【更新日】2025年04月28日

屋根付きテラスは、雨や日差しを気にせず快適に過ごせる半屋外空間として、近年人気を集めています。
室内と屋外をつなぐ中間的な空間は、生活に新たな彩りを加え、日常をより豊かにしてくれます。
この記事では、屋根付きテラスの基本知識から、メリット・デメリット、設置前に確認すべきポイントまで解説します。
屋根付きテラスとは

屋根付きテラスは、住宅の外部に設置される半屋外空間で、天候に左右されることなく快適に過ごせる多目的スペースです。
ここでは、種類や費用相場について見ていきましょう。
種類
屋根付きテラスには、設置方法や構造によってさまざまな種類があります。
【設置方法別】
タイプ | 特徴 |
壁付けタイプ | ・住宅の壁面に取り付ける ・最も一般的で後付けもできる |
独立タイプ | ・建物から離れた場所に単独で設置 ・設置場所の自由度が高い |
パーゴラタイプ | ・格子状の屋根を持つ ・光や風を適度に通す |
フラットタイプ | ・シンプルな平らな屋根 ・排水性に優れる |
アール(曲線)タイプ | ・屋根が緩やかな曲線を描く |
【材質別】
材質 | 特徴 |
ポリカーボネート | ・軽量で耐衝撃性に優れる ・紫外線カット |
アルミ | ・耐久性と耐候性に優れる ・メンテナンスを抑えられる |
木調 | ・温かみのある見た目 ・自然な雰囲気 |
ガラス | ・高級感、透明感と開放感に優れる |
これらの種類は、住宅のデザインや用途、予算に合わせて選ぶことができます。
設置する場所の条件や希望する機能性を考慮しながら、最適なタイプを選びましょう。
費用相場
屋根付きテラスの費用相場は、一般的に15万~35万円程度 です。
これらの価格は目安であり、具体的な設計や材質、施工条件によって変動する可能性があります。
正確な見積もりを得るには、複数の業者に相談することをおすすめします。
屋根付きテラスのメリット

屋根付きテラスのメリットとして、主に以下の3つが挙げられます。
天候に左右されずに活用できる
屋根付きテラスの最大の魅力は、雨や強い日差しを気にせず使えるところです。
突然の雨でも外での活動を中断する必要がなく、季節を問わず快適に過ごせます。
特に子どもの遊び場や洗濯物を干す場所として重宝するでしょう。
紫外線から家具や床材を守る
屋外家具やウッドデッキは、直射日光や雨に長時間さらされると劣化が早まります。
屋根があることで紫外線からこれらを守り、寿命を延ばすことにもつながります。
また、屋外家具の選択肢も広がり、インテリア性の高い空間を作れるでしょう。
生活の幅を広げられる
屋根付きテラスは、くつろぎのスペースや家族の団らんの場、趣味を楽しむ空間など、多目的に活用できます。
また、夏場はエアコンに頼りすぎず、自然の風を取り入れた快適な空間で過ごすことも可能です。
屋根付きテラスのデメリット

屋根付きテラスにはメリットがある一方で、いくつかデメリットも存在します。
設置コストが高く初期投資がかかる
屋根付きテラスを設置するには、ある程度のコストがかかります。
特に既存の住宅に後付けする場合は、構造的な補強や防水処理などが必要になるケースも珍しくありません。
そうなると、予想以上に費用が膨らむことがあります。
定期的な清掃やメンテナンスが必要になる
屋根は常に外気にさらされるため、汚れや劣化が進みやすいです。
特に木製の場合は定期的な塗装が必要となるほか、雨どいがある場合は落ち葉などの詰まりを防ぐための清掃も欠かせません。
日当たりや風通しが悪くなる恐れがある
屋根を設置することで、室内への日射量が減少し、冬場の暖かさが損なわれる可能性があります。
また、屋根の配置や形状によっては風の流れを遮り、夏場に熱がこもりやすくなるケースも見受けられます。
設置前に確認すべきこと

ここでは屋根付きテラスの設置前に確認すべき項目を3つ、挙げてみました。
法的規制や申請手続きについて調べる
屋根付きテラスの設置の規模によっては、建築基準法や地域の条例によって制限される場合があります。
サイズや構造によっては建築確認申請が必要となるため、事前に自治体に確認しましょう。
また、テラスを建てると敷地に対する建物の割合(建ぺい率)や床面積の割合(容積率)が変わる恐れがある点にも注意が必要です。
マンションに住んでいる方は、管理規約を確認し、管理組合に許可をもらうようにしましょう。
構造上で問題ないかチェックする
既存の建物との接続方法や構造的な負荷を考慮する必要があります。
屋根の重さや積雪・強風への対策、排水計画なども重要なポイントです。
専門家に相談して、安全で長持ちする設計を心がけましょう。
信頼できる業者を選ぶ
設計から施工まで一貫して依頼できる信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。
複数の業者から見積もりを取り、実績や口コミ、アフターサービスなどを比較検討しましょう。
安さだけで選ぶと、工事の質や耐久性に問題が生じることもあります。
施工事例や実際の施工現場を見せてもらうのも良い方法です。
屋根付きテラスで快適な空間を実現した施工事例5選
ここでは、屋根付きテラスの施工事例を5つピックアップしてみました。
ソラリア F型 テラスタイプ 単体
ソラリア F型テラスタイプ(単体)は、スタイリッシュな屋根デザインと優れた耐久性が特徴の商品です。
開放的な空間を作りながら雨や日差しから守り、庭やバルコニーを快適に利用できます。
施工事例
広々とした屋根付きスペースが完成し、多目的に活用いただける空間に仕上がりました。
ブラウンの柱がご自宅の外観とマッチしており、調和のとれた美しい印象を与えています。
施工後は、家族の団らんスペースも楽しめるようになりました。
プレシオステラスⅡ R型 テラスタイプ 単体
プレシオステラスⅡ R型テラスタイプ単体は、曲線的な屋根デザインが特徴の商品です。
屋根材にはポリカーボネート板を採用しており、紫外線透過率ほぼ0%であるほか、耐候性も兼ね備えています。
施工事例
木製デッキと組み合わせることで、洗濯物の日干しや色あせ防止に役立つだけでなく、くつろぎの空間としても活用できるため、生活スタイルの幅が広がりました。
デッキの木目と屋根のデザインが調和し、美しい外観も実現しています。
スピーネ F型 テラスタイプ 単体
スピーネ F型 テラスタイプは、スッキリとしたデザインでモダンな住宅に調和できる商品です。
積雪20cmまで対応し、吊り下げ式や壁付けの物干しに最適。
台形など変形した敷地にも設置可能で、敷地を最大限に活用できます。
施工事例
テラス屋根の設置前は雨天時に洗濯物が濡れるほか、梅雨時には苔の掃除が必要でしたが、設置後は雨の心配がなくなりました。
シンプルなデザインが周囲の景観に溶け込み、開放感のある仕上がりとなりました。
フーゴF 独立テラスタイプ
フーゴFのテラスタイプは、住宅の躯体にネジ止めする必要がない独立タイプの新感覚ルーフです。
豊富なサイズバリエーションを揃え、壁面との隙間には専用のふさぎ材で雨の吹き込みを防止します。
外壁の材質を問わず設置できるため、従来は設置を断念していた方にも最適です。
施工事例
以前は毎日の鳥の糞の掃除でお困りでしたが、屋根付きテラスを設置したことにより、その悩みが完全に解消されました。
外壁に穴を開ける必要がないため、建物本体に影響を与えずに設置できました。
サザンテラス (パーゴラ仕様) テラスタイプ 単体
サザンテラス (パーゴラ仕様) テラスタイプ 単体は、天然木に限りなく近づけた木調のテラス屋根です。
前枠や垂木の張り出しが印象的で、ナチュラルな木組み感が植栽とマッチし、お庭に自然に溶け込みます。
施工事例
年に数回のバーベキューくらいしか活用されていなかったウッドデッキが、日常的に使える空間へと生まれ変わりました。
光が適度に入り、明るさを保ちながらもお洒落なカフェのような雰囲気を実現しています。
まとめ
屋根付きテラスは、天候に左右されずアウトドア空間を活用できる魅力的な選択肢です。
種類や材質も豊富で、ライフスタイルに合わせた設計ができます。
一方で、初期投資やメンテナンスの手間、日当たりへの影響といったデメリットも考慮することが欠かせません。
屋根付きテラスのデザインや構造には多くの種類があるため、住宅の外観や生活スタイルに合わせて選択することがおすすめです。
エクスショップでは記事で取り上げた以外にも、機能性やデザイン性に優れた屋根付きテラスを取りそろえています。
少しでも興味のある方は、ぜひこの機会にお問い合わせください。