テラスとは?ベランダ・バルコニー・デッキとの違いをわかりやすく解説

【更新日】2026年08月12日

住宅の外まわりを調べていると「テラス」という言葉をよく目にします。
ただ、ベランダやバルコニー、ウッドデッキとの違いをはっきり説明できる方は多くないのではないでしょうか。
不動産の広告やリフォームの提案書では、これらが厳密に区別されないまま使われることもあります。

この記事では、テラスとは何かをはっきりさせたうえで、似た言葉との違いを整理します。
そのうえで、実際にテラスを設けるときにかかる費用の目安と、屋根や囲いをつけるという選択肢についても解説します。
言葉の意味だけでなく、住まいづくりの判断に使える形でご紹介します。

テラスとは

テラスとは、建物の外側に設けられた、地面より少し高くなった屋外のスペースを指します。
語源はラテン語の「terra(土・大地)」で、もともとは盛り土をして平らにならした場所を意味していました。
現在の住宅では、リビングの掃き出し窓から続く形で、庭に面して設けられることが一般的です。

テラスの3つの条件

建築の分野で「テラス」と呼ばれるものには、おおむね次の3つの特徴があります。

1. 1階にあること
テラスは地面に接する高さに設けられます。2階以上に張り出した場所は、後述するバルコニーやベランダに分類されます。

2. 地面より少し高いこと
地面と同じ高さの「土間」や「庭」とは区別され、数十センチメートル程度の高さが設けられます。
これは雨水の侵入を防ぎ、室内の床の高さに近づけて出入りしやすくするためです。

3. 屋根がないこと
本来のテラスは屋根を持ちません。ただし現在は、後から屋根を取り付けた「屋根付きテラス」も広く普及しています。

テラスの素材

テラスの床には、主に次のような素材が使われます。

タイルは水に強く、掃除がしやすい素材です。
色や大きさの選択肢が多く、住宅の外観に合わせやすい点も特徴といえます。

コンクリートは施工の費用を抑えやすく、丈夫です。
一方で、そのままでは無機質な印象になりやすいため、洗い出しやスタンプ加工で表情をつけることもあります。

木材や人工木を使う場合は、一般に「ウッドデッキ」と呼ばれます。
テラスとウッドデッキは、素材の違いで呼び分けられていると考えると分かりやすいでしょう。

ベランダ・バルコニー・デッキとの違い

もっとも混同されやすいのが、ベランダ・バルコニー・ウッドデッキとの違いです。
見分ける基準は「どの階にあるか」「屋根があるか」「何でできているか」の3点です。

名称設置される階屋根特徴
テラス1階なし(後付けは可)地面より少し高い。タイルやコンクリート敷き
バルコニー2階以上なし建物から張り出した屋外スペース
ベランダ2階以上あり屋根や庇に覆われた屋外スペース
ウッドデッキ1階なし(後付けは可)木材・人工木でつくられた床

テラスとバルコニーの違い

もっとも大きな違いは「階」です。
テラスは1階、バルコニーは2階以上に設けられます。

バルコニーは建物から外に張り出した構造のため、下に柱や壁がない場合もあります。
一方テラスは地面に接しているため、荷重の心配が少なく、重い物を置きやすいという実用上の違いもあります。

バルコニーとベランダの違い

この2つを分けるのは「屋根の有無」です。
屋根がないものがバルコニー、屋根があるものがベランダとされています。

ただし日常会話では、2階の外部スペースをまとめて「ベランダ」と呼ぶことが多く、厳密には使い分けられていません。
不動産の表記でも混在しているため、実際の物件では図面や現地で確認するのが確実です。
詳しくはバルコニーとは?ベランダやテラスとの違いとは?徹底的に解説もあわせてご覧ください。

テラスとウッドデッキの違い

どちらも1階に設ける屋外の床で、位置づけはほぼ同じです。
違いは素材にあります。

タイルやコンクリートで仕上げたものをテラス、木材や人工木で仕上げたものをウッドデッキと呼び分けるのが一般的です。
そのため「タイルテラス」「ウッドデッキ」という言い方はしますが、「ウッドテラス」とはあまり言いません。

選び方の観点では、次のような違いがあります。

テラス(タイル)は、水に強く汚れを落としやすい反面、夏場は表面が熱くなりやすく、素足では歩きにくくなります。
ウッドデッキ(人工木)は、木の質感があり室内から続く空間として使いやすい一方、こちらも夏場の表面温度には注意が必要です。
ウッドデッキについてはウッドデッキとは?メリット・デメリットやおしゃれな施工事例をご紹介で解説しています。

テラスは何に使える?

テラスがあると、暮らしの中でどのような使い方ができるのでしょうか。

洗濯物を干す

1階にあるため、室内から洗濯物を運ぶ距離が短くて済みます。
2階のバルコニーまで階段で運ぶ手間がなくなるため、家事の負担が軽くなります。

ただし屋根がないと、急な雨で濡れてしまいます。
洗濯物干しを主な用途にするなら、屋根の設置をあわせて検討するとよいでしょう。

くつろぐ・食事をする

テーブルと椅子を置けば、屋外で食事やお茶を楽しむ空間になります。
リビングの窓を開けて続きの空間として使えば、実際の面積以上の広がりを感じられます。

子どもやペットの遊び場にする

地面と違って土で汚れにくく、水はけもよいため、子どもの水遊びやペットの日向ぼっこに使えます。
タイル仕上げであれば、汚れても水で洗い流せます。

ガーデニングを楽しむ

鉢植えを並べる場所としても使いやすいスペースです。
土の上に直接置くより、水やりの際の泥はねが起きにくくなります。

テラスにかかる費用の目安

テラスそのもの(床の仕上げ)は外構工事として施工されるため、面積と素材によって費用が変わります。
ここでは、テラスとあわせて検討されることの多い屋根囲いの費用をご紹介します。

テラス屋根の費用

エクスショップで取り扱っているテラス屋根の工事費込み価格を集計すると、次のようになりました。

項目工事費込みの価格
もっとも安い商品63,200円
価格帯の中心(中央値)約31万円
よくある価格帯約20万円~49万円
もっとも高い商品2,398,000円

※2026年8月時点の取扱商品275点を集計した価格です。設置する幅や奥行き、積雪への対応によって金額は変わります。

屋根をつけると、雨の日でも洗濯物を干せるようになり、テラスの使える時間が大きく増えます。
また、夏の日射を遮ることで、室内の温度上昇をやわらげる効果も期待できます。

テラス囲いの費用

屋根だけでなく、側面まで囲うと「テラス囲い」になります。
風やほこりの吹き込みを防げるため、洗濯物を干す空間として使いやすくなります。

項目工事費込みの価格
もっとも安い商品379,300円
価格帯の中心(中央値)約49万円
もっとも高い商品1,031,600円

屋根だけの場合と比べると費用は上がりますが、使い勝手は大きく変わります。
テラス囲いとサンルームの違いについてはテラス囲いとサンルームの違い|費用・固定資産税・選び方を比較をご覧ください。

2階のバルコニーに屋根をつける場合

参考までに、2階のバルコニーに屋根を設ける場合の費用もご紹介します。

バルコニー屋根の工事費込み価格は、もっとも安いもので67,300円、価格帯の中心は約20万円でした(101点を集計)。
テラス屋根と近い水準ですが、2階での作業になるため、足場の状況によって施工費が変わることがあります。

テラスを設けるときの注意点

建ぺい率に算入される場合がある

屋根のないテラスは、原則として建築面積に含まれません。
しかし屋根を設けると、その部分が建築面積に算入される場合があります。

敷地の建ぺい率に余裕がない場合は、屋根の設置によって制限にかかる可能性があります。
判断は自治体によって異なりますので、設置を検討する段階で、市区町村の建築指導担当窓口や施工業者にご確認ください。

水勾配をとる

テラスの床は、雨水がたまらないよう、わずかに傾斜をつけて施工されます。
これを「水勾配」といいます。

勾配が不足すると水たまりができ、汚れやコケの原因になります。
逆に急すぎると、テーブルや椅子が安定しません。
仕上がりを左右する部分ですので、施工業者に確認しておきたいところです。

隣家からの視線を確認する

テラスは1階にあるため、道路や隣家から見えやすい位置になります。
くつろぐ空間として使いたい場合は、目隠しフェンスなどをあわせて検討するとよいでしょう。

テラス屋根のおすすめ商品と施工事例

ここからは、実際に取り扱っているテラス屋根を価格とあわせてご紹介します。
いずれも工事費込みの金額です(2026年8月時点)。

プレシオステラスⅡ F型(Value Select)

≫詳しい商品情報はこちら

工事費込み63,200円からと、テラス屋根の中でもっとも手に取りやすい価格の商品です。
F型は屋根がまっすぐなフラット形状で、すっきりとした印象に仕上がります。
まずは雨よけと日よけを確保したい、という場合に適した選択肢でしょう。

ソラリア F型/R型(YKK AP)

≫詳しい商品情報はこちら

工事費込み68,300円からのテラス屋根です。
屋根がまっすぐなF型(68,300円から)と、丸みのあるR型(68,700円から)を選べます。
住宅の外観に直線が多ければF型、やわらかい印象にしたければR型というように選び分けるとよいでしょう。

埼玉県上尾市の施工事例

≫施工例はこちら

ソラリア F型のビッグサイズを、積雪20センチメートル対応で設置した事例です。
奥行きのあるサイズを選ぶことで、洗濯物を干しても雨がかかりにくくなります。
テラス屋根も積雪への対応が区分されているため、地域に応じた仕様を選ぶ必要があります。

東京都府中市の施工事例

≫施工例はこちら

LIXILのフーゴFを独立テラスタイプで設置し、物干しセットを組み合わせた事例です。
独立タイプは建物から離して設置できるため、外壁の状況によって壁付けが難しい場合の選択肢になります。
物干しを最初から組み込んでおくと、後から追加するより納まりがよくなります。

愛媛県今治市の施工事例

≫施工例はこちら

YKK APのレセパを独立タイプで設置した事例です。
テラスの上に屋根を設けることで、屋外でありながら天候に左右されにくい空間になります。

より本格的な仕様を選ぶなら

デザイン性や強度を重視する場合は、LIXILのテラスVS F型(130,500円から)といった選択肢もあります。
テラス屋根の商品一覧はテラス屋根のページからご覧いただけます。
おしゃれに見せる選び方はおしゃれなテラス屋根の選び方と実例紹介|メリット・デメリットも解説で解説しています。

まとめ|テラスは1階に設ける屋外のスペースです

テラスとは、建物の外側に設けられた、地面より少し高い1階の屋外スペースを指します。
2階以上にあるバルコニー(屋根なし)やベランダ(屋根あり)とは階が異なり、木材で仕上げたウッドデッキとは素材が異なります。

洗濯物干し、くつろぎの空間、子どもやペットの遊び場と使い道は広く、屋根や囲いを加えることで使える時間がさらに増えます。
テラス屋根は工事費込み63,200円から、価格帯の中心は約31万円でした。
テラス囲いにすると379,300円からとなり、風やほこりを防げるぶん使い勝手が変わります。

設置にあたっては、屋根をつける場合の建ぺい率への影響と、水勾配の確保を確認しておきましょう。
どちらも後から変更しにくい部分です。

自宅のテラスにどの屋根が合うのか、費用はいくらになるのか知りたい場合は、エクスショップへお問い合わせください。
エクスショップでは日本全国へ、無料の出張見積もりを行っています。
実際に現地を確認することで、寸法や納まりまで含めた具体的なご提案が可能です。
ぜひ暮らしの幅が広がるテラスを実現させてください。

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