【更新日】2023年12月21日
冬になると、、車のフロントガラスが凍結してしまうことはよくありませんか。凍結したフロントガラスは運転の妨げになり、安全性にも影響を及ぼす可能性があります。そこで、エクステリアのひとつ、カーポートと身近にある100均で簡単に手に入るアイテムを利用する、凍結防止対策を紹介します。
フロントガラスが凍結するメカニズム
対策をご紹介する前に、フロントガラスが凍結するメカニズムをご説明します。凍結は、放射冷却という現象によって引き起こされます。放射冷却とは、物体が周囲よりも熱を奪われ、その結果として温度が下がる現象のことです。具体的には、夜になると地面や周囲の物体が冷えていきます。そして、車には暖房がかかっていないため、ガラスの表面も徐々に冷やされていきます。すると、周囲の空気中の水蒸気がガラスに接触すると、凝固し凍結が起こるのです。
お湯を使った対策の問題点
フロントガラスの凍結対策の中でよく言われるのが、お湯をかける方法です。しかし、実はこの方法はNGなのです。
なぜお湯がNGなのか?
それは、お湯をかけると一時的に凍結が解けますが、その後に再び凍結しやすくなります。これは、フロントガラスが急激に温かくなることにより、一部分が熱で膨張し、それが他の部分との温度差により破裂する可能性があるためです。また、フロントガラスが急速に温まることによりヒビが入ることもあります。
100均のフロントガラス凍結防止アイテム
まずは、主に100均で手に入るアイテムを紹介します。
アルミシート
まずご紹介したいのがアルミシートです。ご近所の100均になくても、ネット通販などで簡単に手に入ります。使い方は簡単で、フロントガラスに敷くだけです。これである程度の凍結を防ぐことができます。通勤や送迎で毎朝車を使う場合などは、アルミシートの付け外しはなかなか面倒な作業であるのがデメリットです。
プチプチ(気泡緩衝シート)
引っ越しや宅配便の梱包などで使用するプチプチ(気泡緩衝シート)ですが、プチプチ(気泡緩衝シート)もフロントガラスの凍結を防ぐのに効果的なアイテムです。プチプチをフロントガラスに敷くことで、フロントガラスが凍結する原因である、放射冷却を防ぐことができ、フロントガラスの凍結を防ぐことができます。100均に売っているものだと、フロントガラスを覆うほどの大きさはあまり売っていないので、複数個購入する必要がある可能性があります。
解氷ウォッシャー液
解氷ウォッシャー液を使用するのも一つの方法です。100均で手に入る解氷ウォッシャー液をフロントガラスに噴霧することで、氷を溶かして凍結を防ぐことができます。使い方も簡単で、凍結が予想される前にフロントガラスに噴霧し、車の暖機運転中に溶けた氷を拭き取るだけです。ただし、ワイパーの範囲外に散布してしまったウォッシャー液は、放置すると油膜になり、フロントガラスの汚れの原因になる場合があるので注意が必要です。また、車体にかかってしまった場合も同様です。
100均以外の凍結防止アイテム
続いては、100均アイテム以外で手軽に手に入る、フロントガラスの凍結防止に役立つアイテムをご紹介します。
毛布
普段お家で使っている毛布もフロントガラスの凍結防止に使えるアイテムです。毛布をフロントガラスにかけることで、凍結を防ぐことができます。毛布は保温性が高く、厚みもあるため、効果的です。あまり繰り返して使用できない点や、当然ですが、その毛布はお布団としては、使えなくなるのでご注意ください。
デフロスター
車に標準的に装備されているデフロスターは、フロントガラスに温かい風を送風してくれる機能です。フロントガラスの凍結を防止はできませんが、凍結していた場合に、解消してくれる機能です。エンジンをかけて、デフロスターのボタンを押して、凍結が無くなるのを待つだけです。走行中にフロントガラスが曇ってしまった時も使用できます。リアウィンドウの曇りを解消してくれる、デフォッガーという機能もあります。デメリットとしては、フロントガラスの凍結が解消されるまでにある程度の時間を要する点です。
凍結防止にカーポートという選択肢
凍結を防ぐカーポートの利点
アルミシートやカバーを毎晩設置する手間は非常に煩わしく、特に寒い冬の夜間には作業が困難です。その点、カーポートの設置によりフロントガラスをカバーする手間を省くことができます。
カーポートの屋根がフロントガラスを覆い、雪や霜から守るため、毎晩の防止シートやカバーの設置作業をする必要がありません。また、フロントガラスが凍結する原因の一つとして、地表の温度が下がるためにフロントガラスの表面に霜が付着することが挙げられます。
カーポートの設置により、地面の熱が逃げにくくなるため、地表の温度低下を和らげることができます。その結果、フロントガラスの熱も下がりにくくなり、霜が降りにくくなります。
金額は100均の商品と比べば、非常に高く、設置までの時間も有しますが、建ててしまえば、もう二度と凍結に悩む必要はありません。夏の熱さ対策にもなります。
カーポートの選び方と設置方法
フロントガラスの凍結を防ぐためには、適切なカーポートを選び、正しい設置方法を選ぶ必要があります。特に雪国での使用を考慮する際には、以下のポイントに注意して選びましょう。
雪国に適したカーポートの選び方
雪国では、積雪や凍結によるダメージを最小限に抑えるために、頑丈なカーポートを、耐積雪耐性が高いカーポートを選ぶことが重要です。
耐積雪性能とはカーポートが雪の重さに耐えられかどうかの機能です。雪国では、積雪が重くなることがあります。そのため、カーポートの耐積雪性能が必要です。強固な骨組みや耐荷重性能のある材料を選ぶことで、積雪による損傷や倒壊のリスクを軽減できます。カーポートにも種類があり、一般的な地域の積雪20cm~のタイプから、豪雪地域に適した、積雪200cmまでの商品があります。お住まいの地域に適したカーポートを選びましょう。
カーポートの設置方法も凍結対策に影響を与えます。特に雪国では、カーポートの屋根に積もった雪を除去する必要があります。
カーポートの屋根には、雪が積もりやすいため、雪下ろしをしやすい設置方法を選ぶことが重要です。屋根に登ることなく、簡単に雪を除去できるような構造やデザインを選ぶと良いでしょう。
凍結にはもう悩まないおすすめカーポート4選
続いては筆者がおすすめするカーポートをご紹介します。夏の熱さからも、冬の寒さからもお車を守ってカーポートを購入しませんか。
プレシオスポート
まずご紹介したいのがプレシオスポートです。
エクステリアのネット通販大手のエクスショップのプライベートブランド、バリューセレクトの商品です。特徴はなんといってもコストパフォーマンスです。高品質のカーポートが設置費込みで、驚きの価格で販売されていますので、是非ご確認ください。
カーポートSC
続いてはシンプルでスタイリッシュなデザインが特徴のカーポートSCです。どんな雰囲気のお家に設置しても調和するモダンなデザインになっています。カラーバリエーションも単色とツートンカラーと展開しており、種類も豊富です。
カーポートST 積雪100cm対応 4本柱
こちらの商品は、 多雪地域にお住まいの方におすすめの積雪100cmまで耐えることができるカーポートです。雪から大切なお車を守ってくれる安心感と、デザインを兼ね備えたカーポートになっています。4本柱なので、強風にも安心です。
G1-R 積雪200cm 8本柱
最後にご紹介するのは三協アルミのGG1-Rです。商品名を見て頂ければわかるように、積雪200cmまで耐えることができ、柱はなんと8本で風速46m/sまで耐える強度を誇ります。こちらの商品も頑丈なだけでなく、デザインもシンプルでお家と調和しやすいモダンなデザインのカーポートです。
さいごに
フロントガラスの凍結問題は、冬季の夜間から朝にかけて放射冷却により地表の温度が下がり、空気中の水蒸気が冷えたフロントガラスに霜として付着することが原因です。
従来の凍結対策としては、凍結防止カバーやアルミシートを使用する方法がありますが、その手間が必要でした。一方、カーポートを設置することでフロントガラスの凍結を防止することができます。カーポートは地面の熱の逃げるのを防ぎ、フロントガラスの熱も下がりにくくなるため、霜が降りにくくなります。
また、カーポートの設置には雪国に適したものを選ぶことや、雪下ろしや融雪剤を考慮した設置方法が重要です。
冬の朝、フロントガラスの凍結で出勤がスムーズに行えないという問題を解決するために、カーポートの設置を検討する価値があります。カーポートによって凍結の心配を取り除き、安心して出勤できる環境を作りましょう。