【更新日】2024年06月11日
不在時に安全に荷物を受け取れるという利点から、設置する人が増加している宅配ボックス。
ただし、自分に見合ったタイプやサイズを選ばないと、使いにくいと後悔する恐れがあるため注意が必要です。
そこで今回の記事では、宅配ボックスについての基礎知識をはじめ、選び方のポイントについて紹介します。
宅配ボックスとは
宅配ボックスとは施錠付きのボックスであり、家の外に設置することで届いた荷物を安全に保管することができます。
施錠方法は商品ごとに異なりますが、以下の2種類から選ぶことが可能です。
・ダイヤル式:宅配業者が荷物を入れてダイヤルの開錠番号を設定するタイプ
・電気式:テンキー式の開錠番号を打ち込んで荷物を入れるタイプ
また、荷物が入るとメールが届く、時間を記録するなど機能性に優れているものがあるほか、受け取るだけでなく発送することもできるサービスが備わっている宅配ボックスもあります。
宅配ボックスのメリット
宅配ボックスのメリットは、主に以下の2つです。
それぞれ見ていきましょう。
不在時に荷物を受け取れる
宅配ボックスを活用すれば、不在時でも荷物を受け取ることが可能です。
仕事などで帰りが何時になるかわからないときや、非対面で荷物を受け取りたい場合に便利といえます。
再配達の必要もなく、荷物の受け取りがスムーズに行えることが利点です。
防犯性が高い
外部から荷物が見える位置に配達する置き配よりも、宅配ボックスに配達してもらうほうが防犯性は高まります。
昨今において、置き配をターゲットにした窃盗事件が多発しているのも事実です。
その点、宅配ボックスであれば施錠付きであるため、盗まれるリスクを格段に減らせます。
宅配ボックスのデメリット
宅配ボックスにはメリットがある一方で、以下のデメリットも生じます。
設置にかかる費用とスペースが必要になる
宅配ボックスを設置する際、ある程度のスペースと費用がかかります。
設置費用については、宅配ボックスによって大きく異なりますが、一軒家に設置するタイプのもので本体で約3~20万円、取り付け工事で約2~3万円です。
一方、折りたたみ式タイプなどであれば、安価なもので2千円で購入できます。
そのため、設置スペースや費用を考慮したうえで宅配ボックスを選ぶようにしましょう。
宅配業者が使えず配達されない場合がある
配達員が宅配ボックスの存在に気づかない、操作方法が分からない場合、荷物が配達されないケースも見受けられます。
なるべく、配達員がわかりやすい位置に操作機能が分かりやすい宅配ボックスを設置することがおすすめです。
宅配ボックスの設置方法
設置方法は、宅配ボックスのタイプによって異なります。
一軒家のケース
一軒家の場合、固定式タイプや簡易タイプなどの宅配ボックスが一般的です。
固定式タイプは、設置工事が必要になるため設置スペースを確保したうえで施工業者に依頼しなくてはなりません。
一方、簡易タイプは、簡単に設置できるため設置スペースや時間がない人におすすめです。
また、宅配ボックスをDIYで設置しようと考える人もいるかもしれません。
この場合、十分な防犯性が確保できないだけでなく、宅配業者によっては盗難や破損のリスクを考慮して荷物を配達しないケースも見受けられます。
そのため、たとえDIYしたとしても、活用できないリスクがあることを考慮することが必要です。
マンションやアパートのケース
マンションやアパートの場合、荷物が届く日だけ玄関に出しておける折りたたみ式タイプや置き型タイプなどが一般的です。
宅配ボックスは共有スペースに設置しなくてはならないため、トラブル防止の点から事前に管理会社への問い合わせをすることをおすすめします。
なお、サイズがあまりにも大きい宅配ボックスは、他の居住者へ迷惑をかける恐れがあるため避けた方がよいでしょう。
宅配ボックスの使い方
一般的な宅配ボックスの使い方は、以下のとおりです。
1.宅配業者が荷物を入れる
2.宅配業者が受取人に代わって受領印を押す
3.宅配業者が暗証番号を設定し不在連絡票をポストに入れる
4.不在連絡票に記入された暗証番号を入力し荷物を受け取る
宅配業者は配送完了を証明するために、受取人の押印が必要です。
荷物によってはサインなしでも配達できるケースもありますが、荷物に紛失等のトラブルが生じたとしても保証が受けられません。
荷物を安全に配達してもらうためにも、印鑑は用意しておくようにしましょう。
宅配ボックスの選ぶポイント
宅配ボックスを選ぶ際、以下の3つのポイントを意識することをおすすめします。
操作が簡単か
宅配ボックスのタイプによって、施錠方法が異なるため、なるべく操作がシンプルなものを選ぶようにしましょう。
先にも述べたように、宅配業者が扱えなかった場合に荷物が配達されない恐れがあるため注意が必要です。
設置場所や収容量に合わせてサイズは適切か
設置場所に合わせてサイズを決めるのはもちろん、よく受け取る荷物が入る大きさか確認することも大切です。
宅配ボックスによって収容量は大きく異なるため、事前に調べたうえで選ぶようにしましょう。
耐久性は高いか
宅配ボックスに用いられている素材によって、耐久性は異なります。
簡易設置タイプの場合はポリエステルやプラスチック製が用いられていることが大半です。
軽量であることが利点である一方、宅配ボックスごと持ち去られてしまう恐れがあるため、外部から見えにくい場所に設置するとよいでしょう。
固定式タイプには金属製が用いられており、重くて持ち去りにくく防犯性に優れています。
ただし、紫外線や雨風にさらされてしまうためサビに注意が必要です。
宅配ボックスを使うときの注意点・マナー
宅配ボックスを利用する際は、以下の2点に注意が必要です。
利用できない荷物がある
宅配ボックスには、冷蔵・冷凍が必要な生ものや、貴重品や現金、着払いなどの荷物は利用できません。
また、宅配ボックスの収容量によっては、荷物が入らず配達できないケースがある点も理解しておくようにしましょう。
暗号番号を紛失しないようにする
開錠番号が記載されている不在票を紛失してしまうと、宅配ボックスが開けられなくなってしまいます。
この場合、宅配業者に問い合わせを行い、開錠番号を確認しなくてはなりません。
なお、マンションなどであれば管理会社に問い合わせればマスターキーで開錠してもらえるケースもあるため、相談してみるとよいでしょう。
おすすめの宅配ボックス
ここでは、おすすめの宅配ボックスを5つ紹介します。
COMBOは、セキュリティと利便性を兼ね備えた固定式の宅配ボックスです。
スタイリッシュなデザインで、どんな家のテイストにも合うでしょう。
ポールに取り付けて設置できるほか、門柱に埋め込むことも可能です。
COMBO-F(パネルカラーデザイン)は、豊富なカラーから家のテイストに合わせて選ぶことができます。
郵便物と宅配物が1台で受け取れることから、設置スペースを最小限にできるほか、選ぶ色によってはアクセントとしても楽しめます。
Kateは、郵便ポストも付いたスタンドタイプの宅配ボックスです。
見た目はスタイリッシュですが、2Lのペットボトル6本入りの段ボールも受け取れるほど多くのものが入ります。
門柱に要約できるため、設置スペースやコストを抑えることが可能です。
REGULARは、スタイリッシュかつ重厚感のあるデザインが魅力の宅配ボックスです。
開錠するたびに設定した番号がリセットされるほか、緊急時には付属の鍵で開けられるため、安心して利用ができます。
TBX-F1型SSNユニットは、集合住宅向けの宅配ボックスです。
2口セットになっており、配送の多いアパートなどで役立ちます。
扉には捺印装置が内蔵されており、マンション名が刻まれた代表受領印を宅配業者が受領書に押すことが可能です。
まとめ
今回の記事では、宅配ボックスの使い方をはじめ、選び方のポイントについてお伝えしました。
宅配ボックスは、不在時はもちろん対応ができないタイミングでも、安全に荷物が受け取れるアイテムです。
また、昨今では宅配ボックスは受け取るだけでなく、発送のサービスが利用できるようになるなど活用の幅が広がっています。
一方、宅配ボックスにはさまざまな種類があるため、自身に見合ったものを選ぶことが必要です。
設置スペースに見合ったサイズ感であることはもちろん、使い勝手のよさなどを考慮したうえで慎重に検討しましょう。