【更新日】2025年02月04日

ウッドデッキは自宅の庭に広がる第二のリビングとして、家族全員がくつろげるスペースです。
子供がプールに入ったり、愛犬と遊んだり、洗濯物を干したり、幅広い用途で活躍できることでしょう。
そして、ウッドデッキにはさらに便利になる方法があります。
それは、ウッドデッキに屋根を取り付けることです。
実はウッドデッキには屋根が付属しているものや、後付けできるものがあります。
屋根を取り付けることで雨が防げるようになるなどのメリットがある一方で、閉塞感が生まれるなどのデメリットもあります。
そのため、この記事ではウッドデッキの屋根についてメリットとデメリットを比較してお伝えします。
どのようなメリットとデメリットがあるのか、ぜひ最後まで記事を読んで、参考にしてください。
ウッドデッキの屋根は後付けができる

実はウッドデッキの屋根は後付けが可能です。
ウッドデッキを取り付けてみたけれど利用していないという場合は、屋根を後付けすることで、新しい使い方ができるかもしれません。
後付けする屋根には、さまざまな種類があるので、住宅のデザインや好みに応じたものを選べます。
ただし、屋根の種類によって異なる弱みと強みがあるので、目的に応じた屋根を選ぶことが重要です。
屋根を後付けする際の費用
ウッドデッキに屋根を取り付ける場合は、屋根の製品代に加え工事費用も必要になります。
工事費用は、施工を依頼する工務店によって異なるので、あらかじめ見積もりを取っておくと安心です。
エクスショップでは、取り扱っている屋根の価格を工事費用も含んだ金額で表示しています。
そのため、費用の総額がわかりやすく、後から慌ててお金を用意する必要がありません。
たとえば、エクスショップでウッドデッキに屋根を後付けする場合は、約60,000円~500,000円前後の費用となります。
屋根の費用は後付けする屋根の種類やサイズによって大きく変わります。
また、屋根の種類によっては、ご希望の場所へ取り付けられるサイズがない場合もあるので注意してください。
ウッドデッキに屋根があるメリット

それでは、ウッドデッキに屋根があることで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
具体的なメリットを順番に解説していきます。
日差しを遮れる
ウッドデッキに屋根があることで、直射日光や紫外線を遮ることができます。
実は日光に含まれている紫外線の強さは、気象庁のデータによると3月ごろから増え始め、5月から7月が最も多くなります。
そのため、まだ暑くないからといってウッドデッキで過ごしていると、思わぬ紫外線ダメージを受けてしまう可能性があります。
また、年々強さを増す夏の暑さ対策にも、屋根は有効です。
屋根があることで直射日光が遮られ、楽にウッドデッキの上で活動が行えるようになります。
特に大きなサイズのウッドデッキが設置されている場合は、夏にバーベキューや子供用プールなどで利用することも多いでしょう。
直射日光を遮るだけでも、過ごしやすさが大きく変わるので、ぜひ体験してみてください。
雨を避けられる
ウッドデッキの上に設置する屋根の種類によっては、雨を避けられるようになります。
屋根が設置されることで、劣化の原因である雨や雪からウッドデッキを守れるようになります。
元々、ウッドデッキには水に強い人工木材が使われていますが、雨によってジメジメとした環境が続けば、カビなどが繁殖してしまう可能性もあります。
そのため、屋根が設置されれば雨を避けられるようになり、ウッドデッキの寿命も延びることが期待できます。
外部からの視線を遮れる
屋根があることで、ご近所の2階や3階からの視線が遮れるようになります。
自宅の庭の周辺は植え込みやフェンスによって目隠しをしている場合が多いですが、ご近所の2階や3階からの「見下ろす視線」に対しては、無防備なケースがあります。
ウッドデッキで家族がくつろいでいる様子や、干している洗濯物を見られたくない場合は、屋根を設置することでご近所からの視線を遮る効果が期待できるでしょう。
ウッドデッキに屋根があるデメリット

ウッドデッキの屋根には、様々なメリットがある一方でデメリットもあります。
両者を比べたうえで、ウッドデッキに屋根を取り付けるのか決めることが、後悔しないためのポイントです。
ウッドデッキの解放感が無くなる
屋根を取り付けることで、ウッドデッキ特有の解放感は半減してしまいます。
屋根は人が立っても十分余裕のある高さに設定されていますが、それでも頭上に屋根がある状態では、完全な解放感は味わえません。
ただし、屋根の素材選びに気を付けることで、ある程度の解放感を残すことができます。
ウッドデッキに屋根も欲しいけれど解放感も残しておきたい、という場合は施工をお願いする業者へ相談してみましょう。
部屋が暗くなる場合がある
ウッドデッキがリビングに面している場合は、屋根を取り付けることで日差しが遮られるので、室内が暗くなってしまう場合があります。
室内に差し込む日光の量が減ってしまうと、室温が下がってしまうこともあり、ウッドデッキに取り付けた屋根が思わぬ影響を与えてしまうことも。
ただし、室内が暗くなる問題も屋根の素材選びで、ある程度は解消できます。
室内が暗くなりそうであれば、後悔をする前に屋根の素材は透明なものを選ぶようにしましょう。
屋根の清掃や雪下ろしが必要になる
屋根があることでウッドデッキが守られる反面、落ち葉や雪が積もるようになります。
また、透明な屋根の素材を選んでいる場合は、雨水が流れた跡や土ぼこりが積もることで、汚れが目立つようになります。
さらに地域によっては、雪下ろしが必要になることもあります。
しっかり雪を下ろしておかないと、屋根が倒壊する危険があります。
豪雪地帯にお住まいで、ウッドデッキに屋根を設置する場合は、自分で雪下ろしが可能か、あらかじめ確認するようにしておきましょう。
ウッドデッキの屋根の素材

ウッドデッキには、大きく分けて3つの素材が使われています。
それぞれ、どのような特徴があるのか解説していきます。
ポリカーボネート
ポリカーボネートとは、樹脂を原料としたプラスチック素材のこと。
透明でなおかつ、物がぶつかっても割れにくいことから屋根の素材として利用されています。
屋根の素材としては、平らな状態のものと波状のものが利用されています。
透明感のあるものや波状に加工されたものなど、希望に応じた種類を選ぶことができます。
例えば、日差しは取り込みたいけれどご近所からの目線は隠したい、という場合はすりガラスタイプのポリカーボネートがおすすめです。
柔らかな日差しを室内に取り込みつつ、モザイク状の加工が施された表面によって、外部からの視線を遮ってくれます。
ただし、ポリカーボネート製の屋根は汚れが目立ちやすいので、定期的な清掃を行うようにしてください。
パーゴラ
パーゴラとは、イタリア語でぶどう棚を指す、格子状に組み上げられた木製の屋根のことです。
組み上げられた屋根に、つる性の植物を茂らせることで見た目にも鮮やかで気持ちの良いエクステリアが実現します。
ポリカーボネート製の屋根とは異なり、自然の植物を利用したパーゴラは雪や汚れが溜まりません。
また、植物の状態によって遮る光の量を調節できる点も魅力でしょう。
ただし、パーゴラは雨除けとしての効果は期待できません。
また、購入してすぐに効果が出るわけではなく、設置後数か月は植物の成長を見守るしかありません。
そのため、問題をすぐに解決したい場合にはパーゴラは不向きです。
シェード・オーニング・タープ
シェードやオーニング、タープは正確には屋根ではなく、日よけのことを指します。
布やビニールで作られており、ヨーロッパでは古くから利用されてきました。
大きな特徴は、あまり大きな費用がかからず取り付けられるうえに、必要に応じて収納が行える点です。
シェードやタープは、簡易的な日よけや雨除けとしての役割なので、強い勢力を持った台風が直撃すると、飛ばされたり破損したりする可能性があります。
ウッドデッキを利用する季節が限定されるケースや、一般的な屋根では納得できない場合には、小まめに収納できるオーニングやタープがおすすめです。
ウッドデッキに屋根を設置する際の注意点

ウッドデッキに屋根を設置する場合は、いくつかの注意点があります。
特に大きなサイズの屋根は、一度設置した後は簡単に動かせないので注意してください。
風速や降雪量に注意
ウッドデッキを設置する場所の、風速や降雪量に注意してください。
屋根の種類によっては、設置した場所の風速や積雪量などの環境に耐えられず、破損してしまう可能性があります。
シェードやタープなどは気軽に収納できますが、その他の屋根は簡単に取り外すことはできません。
そのため、ウッドデッキに屋根を取り付ける前に、工務店などへの相談がおすすめです。
たとえば、エクスショップでは全国各地へ無料での出張見積もり対応を行っています。
実際に現地を訪問し、工事を行う予定の場所を見た上で、お見積りやエクステリアのご提案を行っています。
もし、お住いの地域で雪や台風などが心配なのであれば、ぜひお気軽にご相談ください。
自宅やエクステリアのデザインと合わせる
ウッドデッキの屋根は、自宅のエクステリアの中でも大きな存在感を放ちます。
そのため、ウッドデッキの屋根を後付けする場合は、他の外構との調和が重要になります。
例えば、純和風の住宅にスタイリッシュなウッドデッキの屋根を取り付けたりしても、ちぐはぐした印象になってしまいます。
できるだけ、自宅や既存のエクステリアとテイストを合わせた屋根を選ぶことで、住宅全体として統一感のある仕上がりになるでしょう。
ウッドデッキに屋根を設置して快適になった施工事例10選
それでは、ウッドデッキに屋根を設置して、実際に快適になった施工事例を10点ご紹介します。
実際に施工を行った写真を、許可を頂いた上で掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
ソラリア F型 テラスタイプ 単体

シンプルなでデザインで、幅広い住宅に調和するテラス屋根です。
屋根材は異なる透過率を有する5種類から選べるので、使用目的や周辺環境に対応した仕上がりが期待できます。
また、積雪や強風に対しても適応した強固な作りが施されている点も見逃せません。
岐阜県可児市の施工事例

雨さらしだったウッドデッキに、テラス屋根を取り付けた施工事例です。
フラットな屋根がウッドデッキのデザインにマッチしており、違和感のない仕上がりになっています。
また、日光に含まれる紫外線を100%近くカットするため、今後は天候に左右されることなく、ウッドデッキで家族との時間を過ごすことができます。
埼玉県所沢市の施工事例

テラス屋根に加え、前面部分にスクリーンを追加した施工事例です。
前面部分へのスクリーンは、季節や時間帯による日光の差し込みを防ぐと共に、ご近所からの目隠しの役割も果たします。
自宅周辺の環境によっては、テラス屋根を利用した目隠しも検討してみてはいかがでしょうか。
宮崎県伊具郡の施工事例

段差付きのウッドデッキにテラス屋根を設けた施工事例です。
テラス屋根の陰が住宅の窓に落ち、日光の差し込みを防いでいるのがわかります。
また、テラス屋根はウッドデッキを全て覆う必要はありません。
こちらの施工事例のように、ウッドデッキの途中までテラス屋根を設けることも可能です。
プレシオステラスII R型 テラスタイプ 単体

エクスショップオリジナルブランドのテラス屋根がプレシオテラスⅡです。
柔らかな曲線を描いた屋根にはポリカーボネートを採用しており、日光に含まれる紫外線を大幅に減少させます。
シンプルなデザインと優れた対候性のテラス屋根を、ぜひお試しください。
宮崎県宮崎市の施工事例

お庭に面したウッドデッキへテラス屋根を取り付けた施工事例です。
テラス屋根を追加したことで、洗濯物も干せるようになり、生活の利便性が向上しています。
雨を防ぐ屋根がある一方で、ポリカーボネートが日光を通すのでウッドデッキや室内が暗くなることはありません。
神奈川県横浜市の施工事例

モダンな外壁が印象的な住宅への施工事例です。
シンプルなデザインのテラス屋根は、幅広い住宅の雰囲気に調和し、外観の印象を損ねません。
また、ポリカーボネート性の屋根がウッドデッキの解放感を高めてくれています。
ソラリア F型 ビッグサイズ 単体

広大な空間をしっかりカバーできる大型のテラス屋根がこちら。
テラス屋根の下に余裕を持ったスペースが生まれるため、駐車場や趣味の空間など、幅広い用途での利用が可能です。
大型のテラス屋根ですが、カラーや屋根材のバリエーションが豊富に用意されており、自宅のスタイルに応じた施工が可能です。
鹿児島県姶良市の施工事例

シックな住宅のウッドデッキへ屋根を設けた施工事例です。
ウッドデッキの木目とテラス屋根のホワイトは、清潔感のある組み合わせで住宅に上品な印象を与えてくれます。
ウッドデッキには腐りにくい人工木材を使用していますが、テラス屋根を設けることで、より一層ウッドデッキの美しさが保たれるようになります。
ソラリア R型 テラスタイプ 単体

実用的かつ快適な空間を作り出すテラス屋根がこちら。
快適な空間づくりのポイントは、オプションの種類やサイズ展開の豊富さです。
さまざな状況の住宅にフィットする、こちらのテラス屋根は細かな配慮が随所に光るおすすめの逸品です。
宮崎県仙台市の施工事例

テラス屋根に加え、前面にパネルを追加した施工事例です。
前面パネルを設置することにより、雨の吹き込みが低減すると共に、外部からの視線も防いでくれます。
交通量の多い道路に面した部屋がある場合は、前面パネルの設置も検討してみてはいかがでしょうか?
テラスSC 単体

屋根と柱のシンプルかつスタイリッシュな構造が特徴のテラス屋根です。
本体だけではなく、屋根材にもアルミが使われており、すっきりとした見た目に反して強度も保証されています。
雨どいが屋根や柱と一体化しているなど、デザインにこだわった完成度の高いテラス屋根といえるでしょう。
埼玉県熊谷市の施工事例

モダンな住宅にスタイリッシュなテラスを施工した事例がこちら。
松の木の下が松脂によって汚れてしまうとのことで、テラス屋根を取り付けました。
施工後にはウッドデッキが汚れることもなくなり、同時に住宅の印象も引き上げることに成功しています。
スピーネ F型 テラスタイプ 単体

スッキリとしたシルエットで、モダンな住宅におすすめのテラス屋根です。
20cmまでの積雪に対応しており、日本の広い地域に対応しています。
さらに、台形などの変形敷地にも施工可能なので、敷地をギリギリまで有効に活用できる点も見逃せません。
宮崎県都城市の施工事例

空きスペースの有効活用と西日対策としての施工事例です。
テラス屋根を取り付けた結果、ウッドデッキが利用できるようになり、室内へも西日が入らなくなりました。
また、雨の日も洗濯物を干すことができるため、テラス屋根が生活の利便性を大きく引き上げた事例といえます。
スピーネ R型 テラスタイプ 単体

上品なカーブが住宅の品格を引き上げてくれるテラス屋根です。
カラー展開もシャイングレーやオータムブラウンなど、ラグジュアリーなものが揃っており、落ち着いた大人の空間を演出してくれます。
その一方で、20cmまでの積雪に対応しているなど、実用的な面でも心強いテラス屋根です。
千葉県千葉市の施工事例

ウッドデッキにテラス屋根を追加した施工事例です。
物干し用の竿支えがオプションで取り付けられており、大量の洗濯物にも対応できます。
テラス屋根のオプションを有効に使うことで、物干しスペース追加が可能になります。
洗濯物を干すスペースにお悩みの場合は、解決方法の1つとしてテラス屋根がおすすめです。
ウッドデッキの屋根には多くのメリットがある!
ウッドデッキに屋根を取り付けることで、雨の日でも洗濯ができるようになったり、室内へ必要以上の日光が入るのを防いだりしてくれます。
そのため、ウッドデッキに屋根を取り付けることは、非常に多くのメリットがあるといえます。
ウッドデッキを取り付けたけど今一つ有効に使えていない、というお悩みがある場合は、屋根の後付けを検討してみてはいかがでしょうか?