【更新日】2025年06月03日

住宅の庭にシンボルツリーを植えることで、住まいの印象は大きく変わります。
日本の風景に欠かせないもみじは、四季折々の表情を見せる魅力的な樹木です。
この記事では、もみじをシンボルツリーとして選ぶ際のメリットやデメリット、注意点、そして最適な選び方について解説します。
もみじをシンボルツリーにする利点

もみじをシンボルツリーに選ぶことには、美しさと実用性の両面で多くのメリットがあります。
秋の紅葉が鮮やかで庭を華やかに彩る
もみじの最大の魅力は秋の紅葉です。
鮮やかな赤色や橙色、黄色に染まる葉は、庭全体を美しく彩ります。
特に和風や和モダンのお庭では、この紅葉が日本らしい風情を演出してくれるでしょう。
また、春の若葉、夏の緑陰、冬の枝ぶりと、四季それぞれに異なる表情を楽しめます。
比較的コンパクトながら存在感がある
もみじは成長がゆっくりで、多くの品種は5〜8m程度の高さに収まるため、一般的な住宅の庭のスケールに合わせやすいというメリットがあります。
コンパクトなサイズながら、特徴的な葉の形状と美しい樹形で十分な存在感を示し、シンボルツリーとしての役割を果たします。
日本の気候に適応した丈夫さがある
もみじは本来、日本の気候風土に適応した樹木です。
日本原産の品種は、国内のほとんどの地域で栽培が可能で、適切な場所に植えれば丈夫に育ちます。
半日陰でも育つ適応力の高さも魅力です。
もみじをシンボルツリーにする欠点

もみじにはメリットがある一方で、管理面でいくつかの課題もあります。
落葉樹のため落ち葉の掃除が必要になる
もみじは落葉樹であるため、秋から冬にかけて葉を落とします。
紅葉は美しいですが、その後の落ち葉の掃除は避けられない作業となります。
葉の形状が複雑なため、風で広範囲に飛び散りやすく、掃除が少し手間になることがデメリットです。
植える場所によっては病気になりやすい
環境条件によっては病気や害虫の被害を受けるケースも少なくありません。
特に湿気の多い場所や風通しの悪い場所では、うどんこ病やカイガラムシなどの被害を受けやすくなります。
夏の強い直射日光や乾燥にも弱い面があり、葉焼けや葉枯れが発生することもあるでしょう。
定期的な剪定や手入れが必要になる
美しい樹形を保つためには、定期的な剪定や手入れが必要です。
剪定の時期や方法を誤ると、樹形が崩れたり、紅葉の美しさが損なわれたりする可能性があります。
夏場の水やりや肥料の管理なども必要で、完全に放置できる樹木ではありません。
もみじをシンボルツリーにする際の注意点

長く美しいもみじを育てるためには、植える際にいくつかの注意点があります。
根の広がりを考慮して十分なスペースを確保する
もみじの根は横に広がる性質があります。
住宅の基礎や塀、配管などから十分な距離を取って植えることが大切です。
一般的には、成木時の樹冠の広がりよりもさらに広いスペースを確保することが理想的です。
日当たりや土壌条件が良い場所に植える
適度な日当たりと水はけの良い土壌条件は欠かせません。
完全な日陰や常に湿った場所は避け、半日陰から日向で水はけの良い場所を選ぶと良いでしょう。
紅葉を楽しみたい場合は、ある程度日光が当たる場所の方が色づきが良くなります。
シンボルツリーに適したもみじの選び方

理想的なもみじを選ぶためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
庭のスタイルや住宅の雰囲気に合った品種を選ぶ
もみじには多くの品種があり、葉の形や大きさ、紅葉の色、樹形などが異なります。
品種名 | 特徴 | 適した庭のスタイル | 紅葉の色 | 適したスペース |
イロハモミジ | ・星型の葉が特徴的 ・伝統的な美しさ | 和風、和モダン | 鮮やかな赤色 | 中〜大 |
オオモミジ | ・イロハモミジより大きく育つ ・豪壮な印象 | 和風、広い日本庭園 | 赤〜橙色 | 大 |
ヤマモミジ | ・やや丸みを帯びた葉 ・寒冷地に強い | 自然風、和風 | 橙〜赤色 | 中 |
これらの品種から、庭のスタイルやスペース、好みの紅葉の色に合わせて選ぶことで、理想的なシンボルツリーとなるもみじを見つけられるでしょう。
専門知識を持つ販売店で購入する
質の良いもみじを手に入れるためには、専門知識を持った販売店で購入することをおすすめします。
植木専門店や信頼できる園芸店では、樹木の状態が良いものを選べるだけでなく、栽培方法や管理のアドバイスも受けられます。
購入時には樹形のバランス、枝ぶり、葉の状態、根鉢の状態などをチェックしましょう。
エクスショップで購入できるもみじのシンボルツリー
ここでは、おすすめのもみじについて4つピックアップしてみました。
モミジ(オレンジ) 高さ1500mm
高さ1.5mの若木ながら存在感のあるオレンジモミジ。
秋には明るいオレンジ色に紅葉し、庭に温かみのあるアクセントを添えます。
星形の葉が特徴的で、春の新緑から夏の深緑、そして秋の鮮やかな紅葉と季節ごとに表情を楽しめることが魅力です。
樹形はコンパクトで扱いやすいほか、和風・和モダンの庭に調和するため、あらゆる住宅様式に合わせやすいシンボルツリーといえるでしょう。
モミジ(オレンジ) 高さ1800mm
高さ1.8mの充実した樹形のオレンジモミジ。
すでに十分な存在感があり、植えてすぐにシンボルツリーとしての風格を発揮します。
成長バランスの良い個体で、今後も安定した生育が期待できます。
秋の紅葉時には鮮やかなオレンジ色に染まり、庭全体を華やかに彩ってくれるでしょう。
落ち着いた佇まいながらも、季節の変化を鮮やかに表現します。
モミジ(グリーン) 高さ1500mm
美しい緑葉が特徴的な高さ1.5mのグリーンモミジ。
繊細で優美な葉の形状が魅力で、明るい緑色の葉が涼やかな印象を与えます。
一般的な紅葉種と異なり、秋も緑色を保つ珍しい品種です。
年間を通して安定した緑の美しさを楽しめるため、常緑樹のような役割も果たします。
成長がゆっくりなため、長期にわたって管理しやすいサイズを維持するシンボルツリーとして人気です。
モミジ(グリーン) 高さ1800mm
すでに存在感のある高さ1.8mの立派なグリーンモミジ。
和風庭園はもちろん、モダンな住宅や洋風の庭にも調和しやすく、多様な庭のデザインに取り入れやすいのも魅力です。
水はけの良い場所を好み、適度な日陰にも強いため、庭の様々な場所で育てることができる適応力も備えています。
まとめ
もみじをシンボルツリーとして選ぶと、四季の変化を楽しめるほか、コンパクトながらも存在感が示せます。
一方で、落ち葉の掃除や定期的な手入れが必要なことも理解しておくべきです。
適切な場所選びと管理を心がけ、庭のスタイルに合った品種を専門店で選ぶことで、長年にわたって庭の主役として季節の移ろいを美しく伝えてくれるでしょう。
エクスショップでは記事で取り上げたもみじ以外にも、さまざまな樹木を取りそろえています。
少しでも興味のある方は、ぜひこの機会にお問い合わせください。