風除室とは?後付け費用20万円台からの目安と種類・施工事例を解説
【更新日】2026年08月22日

風除室は玄関前に設置する風除けのスペースであり、家の中に風を入りにくくするほか、収納スペースとしても役立ちます。
特に雪が多い地域で設置しているケースが多く、昨今では一般住宅でも見受けられるようになりました。
今回の記事では、風除室の種類やメリット、施工事例について紹介します。
風除室とは

風除室とは、玄関前あるいは玄関内部にある風を遮るためのスペースのことです。
室内へと続く玄関ドアと屋外に出るためのドアが設置されるため、風除室のドアが開いたとしても玄関ドアが閉まっていれば、直接風が入り込まないような仕組みとなっています。
寒冷地で設置されることが多く、冬の時期に外の冷たい空気が室内に入り込むことを防ぐ役割があります。
なお、風除室のデザインは外観を損なわないために、ガラス張りが一般的です。
風除室にはどんなメリットがあるの?

風除室を設置すると、主に以下のようなメリットが得られます。
ひとつずつ見ていきましょう。
家の室温を保てる
風除室の設置により外気の侵入を防げるため、家の室温を保つことが可能です。
特に室内外の寒暖差が激しい地域では、玄関を開けただけで室温に大きな影響を与えてしまうでしょう。
風除室があれば、空調による冷暖房の効果も低下しにくく、節電にも繋がります。
雨風の侵入を防げる
台風などの強風が吹いても、玄関まで雨風が入り込むことを防げます。
そのため、玄関が汚れることなく、きれいな状態を保てるのも利点です。
また、ほこりや排気ガス、虫などが入ってくることも防げるでしょう。
収納スペースとして利用できる
風除室は玄関前にあるため、収納スペースとしても活用できます。
たとえば、傘や自転車など日常的に使うものはもちろん、ガーデニング用品を置くスペースとしてもぴったりです。
ライフスタイルに合わせてスペースを有効活用できるのも魅力でしょう。
風除室の種類

風除室には以下の4種類があり、それぞれ特徴が異なります。
I型
風除室を外壁と同一面に設置する場合、「I型」と呼びます。
この形式は玄関が外壁より内側にある場合にのみ適用可能で、新築時に計画されるのが一般的です。
I型風除室のメリットとして、ガラス面が1面で済むため、通常コストが抑えられる点が挙げられます。
とはいえ、玄関扉の幅に対して外壁からの奥行きが不足する場合、I型の設置は困難です。
そのような場合には、後述する「外付けI型」の設置を検討することをおすすめします。
外付けI型
外壁と玄関がフラットな場合、外側に風除室を取り付けなければなりません。
天井および左右の壁も新たに設置する必要があるため、コストが少々かかる点に注意が必要です。
L型
玄関の角部分をL型に覆って風除室を設置する場合、「L型」と呼びます。
I型と同様に、既存の玄関や天井、外壁をそのまま活用できるのが利点です。
C型/U型
玄関を3方向から取り囲むように風除室を設置する場合、「C型」あるいは「U型」と呼びます。
玄関が奥まっていなくても設置できるため、自由度の高さが魅力です。
なお、風除室の面積が広くなればなるほど工事範囲が広くなるためコストも高くなります。
風除室の後付け費用の目安

風除室を検討するうえで、もっとも気になるのが費用ではないでしょうか。
風除室は玄関前に一つの空間を作る工事のため、他のエクステリアと比べて金額の幅が大きくなります。
ここでは、実際に販売されている商品の価格をもとに目安をご紹介します。
工事費込みで20万円台から40万円台が中心
エクスショップで取り扱っている風除室の工事費込み価格を集計すると、次のようになりました。
| 項目 | 工事費込みの価格 |
|---|---|
| もっとも安い商品 | 206,200円 |
| 価格帯の中心(中央値) | 342,800円 |
| もっとも高い商品 | 433,000円 |
おおよそ20万円台から40万円台が目安といえます。
なお、これらは各商品の最小構成での価格です。
玄関まわりの形状や、既存のタイル・階段の状況によって、実際の金額は変わります。
費用を左右する4つの要素
同じ風除室でも金額に倍近い差が出るのは、次のような違いによるものです。
1. 広さと形状
玄関の間口と、どこまで前に張り出すかで面積が決まります。
面積が広くなるほど、使う材料も増えるため金額が上がります。
また、玄関の形状に合わせて壁を折り曲げる納まりにすると、まっすぐな形より費用がかかります。
2. 扉の形式
扉には引戸タイプと開き戸タイプがあります。
引戸は前方に扉が出ないため、狭い場所でも使いやすい形式です。
上部にレールを設けず吊り下げる「ハンガー引戸」など、開閉の方式によっても価格が変わります。
3. 屋根の有無
既存の玄関ポーチに屋根がある場合は、その屋根を活かして風除室を設けられることがあります。
一方、屋根がない場所に設ける場合は屋根付きの仕様が必要になり、その分だけ金額が上がります。
4. 玄関まわりの下地の状況
風除室は床に柱を立てて固定します。
そのため、玄関ポーチのタイルの状態や、階段・スロープの有無によって施工の手間が変わります。
段差がある場所に設置する場合は、追加の加工が必要になることもあります。
実際の商品と価格
参考として、実際に取り扱っている商品の価格をご紹介します。
いずれも工事費込みの金額です(2026年8月時点)。
| 商品 | 工事費込み価格 | 特徴 |
|---|---|---|
| ツインガードIII ハンガー引戸 Iタイプ | 250,800円~ | まっすぐな形状。もっとも標準的な納まり |
| ツインガードIII ハンガー引戸 Lタイプ | 342,800円~ | L字型。玄関の形状に合わせて折り曲げる納まり |
| ツインガードIII ハンガー引戸 Cタイプ | 412,100円~ | コの字型。三方を囲む納まり |
形状によって、IタイプからCタイプへと価格が上がっていくことがわかります。
玄関がどの形状に該当するかは、現地を確認したうえで決まります。
設置前に確認しておきたいこと
費用とあわせて、事前に確認しておきたい点が2つあります。
1つ目が、建物に関する扱いです。
風除室は屋根と壁で囲まれた空間になるため、建築基準法上の床面積に算入される場合があります。
建ぺい率に余裕がない敷地では、設置できる大きさに制約が生じることも考えられます。
また、固定資産税の評価に影響する可能性もあります。
これらの扱いは自治体によって判断が異なるため、設置を検討する段階で、お住まいの市区町村の建築指導担当窓口や施工業者にご確認ください。
2つ目が、集合住宅での制約です。
マンションやアパートの場合、玄関前が共用部分にあたることが一般的です。
管理規約で工作物の設置が制限されていることが多いため、管理組合や管理会社への確認が必要になります。
後付けと新築時、どちらが安い?
風除室は、新築時に組み込むこともできますし、後から追加することもできます。
後付けの場合でも、既存の玄関ポーチを活かして設置できるため、大がかりな工事にはなりません。
ただし、後付けでは既存のタイルや階段の状況に合わせた加工が必要になることがあります。
「冬の寒さを経験してから必要性を感じた」という理由で後から設置するケースは多く、実際に暮らしてみてから判断するという進め方も現実的でしょう。
風除室を設置する際に注意するポイント

風除室を設置する際は、以下の3つのポイントに注意が必要です。
それぞれ見ていきましょう。
ニーズに合わせてドアの形状を決める
風除室のドアには、ドアを吊り下げる「ハンガー式」とレールを取り付ける「レール式」があるため、自身のニーズに合わせて選ぶことが大切です。
ハンガー式は段差がなく、ベビーカーや車椅子でもスムーズに通れますが、ドアの下部分に空間ができてしまうため、多少の風が入り込む恐れがある点に注意が必要です。
レール式は段差が生じるためつまずきやすい一方で、完全に密閉できるため風除効果がより高まります。
湿気対策を講じる必要がある
外気との温度差が激しい場合、風除室内に結露が生じることがあります。
カビなどが発生する原因ともなるため、湿気対策を講じることが欠かせません。
たとえば、風除室に窓を設置して通気性を高めるほか、定期的に風除室の空気を入れ替えるように心がけましょう。
複数の業者から見積もりを取る
風除室を設置する際、つい費用だけで業者を選びがちですが、工事内容やデザインは業者によって異なるため、複数社から見積もりを取ることが大切です。
「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、事前にホームページなどで実績を確認しておくようにしましょう。
おすすめの風除室と施工事例
ここでは、おすすめの風除室と施工事例について紹介します。
ツインガードIII ハンガー引戸 Cタイプ

ツインガードIII ハンガー引戸 Cタイプは、ノンレールで足元がスムーズな風除室です。
玄関と外壁が一面繋がっているようなデザインで、おしゃれなエントランス空間を演出します。
凍結に強く、花粉やホコリを遮り室内を快適に保てます。
ツインガードIII レール付 Iタイプ

ツインガードIII レール付 Iタイプは、バリエーションが豊富であるほか、オプションで網戸も取り付けられる風除室です。
規格幅を4種類から選択することができ、住まいにあわせたサイズを選ぶことができます。
また、カラーバリュエーションも全5色と好みの色合いをみつけられるでしょう。
ツインガードIII レール付 Lタイプ

ツインガードIII レール付 Lタイプは、雨・風・雪を防ぐだけでなく花粉やホコリを遮ることができる風除室です。
必要に応じて網戸も取り付けが可能であり、虫などの侵入を防ぎながら定期的に空気の入れ替えができるでしょう。
ツインガードIII 袖付2枚引 Iタイプ

ツインガードIII 袖付2枚引 Iタイプは、レールがないため凍結の不安が軽減できます。
また、デザイン性に優れているほか、2/3が開くので車椅子やベビーカーなどの出し入れのしやすさが特徴です。
ツインガードIII 袖付2枚引 Lタイプ

ツインガードIII 袖付2枚引 Lタイプは、幅と奥行きを4種類から選べるため、自分の住まいに見合ったものを設置することができます。
また、カラーバリエーションは全5色と、エントランス周りのトータルコーディネートも楽しめるでしょう。
まとめ
今回の記事では、風除室のメリットや設置の際の注意点、施工事例についてお伝えしました。
風除室は、外気の侵入を防げるため家の室温を保てることはもちろん、収納スペースとしても活用できるため実用性の高い設備です。
なお、設置を検討する際は、自身のニーズに合わせたドアの形状を選ぶほか、湿気対策を講じることも忘れないようにしましょう。
エクスショップでは記事で取り上げた以外にも、デザイン性に優れた風除室を数多く取りそろえています。
少しでも興味のある方は、是非この機会にお気軽にお問い合わせください。
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