マンションの窓の悩みは二重窓で解決できる?効果と注意点を解説
【更新日】2026年08月04日

マンションでは、冬の寒さや夏の暑さ、結露、外からの騒音など、窓まわりの悩みが起こりやすいものです。
しかし、マンションの窓やサッシは共用部分として扱われることが多く、個人の判断で自由に交換できないケースがあります。
そこで検討したいのが、既存窓の室内側に取り付ける二重窓です。
二重窓を設置すれば、外観を大きく変えずに断熱性や防音性の向上が期待できるでしょう。
この記事では、マンションに二重窓を設置するメリットや省エネ効果、施工前の注意点、おすすめ商品を紹介します。
窓の悩みはなぜ起きる?マンションの構造と関係性

窓は室内と室外をつなぐ重要な場所ですが、同時に悩みの起こりやすい場所でもあります。
なぜ、気密性が高いと言われているマンションで窓の悩みが起きるのか、マンションの構造との関係性について解説します。
マンションの窓際が寒い・暑い原因
マンションの壁や天井には断熱材が使われており、室内外の熱が伝わりにくい構造になっています。
断熱材があることで外気温の影響を抑え、冬は暖かく、夏は涼しい室温を保ちやすくなります。
しかし、窓部分には断熱材がないため、室内外の熱が出入りしやすい場所となります。
冬は室内の熱が窓から逃げてしまい、夏は日射や外の熱が室内に入り込んでしまいます。
また、窓は開け閉めするものである以上、開閉させるための仕組みや窓を開閉するためのレールや戸車などの部品が必要です。
サッシの接合部や開閉部分に生じるわずかな隙間も、外気の影響を受ける原因になります。
窓に結露が発生する仕組み
結露は暖かく湿った室内の空気が、冷たい窓ガラスに触れることで発生します。
空気は冷えると含んでいられる水蒸気の量が少なくなるため、余った水分が水滴となって窓に付着する仕組みです。
特に、室内外の温度差が大きい冬は結露が起こりやすくなります。
結露を放置すると、カビやダニが発生しやすい環境につながります。
そのため、結露を見つけたら、こまめに拭き取ることが大切です。
マンションは窓から騒音が入りやすい
マンションでは、外壁よりも窓から騒音が入りやすい傾向があります。
窓は壁と比べて薄いうえ、サッシの接合部や開閉部分にわずかな隙間が生じやすいためです。
特に、交通量の多い道路や線路、学校、公園が近い住戸では、車の走行音や人の話し声などが気になることもあります。
また、周囲に音を遮る建物が少ない高層階では、遠方の交通音などが届く場合もあります。場合があります。
二重窓(内窓)とは?マンションでもできる窓リフォーム

窓の悩みを解決するための方法として、二重窓がおすすめです。
二重窓とはどのようなものなのか、そしてマンションでも取り付けることができるのか、二重窓の基本的な仕組みを確認します。
二重窓は既存の窓の内側に取り付ける窓
二重窓とは、現在使っている窓を、そのまま残したうえで、室内側にもう1枚の窓を設置するリフォーム方法です。
既存の窓はそのまま使用できるため、二重窓へリフォームを行っても家の外観に影響を与えません。
ただし、内窓やふかし枠が室内側へ張り出し、窓まわりのスペースが狭くなる場合があります。
二重窓と複層ガラスの違い
二重窓と混同されやすい名称で「複層ガラス」が挙げられます。
二重窓は窓自体が2つあるのに対して、複層ガラスは、2枚以上のガラスの間に中空層を設けたガラスを指します。
一般的なガラスに比べ、断熱性能に優れている反面、ガラス自体の厚みがあるためリフォーム時には既存のサッシが利用できない可能性があります。
そのため一般的なガラスから複層ガラスへリフォームをする場合は、サッシの交換から必要となる可能性がある点を覚えておきましょう。
マンションでも二重窓を設置しやすい理由
マンションでも二重窓が設置しやすい点は、専有部分と共用部分の違いにあります。
マンションの共有部分は、いわばマンションの持ち主全員が所有している場所です。
そのため、個人の意思でリフォームなどを行うことはできません。
しかし、専有部分であれば個人の所有物となるため、必要に応じて持ち主個人の判断で変更が行えます。
具体的な内容は各マンションの規約によって異なりますが、一般的に窓自体は共有部分に含まれているケースが多くあります。
窓ガラスやサッシを変更する場合は、管理規約に基づき、管理組合への申請や承認が必要になることがあります。
内窓は室内側に設置するため、マンションでも採用しやすいリフォームです。
ただし、専有部分の工事であっても、管理規約により事前申請や承認が必要になる場合があります。
マンションに住んでおりリフォームを検討している場合は、事前に理事会への確認や管理規約を確認しておくとよいでしょう。
二重窓が寒さ・暑さ対策に効果的な理由

二重窓にすることで、どのような理由から寒さや暑さに対して効果があるのでしょうか。
ここでは、冷暖房効率との関係を解説します。
窓と窓の間の空気層が熱の移動を抑える
二重窓の代表的なメリットが、窓の間に空気の層が生まれることです。
外窓と内窓の間に空間が生まれることで空気が断熱層の役割を果たし、室内と室外の熱の移動を抑えてくれるようになります。
実は、空気は水や金属に比べると非常に熱を伝えにくい性質を持っています。
この性質を利用して、2つの窓の間に空気を含ませ、熱の移動を最小限にしています。
たとえば、冬にダウンジャケットを着ると、とても暖かくなった経験はありませんか。
ダウンジャケットは、羽毛の間に空気をため込むことで、体温を外へ逃がしにくくしています。
二重窓も基本的には、ダウンジャケットと同じ発想のもと、室内外の熱の移動を抑えています。
樹脂製の窓枠がサッシからの熱伝導を抑える
二重窓へリフォームを行う際の内窓には、樹脂製のサッシが多く採用されています。
なぜなら、樹脂製のサッシはアルミ製のサッシに比べて熱の伝導率が低く、室外の気温が室内へ伝わりづらいからです。
内窓に熱を伝えにくい樹脂製サッシを採用することで、窓まわりの断熱性をさらに高めやすくなります。
二重窓へリフォームする際は、断熱性を重視する場合は、樹脂製サッシを採用した内窓を検討しましょう。
ガラスの種類によって断熱効果が変わる
二重窓へのリフォームに加え、ガラスの種類を変えることで、さらに断熱効果を高めることができます。
窓ガラスと一口にいっても、非常に多くの種類があります。
たとえば、2枚のガラスの間に空気層やガス層を設けた複層ガラスや、特殊な金属膜によって断熱性や遮熱性を高めたLow-E複層ガラス、遮熱性能を高めたLow-E複層ガラスなどが代表的です。
通常のガラスに比べると費用は高くなりますが、しっかりと断熱を行いたいのであれば二重窓へのリフォームの際に検討してみましょう。
マンションの結露対策や防音効果に二重窓

二重窓は寒さ・暑さへの対処だけに有効ではありません。
結露や防音などの問題に対しても有効な対策となります。
室内側の窓が冷えにくくなり結露を軽減できる
二重窓を設置すると、外窓と内窓の間に空気層が生まれ、室内側の窓が外気の影響を受けにくくなります。
その結果、窓ガラスの表面温度が下がりにくくなり、室内の空気との温度差を小さくできる点が特徴です。
結露は、暖かく湿った空気が冷たい窓ガラスに触れることで発生するため、室内側の窓が冷えにくくなれば発生を抑えやすくなります。
ただし、室内の湿度や換気状況によっては、二重窓を設置しても結露が発生する場合があります。
窓の気密性が高まり屋外からの音を抑える効果
二重窓にすることで、窓の気密性が高まり、屋外からの音が抑えられる可能性があります。
既存の窓のすき間や窓とサッシのわずかな空間から侵入する音を内側の窓で遮るため、二重窓にするだけでも一定の防音効果は期待できます。
そこで、外窓と内窓に採用するガラスの厚みを変えることで共鳴現象を防ぐ工夫などもされています。
このような対策の積み重ねによって、二重窓は既存窓だけの場合と比べて、防音性の向上が期待できます。
二重窓でマンションの光熱費はどう変わる?省エネ効果

マンションに二重窓を設置すると、冷暖房効率が高まり、光熱費を抑えられる可能性があります。
どのような省エネ効果が期待できるのか、順番にお伝えしていきます。
二重窓で冷暖房効率が高まり電気代の削減につながる
二重窓にすることで、冷暖房効率が高まり、電気代の節約効果が期待できます。
実は冬でも夏でも、窓は、住宅の中でも熱が出入りしやすい場所の一つです。
窓を通じて屋外の気温の影響を受けるため、室温が夏は上昇し、冬は低下してしまいます。
しかし、二重窓にすれば室内の空気が屋外の気温の影響を受けづらくなり、快適な室温が保たれやすくなります。
そのため、冷暖房の運転負荷を抑えやすくなり、電気代の削減につながる可能性があります。
マンションへの二重窓の設置費用と長期的な省エネ効果を比較する
マンションの窓を二重窓にすれば冷暖房効率は高まるでしょう。
ただし、二重窓の設置費用は、窓のサイズやガラスの種類、必要な部材、施工条件によって異なります。
冷暖房効率が高まるからといって、すべての窓を二重窓にする必要はありません。
二重窓の設置費用と長期的な省エネ効果を比較して、特に効果の高い場所へ優先的に設置するようにしてください。
例えば、リビングは窓が大きく、滞在時間も長い傾向があるため、優先的な設置場所として検討しやすいでしょう。
また、寝室も快適な睡眠を得られるようになれば、二重窓化による恩恵が大きな場所といえます。
このように、得られる効果と設置費用のバランスを見ながら、二重窓の設置を検討しましょう。
マンションで設置する際の注意点

二重窓をマンションで設置する際は、いくつかの注意点があります。
どのような点に注意するべきなのか、順番に解説します。
管理規約を確認してマンションの管理組合へ相談する
内窓は既存窓の室内側に設置するため、一般にマンションでも導入しやすいリフォームです。
しかし、マンションによってはたとえ専有部分のリフォーム工事であっても、事前に申請や承認が必要なる場合があります。
なぜなら、工事業者の出入りや資材の搬入、共用部分の養生などに関するルールが設けられているためです。
そのため、専有部分の工事ととはいえ、事前に管理規約や使用細則を確認し、管理組合や管理会社へ相談するようにしましょう。
窓枠の奥行きと設置スペースを確認する
二重窓を設置する際は既存の窓枠の室内側に一定の窓枠幅が必要となります。
窓枠が狭い場合はふかし枠などの追加資材が必要となる可能性があります。
どの程度の距離が必要かは、工事内容や取り付ける窓枠によって異なるため、正確に判断するためにも、施工前に現地調査を依頼しましょう。
二重窓の開閉方法や家具などへの干渉を確認する
内窓を設置することで、窓が室内側に増えることとなるため、カーテンレールやブラインド、家具などと干渉する可能性があります。
特にエアコンは室外機とエアコン本体をつなぐホースが干渉する可能性があるので注意してください。
また、外窓の形状によっては窓を開けるために2回操作が必要になる場合が発生するなど、使い勝手が悪化する場合もあります。
そのため、事前に開閉方法や他の家具への影響を考えておき、場合によっては二重窓以外の方法も検討するようにしましょう。
おすすめの二重窓紹介
光熱費の上昇などの影響を受け、二重窓は近年、特に注目されている製品です。
エクスショップで取り扱っている二重窓の中から、特に人気の製品と実際の施工例をご紹介していきます。
インプラス
騒音や冷暖房の効率改善、結露対策などへ効果的な二重窓がインプラスです。
既存窓の室内側へ取り付ける後付け式で、1窓当たり約60分で施工できる場合があります。周りのインテリアに合わせやすい6色展開のため、幅広い住宅に取り入れられます。
福岡県北九州市の施工事例
ホワイトの窓枠に、同じ色味の二重窓を設置した事例です。
明るい色の窓枠が白を基調とした室内になじみ、開放感のある仕上がりです。
また、こちらの事例では高遮熱仕様のLow-E複層ガラスも使用しており、通常のガラスよりも高い遮熱・断熱性能が期待できます。
福岡県福岡市の施工事例
白い壁紙とウッド調の窓枠の対比が美しい施工事例です。 木の温もりが感じられるウッド調のデザインは、大変人気のあるデザインです。
二重窓は温度調節や騒音の低減という目的と同時に機能性だけでなく、インテリアとの調和も重視できることが分かる施工事例です。
ウチリモ 内窓
1窓60分ほどで取り付けが可能な内窓です。
窓額縁の取り付け面が最小47mmという薄さのため、ふかし枠をつけることなく既築住宅の約75%の既存窓へ取り付け可能です。
また、窓ガラスにはLow-E複層ガラスなど、目的に応じたガラスを選択できます。
兵庫県赤穂市の施工事例
既存の窓枠とデザインを極力生かした施工事例です。
ぴったりと既存の窓枠に収まっており、非常に一体感のあるデザインです。
室内や窓枠も白で統一されており、清潔感と開放感に溢れた施工事例です。
岡山県岡山市の施工事例
窓の結露対策として二重窓を導入した施工事例です。
木目のナチュラルカラーが部屋を暖かい雰囲気にしてくれています。
既存の窓枠との相性もよく、違和感のない仕上がりになっています。
インプラス for Renovation
断熱性や防音性の向上が期待できるがインプラス for Renovationです。
機能性に加え、木目調を中心としたデザイン性にも配慮されています。
断熱性能だけでなく、室内のインテリアとの調和も重視したい方におすすめです。
千葉県千葉市の施工事例
冬に室内が冷えることへの対策として二重窓を設置した施工事例です。
二重窓にしたことで冷暖房効率の改善を実感できたとのことです。
さらに、二重窓は防音や結露対策にも有効なので、暮らしの快適性が向上した事例となりそうです。
東京都大田区の施工事例
住宅内の複数の窓に内窓を設置した事例です。
複数の窓に設置することで、住宅全体の断熱性向上が期待できます。
高遮熱のガラスを採用しているモデルのため、特に夏は高い効果が期待できるでしょう。
LiteU
余計な装飾を排した、スタイリッシュかつシンプルな二重窓です。
断熱性能は他の製品と比べると同水準を保ちながら、窓のデザインを薄型に仕上げられる点が大きな強みです。
そのため、室内のイメージを大きく損ねることなく二重窓を取り付けられます。
静岡県静岡市の施工事例
雨水の侵入やすき間風への対策として、二重窓を導入した施工事例です。
ホワイトの窓枠がすっきりと収まり、壁とも一体感のある仕上がりです。
このように、薄型の窓枠はほとんど違和感なく室内のインテリアに溶け込むことができます。
埼玉さいたま市の施工事例
窓の結露対策として二重窓を採用した施工事例です。
施工後は結露が軽減し、暖房効率の向上も実感されています。
白い壁と木目のデザインが非常にナチュラルで優しげな印象を与えてくれます。
プラメイクEⅡ
上品で落ち着いたデザインが魅力の二重窓が、プラメイクEⅡです。
断熱性や防音性の向上、結露の軽減が期待できるほか、室内の雰囲気に合わせてカラーを選べます。
窓まわりの快適性だけでなく、インテリアとの調和も重視したい方におすすめです。
長野県松本市の施工事例
二重窓の採用によって、防音・空調設備の効率が上昇した施工事例です。
二重窓によって、外窓と内窓の間に空気層が生まれ、室内外の熱や音が伝わりにくくなります。
そのため、窓から室内の熱が逃げるのを抑えやすくなります。
宮城県仙台市の施工事例
防音効果を重視して施工を行った事例です。
内窓を追加することで、屋外から室内へ伝わる音の軽減が期待できます。
冬場には結露や暖房の費用節約にも貢献することができます。
大阪府大阪市の施工事例
長年悩まされていた結露と騒音を解消するために二重窓を施工した事例です。
開口部が広いリビングの窓を、音や熱は伝わりづらい二重窓にすることで快適に過ごせるようになりました。
また、二重窓のデザインもインテリアと調和しており、違和感のない仕上がりとなっています。
マンションの窓悩みは二重窓で解決できる
マンションの窓まわりで起こる寒さや暑さ、結露、騒音などの悩みは、窓から熱や音が出入りすることが主な原因です。
二重窓を設置すると、既存窓との間に空気層が生まれ、断熱性や気密性の向上が期待できます。
そのため、室内の温度を保ちやすくなり、結露や騒音の軽減、冷暖房効率の向上にもつながるでしょう。
ただし、マンションでは窓やサッシが共用部分として扱われる場合があるため、施工前に管理規約を確認し、必要に応じて管理組合や管理会社へ相談することが大切です。
また、窓枠の奥行きや開閉方法、ガラスの種類によって効果や使い勝手は異なります。
現在の悩みや設置条件を整理したうえで、住まいに合った二重窓を選びましょう。
もし、どのようなガラスや二重窓を選べばよいか迷った場合は、エクスショップへご相談ください。
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