カーポートで縦列駐車したい|2台を前後に停める場合の選び方と注意点

【更新日】2026年08月12日

敷地の間口が狭く、車2台を横に並べられない。
そこで前後に停める「縦列駐車」を考えたとき、カーポートはどう選べばよいのでしょうか。

横並びの2台用とは、選ぶ製品も注意点も変わります。
この記事では、縦列駐車に対応するカーポートの種類と、設置前に確認しておきたい寸法、費用の目安を解説します。

縦列駐車に使うカーポートの種類

2台を前後に停める場合、選択肢は大きく2つあります。

縦連棟タイプ

もっとも一般的なのが「縦連棟(たてれんとう)」と呼ばれるタイプです。
1台用のカーポートを前後につなげ、1つの長い屋根にしたものを指します。

屋根が連続しているため、車2台をまとめて覆えます。
柱は前後の境目にも立つため、支える点が増えて構造としても安定します。

エクスショップで取り扱っている縦連棟タイプを集計すると、次のようになりました。

項目工事費込みの価格
もっとも安い商品260,700円
価格帯の中心(中央値)約105万円
もっとも高い商品4,117,400円

※2026年8月時点の取扱商品202点を集計した価格です。積雪への対応やサイズによって金額は変わります。

1台用を2つ設置する

もうひとつの方法が、1台用のカーポートを2基、離して設置することです。

連結しないため、間に隙間ができます。
その部分は雨に濡れますが、片方だけ先に設置し、後から追加するという進め方ができます。

予算を分けたい場合や、将来的に2台目を持つ予定がある場合に向いています。

奥行き延長タイプ

製品によっては、標準よりも奥行きの長い「延長タイプ」が用意されています。
軽自動車とコンパクトカーの組み合わせなど、2台の全長が短い場合はこれで収まることもあります。

設置前に確認する寸法

縦列駐車では、横並びの場合とは違う寸法の確認が必要です。

敷地の奥行き

もっとも重要なのが奥行きです。
車2台分の長さに加えて、前後の余裕が必要になります。

一般的な乗用車の全長はおよそ4.4メートルから4.9メートルです。
2台分で約10メートル、これに前後の余裕を加えると、11メートル前後の奥行きが目安になります。

ミニバンやSUVを含む場合は、さらに長さが必要です。
お手持ちの車の全長を実際に確認してから検討しましょう。

柱が立つ位置

縦連棟では、前後の境目にも柱が立ちます。
この柱の位置が、ドアの開閉と重ならないかを確認しておく必要があります。

とくに後ろの車の運転席側に柱が来ると、乗り降りしにくくなります。
図面の段階で、実際に停める位置と柱の位置を照らし合わせておきましょう。

道路から奥の車までの動線

縦列駐車では、奥の車を出すときに手前の車を動かす必要があります
これは構造上避けられません。

毎日この作業が発生すると負担になります。
使用頻度の高い車を手前に、たまにしか乗らない車を奥に配置するのが基本です。

縦列駐車のメリット

間口が狭い敷地でも2台停められる

最大の利点がこれです。
道路に面した幅が狭くても、奥行きがあれば2台分の駐車スペースを確保できます。

横並びで2台停めるには、一般に5メートル以上の間口が必要です。
それが確保できない敷地でも、縦列であれば対応できます。

庭のスペースを残せる

駐車スペースを縦方向にまとめることで、横方向に余白が生まれます。
その分を庭や植栽、自転車置き場に使えます。

道路への出入りがしやすい場合がある

間口いっぱいに車を並べると、隣家との境界ぎりぎりで切り返すことになります。
縦列であれば、手前の車の出入りは直線的になり、運転しやすいこともあります。

縦列駐車のデメリットと対策

奥の車を出すのに手間がかかる

前述のとおり、奥の車を出すには手前の車を移動させる必要があります。
これが縦列駐車の最大の難点です。

対策
使用頻度で配置を決めることが基本です。
通勤で毎日使う車を手前に、週末だけの車を奥にします。

また、来客用として奥を空けておくという使い方もあります。

屋根が長くなり、価格が上がる

縦連棟は屋根の面積が大きくなるため、1台用より価格が上がります。
集計では、1台用の中央値が約52万円だったのに対し、縦連棟は約105万円でした。

対策
2台とも屋根で覆う必要があるかを検討してみましょう。
たとえば、毎日使う手前の車だけ屋根をかけ、奥は屋根なしにするという方法もあります。

雪の重みが集中しやすい

屋根が長くなるぶん、積もる雪の総量も増えます。
積雪のある地域では、対応区分をよく確認する必要があります。

対策
柱の本数を増やす、あるいは積雪対応の等級を上げることで対処します。
詳しくはカーポートの積雪対応はどれを選ぶ?20cm・50cm・100cmの違いと価格差を解説をご覧ください。

縦列でもおしゃれに見せるポイント

縦列のカーポートは屋根が長くなるため、存在感が大きくなります
住宅とのバランスを取る工夫が必要です。

屋根をフラットにする

丸みのあるアール屋根より、平らなフラット屋根のほうが、長さがあっても重たく見えにくくなります。
直線的な住宅であれば、なおさら調和します。

柱の色を外壁に合わせる

柱は縦のラインとして目立ちます。
外壁やサッシの色と揃えると、カーポートだけが浮いて見えにくくなります。

屋根材の色を抑える

屋根材には透明・すりガラス調・熱線を遮るタイプなど複数の選択肢があります。
面積が大きいぶん、色の印象も強く出ます。

周囲を暗くしたくない場合は光を通すタイプ、日射を抑えたい場合は熱線を遮るタイプというように、目的で選ぶとよいでしょう。

地面の仕上げを工夫する

長い駐車スペースが単調に見える場合は、地面に変化をつける方法があります。
コンクリートに目地を入れ、砂利や芝を挟むことで、間延びした印象をやわらげられます。

間口も奥行きも足りない場合は

縦列にしても奥行きが足りない場合、次のような選択肢があります。

1台分だけ屋根をかける
2台分の駐車スペースは確保しつつ、屋根は1台分だけにします。
費用も抑えられます。

後方支持タイプを使う
柱が車の後方だけに立つタイプであれば、前方が開くため出入りしやすくなります。
ただし構造への負担が大きいため、積雪や強風のある地域では慎重な検討が必要です。

敷地の形に合わせた特殊な納まりにする
三角地や旗竿地では、標準的な製品が納まらないこともあります。
その場合は現地に合わせた加工が必要になります。
詳しくは変形地・狭小地でもカーポートは設置できる!おすすめの種類と失敗しない選び方をご覧ください。

まとめ|奥行きと柱の位置を先に確認しましょう

縦列駐車に対応するカーポートは、1台用を前後につなげた「縦連棟」が一般的です。
工事費込みの価格は260,700円からで、価格帯の中心は約105万円でした。

設置前に確認しておきたいのは、次の3点です。

ひとつ目が敷地の奥行きです。車2台分に余裕を加えて、11メートル前後が目安になります。
ふたつ目が柱の位置です。前後の境目に柱が立つため、ドアの開閉と重ならないか確認しましょう。
みっつ目が車の配置です。奥の車を出すには手前を動かす必要があるため、使用頻度で決めることが基本になります。

屋根が長くなるぶん存在感が出ますので、フラット屋根を選ぶ、柱の色を外壁に合わせるといった工夫で住宅となじませられます。

自宅の敷地で縦列駐車ができるのか、どの製品が納まるのか知りたい場合は、エクスショップへお問い合わせください。
エクスショップでは日本全国へ、無料の出張見積もりを行っています。
実際に敷地を計測することで、車のサイズに合わせた具体的なご提案が可能です。
ぜひ限られた敷地を活かした駐車スペースを実現させてください。

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