いウッドデッキとお庭の草木との相性もよく、非常におしゃれな仕上がりになっています。
ガーデンフロア ラステラ 通常納まり
木紛と対候処理を施したポリエチレン樹脂を配合して作られた人工木を、床材として使用されたウッドデッキです。
高い安全性や耐久性だけではなく、デザイン面でもキッズデザイン賞を受賞しています。
機能だけではなく、デザイン性にもこだわりたい人には、特におすすめのウッドデッキです。
神奈川県川崎市の施工事例
青を基調とした外壁の自宅に、白い床板がマッチした施工事例です。
家屋のアクセントカラーに使われているホワイトと、ウッドデッキの床板の色を合わせることで、統一感のある仕上がりになっています。
また、ウッドデッキ自体のサイズも、それぞれ3.6m以上の大きさを誇り、非常に広々とした印象を与えてくれますね。
マージウッドデッキ
色あせや変色を起こしにくい人工木を使用した、エクスショップショップオリジナルのウッドデッキです。
オプション性能に優れており、転落防止や目隠し効果のあるフェンスや、お庭とウッドデッキをつなぐステップなど、必要に応じて設置が可能です。
また、コストパフォーマンスにも優れており、お手頃な価格でウッドデッキを自宅に取り付けられますよ。
島根県出雲市の施工事例
シンプルな外壁に、フラットなデザインのウッドデッキがマッチした施工事例です。
家屋の窓枠に使われている黒と、ウッドデッキの脚部の色をそろえることで、一体感のある仕上がりになっています。
また、あえてウッドデッキの上になにも取り付けないことで、見た目もすっきりとした印象になっています。
天然木タンモクアッシュデッキセット 無塗装床板
人工木を使ったウッドデッキが主流になりつつある中で、天然木のホワイトアッシュを使用しています。
木材には特殊な高温処理が施されており、シロアリや腐食に対する耐久力を高めています。
そのため、高い耐久力と天然木の温もりの両方を、同時に体験できる貴重なウッドデッキです。
奈良県奈良市の施工事例
白いウッドデッキとお庭の植物がナチュラルな印象を与えてくれる施工事例です。
お庭の砂利とウッドデッキの対比も美しく、フェンスとの統一感もあるため、非常に整っている外構です。
木の質感が楽しめるウッドデッキは、お庭の植物との相性もよく、目でも楽しめる仕上がりになっていますね。
ウッドデッキはDIYで安くなるが知識や技術が必要
ウッドデッキをDIYで作れば、職人による組み立て費用が不要になるため、通常よりも安く仕上げられます。
しかし、そのためには依頼主自らが、しっかりとした技術と知識に加え、組み立てに必要な工具を扱えることが必要になります。
仮にDIYでウッドデッキを作るとしても、数人の大人の貴重な休日が10日程度必要になります。
そのため、高度な知識や技術が必要になるウッドデッキの設置は、施工業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
工事のための費用が必要になってしまいますが、日割や作業時間当たりの時給で計算すると、それほど大きな金額にはならないケースも。
それだけではなく、DIYを行うには作業時間に加え、各種道具や消耗品なども購入しておく必要もあります。
さらに、ウッドデッキのサイズが大きくなれば、DIYの難易度も高いものになってしまいます。
費用を節約することは重要ですが、そのために肝心のウッドデッキ作りが失敗してしまっては後悔することになります。
そこで、DIYを行う前に、ぜひ私たちプロにご相談ください。
ウッドデッキの設置場所で心配な点がある場合は、無料で直接現地を訪問し、工事費用の見積もりやご自宅のデザインに応じたウッドデッキをご提案いたします。
また、簡易的な見積もりであれば、Web上の商品ページで簡単に行えます。
実際にDIYでウッドデッキを作る場合、どの程度の節約になるのか目安にしてください。
ウッドデッキは、家族が団らんする場所や子どもの遊び場にもなる大切な空間です。
ウッドデッキを設置する際には技術や知識に裏打ちされた、工事が必要となります。
相談は専用ページから、ウッドデッキや外構に関するお問い合わせをいつでも受け付けていますので、ぜひお気軽にご連絡ください。