カーポートに防風ネットは効果ある?台風対策の正しい順番と注意点

【更新日】2026年08月12日

台風の接近が伝えられると、カーポートの屋根が飛ばされないか心配になります。
対策を調べるなかで「防風ネット」を目にして、効果があるのか気になった方も多いのではないでしょうか。

結論からいえば、防風ネットには一定の役割がありますが、使い方を誤ると逆効果になる可能性もあります。
またネット以前に、優先して確認すべきことがあります。
この記事では、台風対策として何を先にすべきかを順番に整理したうえで、防風ネットの位置づけを解説します。

台風でカーポートに起きること

対策を考える前に、何が起きるのかを知っておきましょう。

屋根材が外れて飛ぶ

もっとも起きやすいのが、屋根のパネルが外れることです。
カーポートの屋根は、強風で持ち上げられる力(吹き上げ)を受けます。
下から押し上げられる形になるため、固定が緩んでいると外れやすくなります。

外れた屋根材は、そのまま飛んでいくことがあります。
自宅の窓や車を傷つけるだけでなく、近隣に被害を及ぼす可能性もあります。

本体が変形する・倒れる

柱や梁が風圧に耐えられないと、屋根がねじれたり、本体ごと傾いたりします。
基礎が浅い場合は、柱ごと引き抜かれることもあります。

飛来物で屋根が割れる

風そのものではなく、飛んできた物が屋根に当たって割れるケースもあります。
周囲に飛びやすい物がないかを確認しておくことも、対策のひとつです。

防風ネットは効果があるのか

本題の防風ネットについて整理します。

ネットの役割は「飛来物を防ぐこと」

防風ネットは、農業用のハウスや資材置き場などで使われる、目の粗いネットです。
風を完全に遮るのではなく、通り抜けさせながら勢いを弱めることを目的としています。

カーポートに使う場合、期待できるのは主に次の2点です。

ひとつは、飛来物が屋根に直接当たるのを防ぐことです。
もうひとつは、屋根材が外れた場合に、飛散する範囲を抑えることです。

⚠ 逆効果になる可能性があります

一方で、注意すべき点があります。

ネットの目が細かいものや、シートのように風を通さないものを張ると、風を受ける面積が増えてしまいます
帆のように風をはらみ、カーポート本体にかかる力がかえって大きくなる可能性があります。

また、ネットの固定が不十分だと、ネット自体が飛んでいく危険もあります。
ロープや金具が屋根材を傷つけることも考えられます。

つまり防風ネットは、「張れば安全になる」ものではありません
使うのであれば、風を通す目の粗いものを選び、しっかり固定することが前提になります。

メーカーの推奨を優先してください

カーポートには、メーカーごとに台風時の対処方法が定められています。
たとえば「屋根材を事前に取り外す」ことを推奨している製品もあります。

ネットを張ることで、メーカーが想定していない荷重がかかる可能性もあります。
まずは取扱説明書やメーカーの案内を確認し、それに沿った対処を優先しましょう。

台風対策は順番が大切です

ネットは対策の選択肢のひとつにすぎません。
効果の大きい順に、やるべきことを整理します。

1. 屋根材の固定を確認する(最優先)

もっとも重要なのが、屋根材を留めている部品の状態です。
カーポートの屋根は、押さえ材やビスで固定されています。

年数が経つと、この固定が緩んでくることがあります。
台風の前に、屋根材がガタついていないかを確認しましょう。
高所での作業になりますので、無理はせず、不安があれば業者に点検を依頼してください。

2. 屋根材を外す(製品が対応している場合)

製品によっては、台風時に屋根材を取り外すことが推奨されています。
屋根がなければ風を受ける面がなくなるため、これがもっとも確実な対策です。

ただし、すべての製品で外せるわけではありません。
また外した屋根材の保管場所も必要です。
自宅の製品が対応しているかを、事前に確認しておくとよいでしょう。

3. 周囲の飛びやすい物を片付ける

植木鉢、物干し竿、ゴミ箱、自転車など、飛ばされそうな物を屋内に入れます。
これらが飛んで屋根に当たると、割れる原因になります。

この対策は費用がかからず、誰でもできます。
効果に対する手間の少なさでいえば、もっとも取り組みやすい対策です。

4. 車の停め方を工夫する

屋根が破損した場合に備え、台風の間だけ車を別の場所に移すという方法もあります。
近くに屋内駐車場があれば、避難させておくと安心です。

5. 防風ネットを検討する

ここまでの対策をしたうえで、飛来物への備えとしてネットを検討します。
前述のとおり、風を通す目の粗いものを選び、確実に固定することが条件です。

根本的な対策は「耐風圧強度」の見直し

毎年の対策に手間を感じているなら、カーポート本体の見直しが根本的な解決になります。

カーポートには耐風圧の区分がある

カーポートは、耐えられる風の強さごとに区分されています。
一般的な製品は風速38メートル毎秒程度を想定していますが、より高い強度の「耐強風タイプ」も用意されています。

台風の通り道にあたる地域や、風を遮るものがない立地では、この区分を上げておく意味があります。

耐強風タイプの価格

エクスショップで取り扱っている耐強風タイプのカーポートを集計すると、次のようになりました。

項目工事費込みの価格
もっとも安い商品232,300円
価格帯の中心(中央値)約104万円
もっとも高い商品3,350,200円

※2026年8月時点の取扱商品239点を集計した価格です。台数やサイズによって金額は変わります。

一般的なカーポートより価格は上がりますが、倒壊すれば車にも被害が及び、撤去と再設置の費用もかかります
毎年の不安と手間を含めて考えると、検討する価値はあるでしょう。

柱の本数も強度に関わります

同じ製品でも、柱の本数によって強度が変わります。
片側だけで支える片流れタイプより、両側や4本柱で支えるタイプのほうが、風にも雪にも強くなります。

駐車のしやすさとのバランスになりますが、風の強い立地では柱の本数も選択の基準に加えるとよいでしょう。
素材ごとの違いは積雪・台風に強いのは?カーポート素材を徹底比較で解説しています。

破損してしまった場合の対応

まず安全を確保する

屋根材が外れている場合、無理に自分で直そうとせず、まず周囲の安全を確保します。
落下しかけている部材があれば、その下に近づかないようにしてください。

写真を撮っておく

修理を依頼する前に、破損の状況を写真に残しておきましょう。
後述する火災保険を申請する場合に必要になります。

火災保険が使える場合があります

台風による破損は、火災保険の「風災」の補償対象になることがあります。
契約内容によって条件が異なりますので、保険会社に確認してみましょう。

詳しくはカーポート修理の費用相場は?火災保険の適用条件や信頼できる業者の選び方を徹底解説をご覧ください。

まとめ|ネットより先にやるべきことがあります

防風ネットには、飛来物を防ぎ、屋根材の飛散範囲を抑える役割が期待できます。
ただし目の細かいネットやシートを張ると、風を受ける面積が増えてかえって負担が大きくなる可能性があります。
使うのであれば、風を通す目の粗いものを選び、確実に固定することが前提です。

それよりも先に確認したいのが、屋根材の固定状態です。
また製品によっては、台風時に屋根材を取り外すことが推奨されています。
まずはお使いの製品の取扱説明書やメーカーの案内をご確認ください。

毎年の対策に手間を感じているなら、耐風圧強度の高い製品への見直しが根本的な解決になります。
耐強風タイプは工事費込み232,300円からで、価格帯の中心は約104万円でした。

自宅のカーポートがどの程度の風に耐えられるのか、強度を上げるとどうなるのか知りたい場合は、エクスショップへお問い合わせください。
エクスショップでは日本全国へ、無料の出張見積もりを行っています。
実際に現地の風の条件を確認したうえで、適切な仕様をご提案できます。
ぜひ台風のたびに不安にならずに済む備えを整えてください。

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